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診断機能のメッセージ

ドキュメント内 メッセージ説明書 (ページ 63-82)

ここでは、診断機能が出力するメッセージについて説明します。

メッセージの形式を以下に示します。

メッセージ番号 メッセージ本文

メッセージ番号

メッセージ番号は次のように表示されます。

JMWnnnnI-W

JMW:

COBOL診断機能のメッセージであることを示します。

nnnn:

メッセージの通し番号を示します。

I:

オペレータの対応が不要であることを示します。

W:

重大度を示すコードを表示します。

重大度コードの意味を“表4-1 診断機能メッセージの重大度コードの意味”に示します。

表4-1 診断機能メッセージの重大度コードの意味

重大度コード レベル 意 味

I (INFORMATION) 通知メッセージ レポートファイルを作成した場合 に出力する情報です

W (WARNING) 軽度のエラー レポートファイルは作成されます が、実行結果が利用者の意図どおり かを確認する必要があります。

E (ERROR) 中程度のエラー レポートファイルは作成されませ ん。

U (UNRECOVERABLE) 致命的なエラー 実行を中断し、異常終了します。

メッセージ本文

エラーの内容を説明します。

以降では、診断機能メッセージの本文の内容、診断機能の処理およびプログラマの処置を以下の 形式で説明します。

メッセージ番号 メッセージ本文(注)

診断機能の処理

診断機能の処理

プログラマの処置

プログラマが行うべき対処方法

第4章 診断機能のメッセージ

58

メッセージ本文中の“$n”は、可変情報を示すパラメタです。実際に出力されるメッセー ジでは、このパラメタの部分は、ファイル名などを表す文字列で置き換えられます。

JMW0001I-I

’$1’でエラーが発生しました. ’$2’. ’$3’. ’$4’. ’$5’

診断機能の処理

アプリケーションの状態をレポートファイルに出力します。

プログラマの処置

レポートファイルを参照して、エラーの原因を取り除いてください。$1はエラーが発生したアプ リケーションファイル名、$2はエラーの発生時刻、$3はエラーの種類、$4はエラーコード、$5は 作成したレポートファイル名を示します。なお、エラーの種類には、'APPLICATION ERROR'(アプ リケーションエラー)または'COBOL RUN-TIME MESSAGE'(実行時メッセージ)を出力します。エラ ーコードには、アプリケーションエラーの場合には例外コードと例外コードを示す文字列を、実 行時メッセージの場合には実行時メッセージ本文を出力します。

JMW0002I-E

’$1’でエラーが発生しました. ’$2’. ’$3’. ’$4’.レポートファイルの出力に失敗しま した. ’$5’

診断機能の処理

メッセージを出力して、処理を続行します。

プログラマの処置

出力されなかった原因を取り除いてください。$1はエラーが発生したアプリケーションファイル 名、$2はエラーの発生時刻、$3はエラーの種類、$4はエラーコード、$5はエラーの原因を示しま す。なお、エラーの種類には、'APPLICATION ERROR'(アプリケーションエラー)または'COBOL RUN-TIME MESSAGE'(実行時メッセージ)を出力します。エラーコードには、アプリケーションエ ラーの場合には例外コードと例外コードを示す文字列を、実行時メッセージの場合には実行時メ ッセージ本文を出力します。

出力されなかった原因が以下であるときは、起動パラメタ“-r”でアクセス権のあるフォルダを 指定して、再度実行してください。

’SYSTEM ERROR=0x00000005(アクセスが拒否されました。) ’ [参照]“NetCOBOL使用手引書”の“18.6.3.4 起動パラメタ”

JMW0003I-W

診断機能の起動パラメタの指定に誤りがあります. ’$1’

診断機能の処理

指定された起動パラメタ($1)を無視して、処理を続行します。

プログラマの処置

正しい起動パラメタを指定してください。

JMW0004I-W

診断機能でコンピュータ’$1’へのエラー検知メッセージの出力に失敗しました. ’$2’

診断機能の処理

自コンピュータにメッセージボックスまたはイベントログを出力し、処理を続行します。

59

プログラマの処置

環境変数情報@CBR_JUSTINTIME_DEBUGに指定した出力先($2)とコンピュータ名($1)を確認してく ださい。なお、出力先には、'MESSAGE BOX'(メッセージボックス)または'EVENT LOG'(イベント ログ)を出力します。

● コンピュータ名の指定に誤りがないか確認し、誤りがある場合は、正しいコンピュータ名 を指定してください。

● 指定したコンピュータがアクティブになっているか確認し、アクティブになっていない場 合は、電源を入れてください。

● 指定したコンピュータの起動OSがWindows NT(R)、Windows(R) 2000、Windows(R) XPまた はWindows Server(TM) 2003か確認してください。イベントログ出力機能を持たないOSに は出力できません。

[参照]“NetCOBOL使用手引書”の“5.4.1.12 @CBR_JUSTINTIME_DEBUG (異常終了時にデバッガま たは診断機能を使って調査を行う指定)”

JMW0005I-U

診断機能でエラーが発生しました. ’$1’

