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転嫁拒否等に関する相談

ドキュメント内 総合相談センターの応答事例 (ページ 40-49)

⑴ 買手の立場からの相談

Q1.当社は資本金 2000 万円の買手で、仕入れ先の売手は資本金1億円である。この ように売手の資本金が買手の資本金より大きい場合でも、消費税転嫁対策特別措置 法の適用を受けるのか。

A1.消費税転嫁対策特別措置法では、①個人事業者、②人格のない社団等又は③資本 金等の額が3億円以下である事業者(売手=特定供給事業者)、から継続して商品又 は役務(サービス)の供給を受ける法人である事業者(買手=特定事業者)が、上 記①~③に対して減額、買いたたき等の消費税の転嫁拒否等の行為を行ってはなら ないとされています。

消費税転嫁対策特別措置法上の特定事業者(買手)は、法人である事業者であれ ば該当しますので、たとえ売手の資本金が買手の資本金より大きい場合であっても、

上記①~③と継続して取引を行っていれば、特定事業者に該当し、消費税転嫁対策 特別措置法が適用されることとなります。

なお、買手が大規模小売事業者(注)に該当する場合は、売手の資本金等にかか わらず特定事業者に該当し、消費税転嫁対策特別措置法が適用されることとなりま す。

(注) 一般消費者が日常使用する商品の小売業を行う者であって、前事業年度における売上高が 100 億円以上である者又は一定以上の店舗面積の店舗を有する者をいいます。

Q2.公益社団法人や公益財団法人なども消費税転嫁対策特別措置法の特定事業者にな りますか。

A2.消費税転嫁対策特別措置法の特定事業者は、法人である事業者であれば該当する 可能性がありますので、公益社団法人や公益財団法人などの法人であっても、事業 を行っていれば特定事業者に該当します。

Q3.消費税転嫁対策特別措置法上の特定事業者となる「大規模小売事業者」には、資 本金が3億円以下の事業者も該当しますか。

A3.消費税転嫁対策特別措置法第2条第1項第1号に規定する「大規模小売事業者」

とは、一般消費者が日常使用する商品の小売業を行うものであって、前事業年度に おける売上高が 100 億円以上である又は一定以上の店舗面積の店舗を有する者をい います。

したがって、資本金の額が3億円以下の事業者であっても、上記大規模小売事業

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者の要件に該当する者であれば、「特定事業者」に該当します。

Q4.当方(買手)が委託契約を結んでいる取引先事業者(売手)から、令和元年 10 月 の消費税率引上げ以降も現在の契約金額のまま価格を据え置きとしたい旨の申出が あれば、問題となることはありませんか。

A4.消費税転嫁対策特別措置法上の特定事業者(買手)が、同法上の特定供給事業者

(売手)との取引において、合理的な理由なく消費税率引上げ前の対価に消費税率 引上げ分を上乗せした額よりも低い対価を定めることは、「買いたたき」として問題 となります。

消費税率引上げ後も現在の契約金額を据え置くことについて、特定供給事業者(売 手)からの申出があった場合であっても、合理的な理由がない限り「買いたたき」

として問題となります。

消費税転嫁対策特別措置法上の買いたたきとはならない「合理的な理由」がある 場合としては、例えば、原材料価格等が客観的にみて下落しており、当事者間の自 由な価格交渉の結果、当該原材料価格等の下落を対価に反映させる場合や特定事業 者からの大量発注等により、特定供給事業者にも客観的にコスト削減効果が生じて おり、当事者間の自由な価格交渉の結果、当該コスト削減効果を対価に反映させる 場合などです。

Q5.消費税の端数処理について伺います。建設業界では、古くからの慣例で端数の切 捨て処理を行うことがよくあります。1円以上の端数を切り捨てることは、合理的 な理由がない限り、消費税転嫁対策特別措置法上の買いたたきに該当する可能性が あるということですが、業界の古くからの慣例は、合理的な理由になるのでしょう か。

A5.消費税転嫁対策特別措置法上の買いたたきとはならない「合理的な理由」がある 場合としては、例えば、①原材料価格等が客観的にみて下落しており、当事者間の 自由な価格交渉の結果、当該原材料価格等の下落を対価に反映させる場合、②特定 事業者からの大量発注等により、特定供給事業者にも客観的にコスト削減効果が生 じており、当事者間の自由な価格交渉の結果、当該コスト削減効果を対価に反映さ せる場合などで、業界の古くからの慣例であるということのみでは、合理的な理由 とはなりません。

