• 検索結果がありません。

財政状態および経営成績の分析

ドキュメント内 IT (ページ 39-43)

事業環境についての認識

当連結会計年度の世界経済は、引き続き厳しい状況にありますが、各国による経済刺激政策等の効果により、景気はアジアでは堅調に 推移、欧米では緩やかに持ち直しています。国内経済においては、国内の設備投資が下げ止まるなど、着実に持ち直してきていますが、

依然として自律性は弱く、失業率が高水準にあるなど、総じて厳しい状況にあります。

日揮グループ(以下、当グループ)の展開する総合エンジニアリング事業に最も関係の深い産油・産ガス諸国では、

2008

年夏以降の世 界経済の急激な悪化により、設備投資案件の実施が先延ばしにされ、またプラントコストの推移を見極める姿勢が強まっていましたが、

2009

年以降の原油価格の回復基調も相まって自国内での産業育成などの中長期的視点からの投資方針に基づき、中東、北アフリカなど の地域で再び石油・天然ガス開発や石油精製・石油化学に関する設備投資が実行に移されました。

このような状況のもと、当連結会計年度の当グループの総合エンジニアリング事業の受注高については、ガス処理プラントや

LNG

プラ ント等を中心とした海外における受注が堅調であったことに加え、新しいビジネスフィールドとなるプロジェクトマネジメントサービス役務 の受注などもあり、期初目標を上回る結果となりました。現在遂行中のプロジェクトにおいても、様々なリスクに対し細心の注意を払い、よ り確実なプロジェクト遂行に努めました。

営業の概況

当グループの当連結会計年度の業績は、連結売上高

4,142

57

百万円(前期比

8.1%

減)、連結営業利益

419

19

百万円、(前期比

19.4%

減)、連結当期純利益

271

12

百万円(前期比

14.0%

減)となりました。

売上高

連結売上高は、工事の進捗および為替の影響の結果、前連結会計年度に比べて

366

53

百万円減少し、

4,142

57

百万円となりました。

売上原価、販売費及び一般管理費

売上原価は、売上高の減少に伴い前連結会計年度に比べて

250

35

百万円減少し、

3,539

6

百万円となりました。また販売費及び 一般管理費は、前連結会計年度に比べて

15

34

百万円減少し、

184

32

百万円となりました。

営業利益

営業利益は、完成工事総利益の減少に伴い、前連結会計年度に比べて

100

84

百万円減少し、

419

19

百万円となりました。売上高 営業利益率については

10.1%

(前期

11.5%

)となりました。

営業外損益

営業外収益(費用)は、前連結会計年度の

26

14

百万円の損失(純額)から、

10

89

百万円の損失(純額)と

15

25

百万円の増加と なりました。これは受取利息が減少し、為替差損が増加したものの、持分法による投資利益が増加したこと、および貸倒引当金繰入額が 減少したことが主な原因です。

税金等調整前当期純利益

特別損益は、前連結会計年度の

55

百万円の利益(純額)から、

29

79

百万円の損失(純額)となりました。これは投資有価証券評価損 は発生しなかったものの、投資有価証券売却益が減少したこと、および連結子会社の行う油ガス田・生産事業において、新規掘削による 追加想定埋蔵量が当初の想定を大幅に下回ったことにより減損損失を計上したことが主な原因です。結果として当連結会計年度における 税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べて

