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資料の表現について

ドキュメント内 甲菅 (ページ 54-57)

第6章 資料の表現について

1.伊賀作事方関連施設図面の特徴的表記について

伊賀作事方関連施設図面に多くの特徴的な表現が見られるoそのほとんどは軒の隅角部の表現に集中 しているo

その例として具体的には、隅木の表現、隅棟、隅鬼の表現、反りの表現があげられる。

6一卜1隅木の表現について

構造材料として重要な意味を持つ部材は隅木であるが、関連施設図面では書かれていない例を含め、 3 例の表現が存在する。現代での一般的な立面図表現が1例含まれるが、特徴的な表現として残りの2例

を示す。

①隅木が善かれていない例

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本来あるはずの隅木がかかれていないo

安場直道

御玄関,御広間拾分一之図 嘉永二己酉年四月1849年4月

隅木が善かれているはずの部分には、垂木、茅負の平部分の 断面が描かれているo隅木があるはずの22件のうち12件で隅木が書かれていない。

②平面的に表現された例

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安場源平

西大手多門二拾分一之絵図 文政十丁亥年1827年

隅木部分が平面的に表現され本来見えるはずの隅木の木口が書かれていないQ 隅木が現れる22件の7件が平面的に措かれている。

③現代の一般的な表現と同様の例

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安場直道

大御番所拾分一之図 嘉永三康成年四月1850年

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隅木部分は現代での一般的表現と変わらないD隅鬼瓦が1木目の掛巴瓦との関係が不自然に表現され ているo

6一卜2 瓦の表現について

①絵画的鬼瓦

安場直道

太鼓脚櫓妻平拾分一之図 嘉永二己酉年六月1849年6月

このような鬼面を持つ鬼瓦の出現回数は、関連施設図面中に3点あり2点が安場直道、残りは小川光 延によってかかれているo上の例は安場直道によるもので鬼面に髭が表現されており陶器による瓦では 作成することができないものであるo

6‑1‑3 隅角都周辺の瓦表現について

①現代での一般的な立面図表現と変わらないもの

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安場直道

太鼓御櫓妻平拾分一之図 嘉永二己酉年六月1849年6月

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6一卜2①で紹介したものでの隅の表現である。現在の一般的な隅角部の表現と同様に立体的に善かれてい る。

②巴瓦の切断された表現をされた例

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中御門妻平拾分一之図 嘉永二己酉年七月1849年7月

隅巴瓦は伏図では巴瓦と45度角度が振れた状態で設置されるoこのため、現代の一般的な立面図では 6‑1‑3①にあげたように屋根勾配に垂直に伸びた楕円によって表現されるがこれらの例では円弧状の断 面を持つのが特徴といえる。

この表現の出現回数がもっとも多く、瓦を用いた立面図 21点中15点で見ることができるo また隅巴瓦の切断面に大きく分けて2種類存在するo

上の例は屋根勾配に直交する方向に断面を持つものの例であるo断面が円弧状で表現される点では同 様といえるが、後者の様な表現1はこれら切断表現で表される15点中l点のみとなっているo

6‑1‑4 隅鬼について

隅鬼の表現については大きく3種類を見ることができるo隅鬼が現れる例は15例ある。

(∋平面的に措かれた例

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