日曜日に備えて,深く考える事柄
• 直 面している試 練や日々の 状 況 で,あなたをいらいらさせること は何ですか。
• これら全ての 状 況でさらに忍 耐 を持つにはどのようにすればよい でしょうか。
以下のことを行っても よいでしょう
• 聖 句ガイドにある忍 耐について の聖句を研究してください。
• 家 族 で,ま た は 教 会 で,さ ら に 忍 耐を持つためにできる具体 的 な 事 柄を行う目標について話し 合うこともできます。
火を弱める
忍耐と節制または自制は,いずれも
「御
み
霊
たま
の実」です(ガラテヤ 5:22 − 23 参照)。(短時間の強火が必要と される食物があるように)すぐ行動を 起こすことや素早い対応が求められ る緊急の場合もありますが,より忍耐 強く自制できるようにするべきです。
もし忍耐強く自制できていると感じて いれば,生活の中で御霊が影 響して いるしるしです。
中火の奇跡により,完璧なグリルド チーズサンドイッチ,アイスホッケーの パックのようには硬くなく,中が生焼 けの 状 態ではないハンバーグ,ハッ シュド・ブラックならぬ,ちょうどよい 焦げ色のついたハッシュド・ブラウン
(細切りのジャガイモを固めて焼いた もの),硬くて芯のある御 飯でなく,
ふっくら炊けた程よい柔らかさの御飯 ができるのです。忍耐は生活の中で,
さらにイエス・キリストのようになる ため前進するのを助け,聖なる御霊の ビデオを視聴する
マシュマロと忍耐についてのディーター・
F・ウークトドルフ管長の話を lds.org/go/
101656(日本語を選択)で視聴できます。
立て 直 さ れ た 自分 を 想像 し て み て く だ さ い
「人生が台なしになってしまったと 感じている人がいるかもしれません。 ……愛に満ちた天の御父はわたしたちを 立て直すことがおできになります。 主の計画は,わたしたちを以前の姿よりもはるかに優れ, 想像をはるかに超えたものに建て替えることです。」 大管長会第二顧問 ディーター・F・ウークトドルフ管長 2016年4月総大会耐 える 力
ジェシカ・ターナーが リン・クランドールに語った話
イラスト/マイケル・ムラン
「病院よ」とわたしは答えました。
「何が起こったのか知ってる?」
「自動車事故に遭ったのよね。」
「家族のみんながどうなったか,誰か から聞いてるかい?」
わたしは一呼吸置いてから,いいえ,
と答えました。
父はこう言いました。みんな大丈 夫だよ。ただ,お母さんを除いては。
母は助からなかったのです。
わたしはすぐに激しい悲しみを覚え るかと思いましたが,そうはなりませ んでした。最初はショックを受けまし たが,なぜか,平安と快い気持ちを感 じ,きっと大丈夫だと,神を信頼する ことができたのです。
病院のベッドに横たわりながら,事 故の 2 日前に見た,教会歴史にまつわ る史跡の,ある特定の場所を思い出し ました。ワイオミング州のマーティン ズコーブです。飢えと,雪と寒さにさ らされたため,多くの開拓者たちがそ こで命を落としました。墓の上に積ま れた岩の山を見て,手車を再び手にし て旅を続けるために,残された開拓者 の人々にとってどれほどの信仰が必要 だったかについて考えたことを思い出 しました。その話が印象に残ってい ました。その経験について考えたと き,開拓者たちが耐え抜いたというこ とと,弟や妹の力になれるように,わ たしも耐えなければならないことが分 かりました。
わ
たしが 16 歳になる誕生日 のおよそ 1 か月前,家族で 教会歴史にまつわる史 跡 を訪れるため,車でアメリカを横断す る旅をしました。家族で過ごす時間 はいつも楽しかったので,わたしは長 時間車に乗っていることは気になりま せんでした。ネブラスカ州ウィンター クォーターズを訪問した後,大雨の中 で車に乗り込んだことを覚えていま す。その日はひどい大雨でした。わ たしは毛布をつかんで後部座席に移 り,毛布にくるまって雨の音に耳を傾 けながら眠りに落ちました。次に覚えているのは,自分がコント ロールできないほど回転しているよう に感じたことです。後で分かったので すが,そのとき,わたしたちの車はハ イドロプレーニング現象を起こし,高 架下のセメントの壁に激突したのでし た。わたしの足が骨折しているため に手術を受けることになったと誰かか ら言われたのを漠然と覚えています。
しばらくして,病院で療養している わたしに会いに,父が病室を訪れまし た。父はベッドの上でわたしの隣に座 り,わたしの手を取りました。父が何 を言おうとしているか,不思議と既に 分かっている気がしました。
「ハニー,ここがどこか 分 かる かい」と父は言いました。
青 少 年
最初に感じた平安な気持ちは その 後 1 週 間半ほど 続きました。
独立記念日に車 椅 子に座って病院 の窓から花火を見ていたとき,突然,