115

93

百万円減益の

378

50

百万円となりました。

法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額

法人税、住民税及び事業税は、税金等調整前当期純利益が減益となったこと、および税務計算上の税金費用が減少したことにより、前 連結会計年度に比べて

112

45

百万円減少し、

124

31

百万円となりました。一方、法人税等調整額が

–15

75

百万円となり、税金費 用負担額(純額)は

108

55

百万円となりました。

中東34% アジア8%

アフリカ7%

その他の地域10%

41% 59%

国内外別売上高比率

%

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000

2006 2007 2008

5,208 5,734

5,087

4,116 3,764

294 350 423 392 378

2009 2010

少数株主損益

少数株主損益は、主に

JGC-ITC

ラービグユーティリティ(株)の少数株主に帰属する利益からなり、前連結会計年度より

56

百万円減少 の

–1

17

百万円となりました。

当期純利益

以上の結果、当期純利益は前連結会計年度に比べ

44

31

百万円減益の

271

12

百万円となりました。

セグメントの概況 事業別セグメント

総合エンジニアリング事業の売上高は、工事の進捗および為替の影響の結果、前連結会計年度に比べ、

352

11

百万円減少し

3,764

30

百万円となりました。営業利益は、完成工事総利益の減少に伴い

113

67

百万円減少し、

393

20

百万円となりました。

触媒・ファイン事業の売上高は、顧客の事業計画の延期・見直しなどにより、前連結会計年度に比べ

14

42

百万円減少し

378

27

百万 円となりました。しかしながら営業利益は、顧客との価格交渉や需要変動に応じた営業・生産・開発の一元化体制の構築・推進を図るなど、

収益性の改善に取り組んだ結果、

12

90

百万円増加し、

25

82

百万円となりました。事業の構成比は、総合エンジニアリング事業が売 上高で

91%

、営業利益では

94%

を占めています。

地域別セグメント

当連結会計年度の海外売上高は、

114

18

百万円減少し

2,459

43

百万円となりました。

当連結会計年度の売上高比率は、

59%

が海外、

41%

が国内となっています。

財政状態

当連結会計年度の総資産は、現金預金の減少などにより

4,301

76

百万円となり、前連結会計年度から

501

3

百万円減少しました。

負債は未成工事受入金の減少などにより

1,840

35

百万円となり、

717

56

百万円減少しました。自己資本については、利益剰余金の 増加などにより

2,458

19

百万円となり、

219

32

百万円増加しました。

この結果、自己資本比率は、

57.1%

となりました。

なお、

2008

3

月期から「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準」および「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計 基準等の適用指針」を適用しています。

また、当グループの貸借対照表に係る指標は以下のとおりです。

20083月期 20093月期 20103月期

流動比率(

%

149 161 206

固定比率(

%

68 65 60

(注)流動比率:流動資産/流動負債 固定比率:固定資産/純資産合計

各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算している。

セグメント別売上高

(単位:億円)

2006 2007 2008 101

-450 238

651

138

–600 –200 –400 0 200 400 600 800

2009 2010 0

10 20 30 40 60 50

2006 2007 2008

46.1 40.2

44.4 46.646.6

0 500 1,000 1,500 2,500 2,000 3,000

2009 2010 2,238 2,238

2,458 57.1

1,730 1,8891,889 2,072 2,072

自己資本および自己資本比率

(単位:億円/%

フリー・キャッシュ・フロー

(単位:億円)

キャッシュ・フロー

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物は、前連結会計年度と比較し、新規連結に伴う増加を除き

516

7

百万円 減少し、

1,238

8

百万円となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が

378

50

百万円である一方、未成工事受入金の減少などにより

251

79

百万円の減少となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、海外子会社への貸付や追加出資、新事業会社への出資などにより

198

23

百万円の減少となりま した。

財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払などにより

88

93

百万円の減少となりました。

なお、当グループのキャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりです。

20083月期 20093月期 20103月期

自己資本比率(

%

44.4 46.6 57.1

時価ベースの自己資本比率(

%

82.5 58.7 98.0

債務償還年数(年)

0.6 0.7

̶

インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

62.8 47.1

̶

注)自己資本比率 :自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/総資産

債務償還年数 :有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ :営業キャッシュ・フロー/利払い

* 各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算している。

* 有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としている。営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営 業活動によるキャッシュ・フローを使用している。また、利払いは連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用している。

