諮問機関による意見聴取手続
(諮問機関内部に対審構造を設けることもありうる)
諮問機関が各省大臣等に答申
各省大臣等が支給制限又は返納命令
(独自の裁量を行うこともありうる)
各省大臣等が非違行為を認識
各省大臣等が諮問機関に諮問
(諮問前に調査を行うこともありうる)
諮問機関(又は事務方)が関係行政機関 等の協力を得て事実関係を調査
(備考)
・ 退職手当制度の運用の適正さの保持と職員の権利保護を諮問機関に委ねた制度
・ 改正行政不服審査法では、原処分で諮問機関への諮問を経ている場合、行政不服審査会へ の諮問は義務づけられていない
・ 不服申立て手続においても特別の手続を設けることも考えられる
不服申立て
名あて人が納得 取消訴訟
現行行政不服審査法 改正行政不服審査法
異議申立て
各省大臣等の決定
審査請求
審理員による審理
行政不服審査会の調査審議
各省大臣等の裁決
名あて人が納得 取消訴訟
取消訴訟 名あて人が納得
-15-C:直接処分型
各省大臣等(又は事務方)による意見聴取手続
(行政手続法を適用した場合主宰者による聴聞手続)
各省大臣等が支給制限又は返納命令
各省大臣等が非違行為を認識
各省大臣等(又は事務方)が関係行政機関 等の協力を得て事実関係を調査
(備考)
・ 各省大臣等による組織秩序の維持に重点を置いた制度
・ 現在の解釈では、行政手続法第3条第1項第9号に該当して不利益処分に関する規定が適 用除外であり、また、これに該当しないとしても第13条第2項第4号に該当して意見陳述手続 適用除外であるから、特別の規定を設ける必要がある
・ 現行行政手続法では、行政手続法による聴聞を経た場合異議申立てはできないのが原則
(行政手続法第27条第2項)だが、改正行政不服審査法の施行に伴い、審査請求できること が原則となる
・ 不服申立て手続において特別の手続を設けることも考えられる
不服申立て
名あて人が納得 取消訴訟
現行行政不服審査法 改正行政不服審査法
異議申立て
各省大臣等が決定
審査請求
審理員による審理
行政不服審査会の調査審議
各省大臣等が裁決
名あて人が納得 取消訴訟
名あて人が納得 取消訴訟
-16-◆国家公務員退職手当法(抄)
( 昭和二十 八年八月八
日法律第百八十二号
)
趣 (
旨 )
第一 条
の法律は、国家公務員が退職した場合に支給す こ
る退職手当の基準を定めるものとする。
( 適 用
範 囲
) 第二 条
の法律の規定による退職手当は、常時勤務に服 こ
することを要する国家公務員(国家公務員法
昭 (
和 二
十
二年法律第百二十号) 第八十一条の四第一項又は第八十
一条の五第一項の規定により採用された者及びこれらに
準ずる他の法令の規定により採用された者並びに独立行
政法人通則法
平 (
成 十
一 年
法
律 第
百 三
号 ) 第
二 条
第 二
項
に規定する特定独立行政法人( 以下「 特定独立行政法人」
とい う
。) の 役 員及 び日 本 郵政 公社 の役 員を 除く
。以 下
「 職 員
」 と い
う
。 ) が
退 職
し た
場 合
に 、
そ の
者 ( 死
亡 に
よ る
退
職の場合には、その遺族
) に 支
給 す
る 。
2
員以外の者で、その勤務形態が職員に準ずるものは、 職
政令で定めるところにより、職員とみなして、この法律の
規定を適用する。
( 退 職
手 当
の 支
払 )
第二 条の 二
の法律の規定による退職手当は、他の法令 こ
に別 段の 定め が ある 場合 を 除き
、そ の全 額を
、現 金で
、直
接この法律の規定によりその支給を受けるべき者に支払
わなければならない。ただし、政令で定める確実な方法
によ り 支払 う場 合は
、こ の限 り でな い。
2
条及び第六条の五の規定による退職手当( 以下「 一般 次
の退職手当」 という。) 並びに第九条の規定による退職手
当は、職員が退職した日から起算して一月以内に支払わ なければならない。ただし、死亡により退職した者に対