Q6.令和元年5月に事業所に設置するエアコンの工事を契約し、同年9月 30 日に完 了する予定でしたが、同年 10 月 30 日に遅延することになりました。当社としては、

遅延の原因を取引先のミスによる納期の遅れと考えており、増税分2%を減額した いと考えていますが、問題となりますか。

A6.消費税転嫁対策特別措置法では、特定事業者(買手)が、平成 26 年4月1日以 後に特定供給事業者(売手)から供給を受ける商品又は役務について、合理的な理 由なく既に取り決められた対価から消費税率引上げ分の全部又は一部を事後的に減 じて支払うことは、「減額」として問題となります。

消費税転嫁対策特別措置法上の「減額」とはならない合理的な理由がある場合と しては、例えば、商品に瑕疵がある場合や、納期に遅れた場合等、特定供給事業者 の責めに帰すべき理由により、相当と認められる金額の範囲内で対価の額を減じる 場合等です。

したがって、特定供給事業者の責めに帰すべき理由により、引渡しが遅れ、10%

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の消費税率を適用した金額から相当と認められる範囲内で対価の額を減じる場合に は、合理的な理由があると判断されますが、当該合理的な理由は特定事業者の側で 説明する必要があります。

Q7.地方公共団体が指定管理者に支払う委託料について指定管理者と相談して平成 26 年4月以降の委託料について消費税率引上げ後も従前の委託料に据えおくこととし たいが問題ないか。

A7.平成 25 年 12 月4日付けの総務省通知「消費税率(国・地方)の引上げに伴う公 の施設の使用料・利用料金等の対応について」において、「地方公共団体が指定管理 者に支出する委託費についても、消費税率の引上げの影響額を歳出予算に適切に計 上されたい」旨が記載されています。なお、消費税転嫁対策特別措置法の特定事業 者は、法人である事業者であれば該当しますので、地方公共団体などの法人であっ ても、事業を行っていれば特定事業者に該当します。このため、特定事業者に該当 する地方公共団体が、平成 26 年4月以降の委託料について消費税率引上げ後も従前 の委託料に据えおくことは合理的な理由がない限り、「買いたたき」として消費税転 嫁対策特別措置法上問題となります。

Q8.事業者です。消費税率が 10%に引き上げられた際には、税込みの購入単価を変更 することを考えていますが、課税事業者と免税事業者とで単価を変えることは、消 費税の転嫁の観点から問題ないですか。

A8.消費税転嫁対策特別措置法上の特定事業者(買手)が、同法上の特定供給事業者

(売手)との取引において、合理的な理由なく消費税率引上げ前の対価に消費税率 引上げ分を上乗せした額よりも低い対価を定める行為は、「買いたたき」として問題 になります。

なお、免税事業者であっても、他の事業者から仕入れる原材料や諸経費の支払に は、消費税相当額分を負担している点に留意する必要があることを踏まえると、免 税事業者であることを理由に、特定事業者が免税事業者である取引先に対し、消費 税率引上げ前の対価に消費税率引上げ分を上乗せした額よりも低い対価を定める行 為は、合理的な理由がない限り、「買いたたき」として消費税転嫁対策特別措置法上 問題となります。

Q9.当社は建設業を営んでいる。取引先の下請事業者の中には免税事業者もいる。こ うした免税事業者にも消費税を転嫁しないと消費税転嫁対策特別措置法上問題とな るのか。

A9.免税事業者であっても、他の事業者から仕入れる原材料や諸経費の支払において、

消費税額分を負担している点に留意する必要があることを踏まえると、免税事業者 である取引先に対し、免税事業者であることを理由に、消費税率引上げ前の対価に 消費税率引上げ分を上乗せした額よりも低い対価を定める行為は「買いたたき」と して消費税転嫁対策特別措置法上問題となります。

Q10.令和元年 10 月の消費税率引上げの際、当方が買手の立場となる請負業者との取 引において、請負業者から取引価格(税込)引上げの申出があった場合は消費税率 引上げ分を上乗せするつもりですが、請負業者から取引価格引上げの要請がなかっ た場合は、本体価格を引き下げることにより取引価格を据え置きにするつもりです。

この行為は問題となるのでしょうか。

ドキュメント内 総合相談センターの応答事例 (ページ 40-49)

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