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2.9. PPP スキーム

2.10.3. 財務分析結果

フィリピン国メガマニラ圏高速道路建設準備調査 (3) エクイティ及びローンの割合の変化

2.10.3-3 財務分析結果 (EQUITYLOANの割合)

(4) GFS供与スケジュールの検討

2.10.3-4 財務分析結果 (GFSスケジュール)

(非公開)

(非公開)

(非公開)

(非公開)

(5) 法人所得税免税の検討

2.10.3-5 財務分析結果 (法人所得税免除期間の有無)

2.11.

環境社会配慮

2.11.1. NAIAX

フェーズ2の環境影響のスコーピング結果

表 2.11.1-1 と表 2.11.1-2 には、建設前、建設中、及び建設後の運営維持管理の各段階におけ

るNAIAX事業のプロジェクト活動と、各環境項目に対する環境影響を示している。

(非公開)

(非公開)

フィリピン国メガマニラ圏高速道路建設準備調査

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表 2.11.1-1 NAIAX事業の環境影響評価マトリックス

段階 建設前 建設中 建設後の運営維持管理

プロジェクト活動

環境項目

調

雇用機会 資機材搬 整地

( 工

地盤改良

橋梁建設 道路建設 相補的構造物建設 雇用機会 交通量増 道路メ 料金所の運営

1 土地取得・住民移転 XXX

2 経済活動 + X +

3 社会的・公的施設 X X X X X +

4 地域分断

5 遺跡・文化財

6 水利権・入会権

7 保健衛生 X

8 廃棄物 X X X X X

社会環境

9 災害・リスク X X X X X X +

1 地形・地質

2 土壌浸食 X X X

3 地下水

4 湖沼 / 河川流況 XX X X X XX

5 海岸

6 動植物 X

7 気象 X

自然環境

8 景観 X X X

1 大気汚染 XX X X X X X ++

2 水質汚染 X X

3 土壌汚染

4 騒音・振動 XX X X X X X X X X

5 地盤沈下

公害

6 悪臭

凡例) +: 正の影響 X: 負の影響、但し影響度は小さい XX、XXX: 特別な配慮が必要な負の影響

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表 2.11.1-2 スコーピング結果表

提案者名 公共事業・道路省 (DPWH)

評価 影響

評価理由

No 影響

建設中 建設後

社会環境:「ジェンダー」や「子供の権利」に対する影響は、すべての基準と関係するものとする。

1 非 自 発 的 住 民

移転 A D

50世帯(アパートタイプの住居ではない個人の住居があり、被影響住人は約280人と見られる)が、高速道路の線形上に位置してい る。そのうち、バランガイ19140世帯が非正規居住者と特定されており、コンクリートやモルタルの建設物に何年も居住している。残り 9世帯はバランガイ・タンボに居住しており、家族や生活状況については社会調査を実施中である。

上述の世帯以外には、小規模商店、保育園、バスケットコート、陸上運送会社事務所、及び警備員詰所が影響を受けるバランガイに存 在し、約17施設であると見られる。

商用の建設物や以前郵便局だった建設物は、9施設存在し、MIAの所有地内に火事で焼けたまま残されている。一部影響を受けること から、元の場所に戻される必要がある。基本的に、高速道路の ROW の多くは、MIA やフィリピン空軍の基地等に属している。インター チェンジやランプの建設用地は、新たな用地取得が必要である。

2

地域経済

( 雇 用 ・ 生 計 手

段等) B-/ B+ +

建設期間中は、小規模の小商店や行商は、日常的な顧客が減少し、一時的に売上が減少する。工事の影響を受ける店は、特に女性が 経営している。

一方、建設現場での雇用機会は増加する。また、高速道路の高架構造によって、線形に沿って影ができるが、熱帯地域の地域住民に とって、日照権は大きな問題とはならない。運営開始後には、プロジェクト周辺地域での交通量は高速道路へとそれるため、既存道路は スムーズに流れ、近隣での商業活動を活発にする。よって、プロジェクト周辺地域での売上勘定は、減少はあまりすることなく増加する。