する退職手当の支給を受けるべき者を確知することがで
きない場合その他特別の事情がある場合は、この限りで
ない。
退 (
職 手
当 の
支 給
制 限
) 第八 条
般の退職手当は、次の各号のいずれかに該当す 一
る者には、支給しない。
一
家公務員法第八十二条の規定による懲戒免職の処 国
分又はこれに準ずる処分を受けた者
二
家公務員法第七十六条の規定による失職( 同法第 国
三十八条第一号に該当する場合を除く。) 又はこれに
準ずる退職をした者
三
家公務員法第九十八条第三項の規定に該当し退職 国
させられた者又はこれに準ずる者
2
般の退職手当のうち、第六条の四の規定により計算 一
した退職手当の調整額に相当する部分は、次の各号のい
ずれかに該当する者には、支給しない。
一
三条第一項及び第五条の二の規定により計算した 第
退職手当の基本額が零である者並びに第三条第二項
に規 定す る 傷病 又は 死亡 によ ら ず にそ の者 の都 合に
より退職した者に該当する者でその勤続期間が九年
以下のもの( 第六条の四第四項第三号に掲げる者を除
く。)
二
の者の非違により退職した者( 前項各号に掲げる そ
者を除く。) で政令で定めるもの
( 遺 族
の 範
囲 及
び 順
位 )
第十 一条
二条に規定する遺族は、左の各号に掲げる者 第
とす る
。
一
偶者( 届出をしないが、職員の死亡当時事実上婚姻 配
関係と同様の事情にあつた者を含む。) 二
、父母、孫、祖父母及び兄弟姉妹で職員の死亡当時 子
主としてその収入によつて生計を維持していたもの
三
号に掲げる者の外、職員の死亡当時主としてその 前
収入によつて生計を維持していた親族
四
、父母、孫、祖父母及び兄弟姉妹で第二号に該当し 子
ないもの
2
項に掲げる者が退職手当を受ける順位は、前項各号 前
の順 位に よ り、 第二 号及 び 第四 号に 掲げ る 者の う ちに あ
つて
は
、同
号に
掲げ
る
順位
によ
る
。こ
の場
合に
おい
て、
父
母については、養父母を先にし実父母を後にし、祖父母に
ついては、養父母の父母を先にし実父母の父母を後にし、
父母の養父母を先にし父母の実父母を後にする。
3
職手当の支給を受けるべき同順位の者が二人以上あ 退
る場合には、その人数によつて等分して支給する。
( 遺
族 か
ら
の 排
除 )
第十 一条 の二
に掲げる者は、退職手当の支給を受ける 次
こと が でき る遺 族と しな い。
一
員 職 を 故意 に死 亡さ せた 者
二
員 職 の死 亡前 に、 当該 職員 の死 亡に よつ て退 職手 当
の支給を受けることができる先順位又は同順位の遺族
となるべき者を故意に死亡させた者
( 起 訴
中 に
退 職
し た
場 合
等 の
退 職
手 当
の 取
扱 い
) 第十 二条
員が刑事事件に関し起訴( 当該起訴に係る犯罪 職
につ いて 禁錮 以上 の刑 が定 めら れ てい る も のに 限り
、刑 事
訴訟法
昭 (
和 二
十 三
年
法 律
第 百
三 十
一 号
) 第 六
編 に
規 定
す
る略式手続によるものを除く。第三項及び次条第三項に
おいて同じ。)をされた場合において、その判決の確定前に
退職したときは、一般の退職手当等は、支給しない。ただ
し、 禁錮 以上 の刑 に処 せら れな かつ たと き は、 この 限り で
ない。
2
項ただし書の規定により退職手当の支給を受ける者 前
が、既に第十条の規定による退職手当の支給を受けている
場合においては、同項ただし書の規定により支給すべき退
職手当の額から既に支給を受けた同条の規定による退職
手当の額を控除するものとする。この場合において、前項
ただし書の規定により支給すべき退職手当の額が既に支
給を受けた第十条の規定による退職手当の額以下である
ときは、同項ただし書の規定による退職手当は、支給しな
い。
3
二項の規定は、退職した者に対しまだ一般の退職手当 前
