4. 勤労者のアンケート分析2
4.1 調査概要
4.1.1 アンケート対象
本調査は、個人が趣味や能力向上のために行うグループ活動が個人の職場 での働き方に影響を及ぼすかについての調査である。アンケートはNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社に依頼して、2017年 3月にオンラインで回答を得た。回答していただいた方は以下の条件に合致 する方である。
回答者は「1年以上にわたって」「年に2回以上」のグループ活動を行って いる勤労者であり、継続して5年以上、企業組織で働いており、年齢は25才
〜 64才までである。
回答者の内訳は全員で 381 名、男性は 314 名で割合は 82%と女性は 67 名で 割合は18%である。分析対象としての年代は25才〜 34才、35才〜 44才、45 才〜 54才、55才〜 64才に分類した(表4-1)。
表4-1 回答者性別年齢別集計
男性 女性 合計
年齢 度数 % 度数 % 度数 %
25-34才 49 16 35 52 84 22
35-44才 80 25 16 24 96 25
45-54才 110 35 11 16 121 32
55-64才 75 24 5 7 80 21
合計 314 0.82 67 0.18 381
4.1.2 活動するグループについて
個人が所属するグループ活動としては以下の4種類を選択した。
・ 組織での自己啓発・キャリア形成を目的として知識やスキルを得るグルー プ
・ 個人的に趣味や教養を身につけることを目的としたグループ
・ 個人の健康な身体と健全なる精神の育成を目的としたグループ
まあ当てはまる、(5)良く当てはまる)で回答してもらった。5件法にした 理由は1つのグループでも複数の目的を持つ場合があるからである。
グループ活動についての回答のうち、4または5(まあ、よく当てはまる)
と回答した数を集計してグループ活動所属の割合を求めたものが、図 4-1 で ある。
図4-1 グループ活動所属の種類の割合
0% 20% 40% 60% 80%
(2)個人的に趣味や教養を身につけるグループ
(3)個人の健康な身体と健全なる精神の育成グループ
(1)組織での自己啓発・キャリア形成グループ
(4)社会に貢献するために社会的責任を果たすグループ
74%
69%
58%
55%
全体で見ると、最も多いのは個人的な趣味や教養であり、第2位が健康な 身体、第3位が社会貢献となり、少しの差で第4位の組織での自己啓発となっ た。
男女別に割合を集計したものが図4-2である。但し、集計法は図4-1と同様 である。
男性 女性
(4)社会に貢献するために社会的責任を果たすグループ
(1)組織での自己啓発・キャリア形成グループ
(3)個人の健康な身体と健全なる精神の育成グループ
(2)個人的に趣味や教養を身につけるグループ 72%
69%
60%
57%
84%
67%
51%
49%
0% 30% 60% 90% 120% 150% 180%
男性の7割以上、女性の8割以上が個人的な趣味や教養を身につけるグルー プにかかわる活動を行っていることがわかる。
これらグループ活動の選択について男女差があるかを調べるために、
Wilcoxon の順位和検定を行った。その結果は表 4-2 に示すとおりであり、男 女差があったのは、(2)の個人的に趣味や教養をつけるグループであり、女 性が高い値を示した。
表4-2 グループ活動の男女差
n=381 男女別順位検定結果 Z 確率漸近有意 (両側)
1-1-1 組織での自己啓発・キャリア形成グループ -1.365 .172
1-1-2 個人的に趣味や教養を身につけるグループ -2.684 .007
1-1-3 個人の健康な身体と健全なる精神の育成グループ -.313 .755
1-1-4 社会に貢献するために社会的責任を果たすグループ -1.570 .116
4.1.3 グループ活動と職場組織での働き方について
今回のアンケート調査はグループ活動と職場組織での働き方にどのような 関係があるかを調べるためのものであり、表 4-3 のように大きく5つの項目 について調査した。
表4-3 質問の大項目と質問数
問番号 大項目 質問数
問7 (1)グループ活動の入会前の目的 9 問8 (2)グループ活動の実施とその効果(回答者の変化) 13 問9 (3)グループ活動の実施とその効果(グループ活動の変化) 10 問10 (4)職場での回答者の働き方について 7 問11 (5)職場での回答者の満足度 9
それらの回答も5件法((1)全く当てはまらない、(2)殆どあてはまらない、