高速道路利用者は、目的地への移動時間が短縮され、渋滞もなくなることになる。高速道路の役割は、プロジェクト地域のバイパスとし て、これらのサービスを提供することである。現在の密集した交通環境が改善され、近隣住民にとっては安定した、活発な商業活動が促 進される。人・物資の運送・輸送は調和し、地域経済に貢献するだろう。

6-1 貧困層 B- B+

いくつかの貧困層が居住しているが、事業による直接影響はほとんど予測されていない。事業に関連した商業活動への参加機会や雇 用機会が建設期間中に創出される。建設終了後には、既存道路状況や道路周辺環境の改善により、周辺の商業活動が増加するため、

結果として雇用機会も増加する。

自然環境

14 土壌浸食 B D

切土や盛土のような土工はほとんど行われないため、土壌浸食による影響は起こらない。建設工事は、高架橋や橋梁タイプのものであ り、橋台は川の外側に位置している。橋脚は、河川上に設置されていない。橋台の側面防護はコンクリートの壁で建設されており、土壌 浸食は生じない。橋脚基礎の掘削活動がある場合や、一時的に土壌浸食が生じる。

20 景観 B B

高架橋の位置とランドマークとの対比は、歩行者に視覚的な影響を与える。おそらく、デザインの形状とランドマークの運動方向が原因 で、高架橋の位置がランドマークの後ろ側になることで、安定感が感じられるだろう。

建設期間中は、ターミナル3正面付近のランドマークのラウンドアバウトにおいて、特に景観を損ねるであろう。

21 地球温暖化 B C

事業は、将来の交通量増加と交通渋滞の増加の解決に寄与する。交通量の増加によって発生する CO2の増加は、地球温暖化に影響 を及ぼす。現在、マニラ首都圏では、地球温暖化現象に寄与するため、植林事業を促進する政策を実施している。CO2排出量の調査を 通じ、事業実施の有無による比較が作成段階にある。

汚染

22 大気汚染 B C

自動車の排ガスと、建設活動による粉じんによる大気汚染が、建設期間中には予測されている。建設後には、交通渋滞は緩和され、以 前よりも大気汚染が軽減されるであろう。しかし、交通量は増加するため、フィリピン政府が関与して、交通コントロールや排出ガスに関 する適切な規制を定めなければ、結果として大気汚染が悪化するだろう。

フィリピン国メガマニラ圏高速道路建設準備調査

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23 水質汚染 B D

橋脚の基礎工事として行う掘削活動により、地域の排水路と下水道システムに一時的に影響が発生しうる。既存の排水路や下水道シス テムはLGUのエンジニアとともに点検され、建設工事の安全管理は、水質汚染問題を回避するために行われる。

建設終了後には、雨水の排水路は改善され、水質汚染も発生しないだろう。

現在のパラニャーケ川の水質は汚染され、都市の排水路として機能している。

25 廃棄物 B D

建設現場や労働者キャンプから廃棄物やゴミが日常的に排出される。これらは危険か、有毒か、腐敗しているかを検出され、危険性等 が確認された場合にはLGUが指定する特定の施設へ廃棄されなければならない。基本的に、これらの廃棄物は、建設期間中には建設 業者によって管理される。

26 騒音振動 B B

建設機材や車両を作動することにより、一定レベルの騒音・振動が発生し、近隣住民に影響を与える。これらの影響は、建設工事期間 中の一時的なものであるだろう。建設終了後には、高速道路と既存道路を走行する多くの車両が、騒音・振動を引き起こし、近隣住民に 影響を与えるだろう。高速道路の高架という高い位置で発生する騒音は空中に拡散するため、騒音のレベルはあまり高くない。

30 事故 B C

建設期間中には、建設車両の増加により、交通事故発生数は増加するだろう。建設サイトでの交通量管理は、建設業者の重要な責任 の一つである。建設終了後には、交通設備の改善により、交通流が改善され、事故は減少するだろう。

高速道路は、あらゆる標準安全対策を備えるため、交通事故の影響はほとんど予測されていない。

31 交通渋滞 B + 交通管理は、建設工事期間中に必要である。既存道路の幅員が建設工事のために縮小され、交通渋滞が発生しやすくなる。建設終了 後は、交通量は高速道路へと振り分けられ、既存道路における交通渋滞は、より減少するとみられる。

出典)調査団

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