等の額が支払われていない場合において、その者が基礎在
職期間中の行為に係る刑事事件に関し起訴をされたとき
につ いて 準用 す る
。
( 退 職
手 当
の 支
給 の
一 時
差 止
め )
第十 二条 の二
省各庁の長等( 財政法 各
昭 (
和 二
十 二
年 法
律
第三十四号) 第二十条第二項に規定する各省各庁の長、特
定独立行政法人の長及び日本郵政公社の総裁をいう。以
下同じ。) は、退職した者に対しまだ一般の退職手当等の
額が支払われていない場合において、その者の基礎在職期
間中の行為に係る刑事事件に関して、その者が逮捕された
とき 又は その 者か ら 聴取 した 事項 若し くは 調 査に より 判
明した事実に基づきその者に犯罪があると思料するに至
つたときであつて、その者に対し一般の退職手当等を支給
することが、公務に対する国民の信頼を確保し、退職手当
制度の適正かつ円滑な実施を維持する上で重大な支障を
生ずると認めるときは、一般の退職手当等の支給を一時
差し止めることができる。
2
項の規定による一般の退職手当等の支給を一時差し 前
止める処分(以下「一時差止処分」という。)を受けた者は、
行政不服審査法
昭和三十七年法律第百六十号) 第四十 (
五条
規 に 定す る期 間が 経過 した 後に お いて は、 当該 一時
差止処分後の事情の変化を理由に、当該一時差止処分を
した 者に 対し
、そ の取 消し を申 し立 てる こと がで き る
。
3
省各庁の長等は、一時差止処分について、次の各号の 各
いず れ かに 該当 す る に至 つた 場合 には
、速 やか に当 該一
時差止処分を取り消さなければならない。ただし、第二
号に該当する場合において、一時差止処分を受けた者が
その者の基礎在職期間中の行為に係る刑事事件に関し現
に逮 捕さ れ てい る とき そ の他 これ を 取り 消す こと が一 時
差止処分の目的に明らかに反すると認めるときは、この
限りでない。
一
時差止処分を受けた者について、当該一時差止処分 一
の理 由と な つた 行為 に係 る刑 事事 件 につ き公 訴を 提起 しな い処 分 があ つた 場合
二
時差止処分を受けた者がその者の基礎在職期間中 一
の行 為に 係る 刑事 事件 に関 し起 訴を さ れ る こと な くそ の者 の退 職の 日か ら 起算 して 一 年を 経 過し た 場合
4
項の規定は、各省各庁の長等が、一時差止処分後に判 前
明した事実又は生じた事情に基づき、一般の退職手当等
の支給を差し止める必要がなくなつたとして当該一時差
止処分を取り消すことを妨げるものではない。
5
時差止処分を受けた者に対する第十条の規定の適用 一
につ いて は、 当該 一時 差止 処分 が取 り 消さ れ る ま での 間、
その者は、一般の退職手当等の支給を受けない者とみな
す。6
条第二項の規定は、一時差止処分を受けた者が、当 前
該一時差止処分が取り消されたことにより一般の退職手
当等の支給を受ける場合について準用する。
7
省各庁の長等は、一時差止処分を行う場合は、当該 各
一時差止処分を受けるべき者に対し、当該一時差止処分
の際
、一 時差 止処 分の 事 由を 記載 した 説明 書を 交付 しな けれ ば な らな い。
8
省各庁の長等は、一時差止処分を行おうとする場合 各
は、あらかじめ、総務省令で定めるところにより、総務大
臣に通知しなければならない。一時差止処分を取り消し
た場合も、同様とする。
( 退 職
手 当
の 返
納 )
第十 二条 の三
職した者に対し一般の退職手当等の支給 退
をした後において、その者が基礎在職期間中の行為に係
る刑事事件に関し禁錮以上の刑に処せられたときは、各
省各庁の長等は、その支給をした一般の退職手当等の全
部又は一部を返納させることができる。
2
前項の
規定により返納させるべき退職手当の額の範囲、
返納の手続その他返納に関し必要な事項は、政令で定め
る。