母はもういないのだという気持ちに襲 われました。母はわたしの高校の卒業 式には出られません。わたしが神殿で自 身のエンダウメントを受けるときにもいま せん。 わたしの結 婚 式にも出られません。
母は亡くなったのです。
いろいろなことが本当に難しくなり始めた のはその時からでした。足の痛みはひどく,
食 欲もありませんでした。 テレビをただぼ うっと眺めて,ほとんど寝ているだけでした。
わたしがさほど泣かないので,家族は余計に わたしのことを心配しました。
ようやくオレゴン州の空っぽの家に帰った とき,涙がそれまでになく流れました。わた しは突然母の役割の一部を引き継がなけれ ばならなくなりました。また,弟や妹はわた しに慰めをよく求めてきました。わたしは彼 らのために強くいようと努力しました。しか しそれは簡単なことではありませんでした。
学校に戻るのも大変でした。誰もが事故に ついて聞いていましたし,仮に聞いていなくて も,担任の先生が事故に遭った女の子として わたしを紹 介 するので,皆 が それに つ いて 聞くことになりました。
わたしは孤独を感じました。
足を骨折し,
心も傷ついたわたしは, 癒やしを必要としていました。
希望があったので 耐えられました。
母が亡くなってから 9 か月後,父が 再婚したときは特に大変でした。継
まま
母
はは
が家族にとってすばらしい存在になる ことや,わたしたちには彼女が必要で あることは分かっていましたが,気持 ちを整理することは困難でした。
この時期,全てが真っ暗闇であった わけではありません。わたしは天の お父様や,家族,そして教会の指導者 からたくさんの愛を感じました。事故 の後にわたしが癒やされ,人生を歩み 続ける助けとなったのは,自分の信仰 を強めるシンプルなことを行うことで した。わたしは毎日寝る前に 1 時間,
クローゼットの中で聖文を読み,祈り,
日記を書きました。クローゼットの中 に一人でいるときは,弟や妹のために 頑張る必要はありませんでした。必 要なだけ泣くことも,神に自分の心を 注ぎ出すこともできました。わたしは 自分が感じていたことや,どれほど母 が恋しいかをありのままに神に話しま した。わたしは神がわたしの話を聞 いてくださったことを知っています。
なぜなら,多くの深い憐れみを感じた からです。そのクローゼットはわたし にとっての聖なる場所となりました。
これらのシンプルなことを行うこと は,神を 恨 んで 避 けるので はなく,
神との関係を保つ助けとなりました。
神がその事故によってわたしたち家族 を苦しめようとされたとは思いません でした。わたしはこの苦しい日々の中 で堪え忍び,神の御
み
心
こころ
に従い,前進し 続けるための力をさらに感じました。
時には,本当に苦しい日々もありました。
父が再婚してからは,弟や妹に良い 模範を示せるように,また継母に対し て悪い感情を持つことがないように,
神に頼り続けました。『成長するわた し』の中の一つの活動では,2 週間,
家族の誰かとの関係を強めることに よって家庭生活をさらに良くするとい うことに焦点が当てられていました。
基本的にその目標はキリストのように なるために努め,行動によって愛を示 すというものでした。わたしはそれを 継母に対して行い,彼女に
仕えることを決めました。
父が再婚したことで大家 族となった我が家では,
大 量 の皿を 使 います。
そこで,そこから手をつけ ることにしました。それから
2 週間にわたり彼女に仕えるうちに,
わたしは継母を愛し,必ずしもその状 況について満足していなかったにもか かわらず,忍耐することができるように 感じました。ただ彼女に奉仕すること に焦点を当てることで,わたしは御
み
霊
たま
がともにいてくださることを感じ,つら い時期を乗り切る助けとなりました。
まだその事故がわたしの家族に起 こった理由について全て理解している わけではありませんし,苦しい日々も いまだにあります。しかし,開拓者た ちのように,わたしは神に頼ることで,
耐え抜くための力を与えられてきたの です。■
筆者はアメリカ合衆国ユタ州在住です。
心を高めなさい
「人生が台なしになってしまったと感じて いる人や …… 恐れや怒り,悲しみを感じ たり,疑いに苦しんだりしている人がいる かもしれません。しかし,良い羊飼いが 迷い出た羊を探し出されるように,皆さ ん が 心 を 世 の 救 い 主 に 向 ける なら ば,
主は皆さんを見つけてくださいます。
主は皆さんを救助してくださいます。
主は皆さんを抱き上げて御自分の肩に 乗せてくださいます。
主は皆さんを家に連れ帰ってくださる でしょう。」
大管長会第二顧問
ディーター・F・ウークトドルフ管長
「主はあなたを肩に乗せて 家に連れ帰ってくださるでしょう」
『リアホナ』2016 年 5 月号,104