* 営業キャッシュ・フローがマイナスの期における債務償還年数およびインタレスト・カバレッジ・レシオは「―」で表示している。

受注高についての分析

当連結会計年度における総合エンジニアリング事業の連結受注高は、

7,335

49

百万円(前期比

44.9%

増)となり、期初目標の

5,000

億円を達成することができました。

総合エンジニアリング事業の分野別、地域別の受注高の詳細については下記のとおりです。

分野別受注高

(単位:億円)

20093月期 20103月期 20103月期 構成比

石油・ガス・資源開発関係工事

2,688 3,520 48.0%

石油精製関係工事

508 393 5.4%

LNG

関係工事

312 2,335 31.8%

化学関係工事

784 254 3.5%

その他工事

766 830 11.3%

地域別受注高

(単位:億円)

20093月期 20103月期 20103月期 構成比

日本

1,319 886 12.1%

アジア

143 455 6.2%

アフリカ

476 1,341 18.3%

中東

2,996 2,289 31.2%

その他(オセアニアなど)

126 2,362 32.2%

連結受注残高については、為替変動による修正および契約金額の修正・変更を加え、

1

284

60

百万円となりました。

将来の見通しについて

総合エンジニアリング事業につきましては、当グループの主要マーケットである中東、アジアおよびアフリカを中心とするプラント市場 は、新興国の人口増加や経済成長を受けた堅調な投資意欲が継続すると考えられていますが、競合他社との価格競争の加速、顧客のコン トラクター選定におけるコスト重視の傾向の強まりにより、競争環境は総じて厳しくなると予想されます。このような見通しの中、

2011

3

月期においては、顧客の設備投資が予想される石油・ガス・資源開発、

LNG

、石油精製などの分野において、案件の規模、採算性、地 域および分野を考慮しながら、中期経営計画「シナリオ

2010

」の達成に向けて鋭意努力していきます。

触媒・ファイン事業につきましては、

2009

3

月期に発生した市況の悪化の影響により、国内市況の先行きは依然楽観視できない状況 ですが、

2010

3

月期後半に見られた市況の回復の兆しが

2011

3

月期においても緩やかに継続すると考えられます。しかし市況の回 復力は依然として乏しく、厳しい事業環境と継続すると予想されます。そのような状況の中、各種コスト削減策の徹底、人員の効率的配置 および新規顧客の開拓を積極的に推進し、厳しい事業環境に対応していきます。また、各種製品の収益性の向上に努め、海外市場への展 開を加速させ、新たな事業基盤の構築に邁進していきます。

その他

ナイジェリア

LNG

プロジェクトに関する件

当社は、ナイジェリア・ボニー島における

LNG

プラントプロジェクト(以下「本プロジェクト」)の受注、遂行を目的として、

1995

年に米国 ケロッグ社(現

KBR

社)、仏テクニップ社および伊スナムプロジェッティー社からなるコンソーシアム(以下「

TSKJ

」)に参画しました。同 年、

TSKJ

は顧客であるナイジェリア

LNG

社より本プロジェクトの第

1

期工事(第

1

系列および第

2

系列)を受注し、その後

2004

年までに

3

件の追加契約(第

3

系列〜第

6

系列)を受注しました。

本プロジェクトの受注に絡み、ナイジェリア政府関係者への贈賄行為があったのではないかとの疑惑に関し、

2002

年に仏司法当局の調 査が開始され、

2004

年には米国司法省ならびに証券取引委員会が米国連邦海外腐敗行為防止法(

FCPA

)違反の疑いに関して調査に着 手しました。

すでに報じられているように、かかる調査の結果として、

2009

年に

KBR

社と米当局との間で本件に関する和解が成立しています。ま た、テクニップ社およびスナムプロジェッティー社の親会社である

ENI

社も決算発表等において、米当局との和解の可能性に言及し、その ための予想費用を引当計上しました。

当社につきましても、本件に関する米国司法省の調査および本件の解決に向けて同省との協議が開始されておりますことをここにお知 らせいたします。

なお、現状におきましては、本件に係る当社への影響につきましては判明しておりません。

ドキュメント内 IT (ページ 39-43)

関連したドキュメント