診断機能の処理

エラーを検知したアプリケーションを異常終了させ、診断機能は異常終了します。

プログラマの処置

$1が'INTERNAL ERROR=xxxx'の場合は、技術員(SE)に連絡してください。なお、xxxxは内部エラ ーコード(10進数)を示します。

$1が'OUT-MEMORY'の場合は、以下のような場合が考えられます。

● 実装メモリが少ない。

→ 必要であれば増設してください。

● 仮想メモリが少ない。

→ 必要であれば大きくしてください。

● 同時に実行している他のアプリケーションがメモリを使用している。

→ 同時に実行している他のアプリケーションを停止してください。

$1が'SYSTEM ERROR=xxxx'の場合は、システムのエラーコード(16進数)とエラーコードの意味を 示します。システムのエラーコードの説明から原因を調査し、対処してください。

JMW0006I-U

プロセスへのアタッチに失敗しました:$1($2)

診断機能の処理

アプリケーションの処理を続行させ、診断機能は異常終了します。

プログラマの処置

応答しなくなったアプリケーションに対して診断機能を起動した場合には、起動パラメタ“-p”

で指定したプロセスIDが正しいか確認してください。それ以外の場合には、資料を採取して技術 員(SE)に連絡してください。$2はシステムのエラーコード(16進数)、$1はエラーコードの意味を 示します。

JMW0007I-U

エラーの診断中にプロセスが終了しました.

診断機能の処理

メッセージを出力して、診断機能は異常終了します。

第4章 診断機能のメッセージ

60

プログラマの処置

資料を採取して技術員(SE)に連絡してください。

JMW0008I-I

応答のないアプリケーションを診断しました. ’$1’

診断機能の処理

アプリケーションの状態をレポートファイルに出力します。

プログラマの処置

レポートファイルを参照して、エラーの原因を調査してください。$1は作成したレポートファイ ル名を示します。

JMW0009I-E

応答のないアプリケーションを診断しましたが、レポートファイルの出力に失敗しました. ’$1’

診断機能の処理

メッセージを出力して、処理を続行します。

プログラマの処置

出力されなかった原因を取り除いてください。$1は以下の形式の文字列です。なお、システムの エラーコードは16進数です。

’SYSTEM ERROR=システムのエラーコード(エラーコードの意味) ’

出力されなかった原因が以下であるときは、起動パラメタ“-r”でアクセス権のあるフォルダを 指定して、再度実行してください。

’SYSTEM ERROR=0x00000005(アクセスが拒否されました。) ’ [参照]“NetCOBOL使用手引書”の“18.6.3.4 起動パラメタ”

JMW0010I-I

領域の書き込みを監視しました. ’$1’

診断機能の処理

書き込みの履歴をレポートファイルに出力します。

プログラマの処置

レポートファイルを参照して、領域破壊の原因を取り除いてください。$1は作成したレポートフ ァイル名を示します。

JMW0011I-E

領域の書き込みを監視しましたが、レポートファイルの出力に失敗しました. ’$1’

診断機能の処理

メッセージを出力して、処理を続行します。

プログラマの処置

出力されなかった原因を取り除いてください。$1は以下の形式の文字列です。なお、システムの エラーコードは16進数です。

’SYSTEM ERROR=システムのエラーコード(エラーコードの意味) ’

出力されなかった原因が以下であるときは、起動パラメタ“-r”でアクセス権のあるフォルダを 指定して、再度実行してください。

’SYSTEM ERROR=0x00000005(アクセスが拒否されました。) ’ [参照]“NetCOBOL使用手引書”の“18.6.3.4 起動パラメタ”

61

JMW0012I-U

監視領域のアドレスが指定されていません.

診断機能の処理

メッセージを出力して、診断機能は異常終了します。

プログラマの処置

環境変数情報@CBR_ATTACH_TOOLに起動パラメタ“-w”で監視領域アドレスを指定して、再度実行 してください。

[参照]“NetCOBOL使用手引書”の“18.6.3.3 領域破壊が発生するアプリケーションに対する起 動”

第4章 診断機能のメッセージ

62

付録A システムのエラーコードの説明

ここでは、システムのエラーコードの内容を説明します。

表A-1 システムのエラーコードの内容

コード 意 味 プログラマの処置

2 (0x02) 指定されたファイルを見つ けることができません。

実行環境情報@CBR_SCR_KEYDEFFILE の指 定が正しいか確認してください。

4 (0x04) ファイルをアクセスできま せん。

実行環境を確認してください。

5 (0x05) アクセスできません。 ファイルの割当てが正しいか確認してく ださい。

8 (0x08) 利用可能な格納域が不足し ているためコマンドを処理 できません。

以下の項目を確認してください。

- 同時に実行している他のアプリケー ションを停止してください。

- 実装メモリを確認し、必要であれば 増設してください。

- 仮想メモリを確認し、必要であれば 増設してください。

15 (0x0F) 無効なドライブ名です。 ドライブ名が正しいか確認してくださ い。

19 (0x13) ディスクは書込み禁止です。 ディスクを確認してください。

20 (0x14) ディスクユニットに不良が あります。

ディスクユニットが破壊されていないか を確認してください。

21 (0x15) ドライブの準備ができてい ません。

ドライブを確認してください。

34 (0x22) 間違ったディスクがドライ ブ内にあります。

ディスクを確認してください。

53 (0x35) ネットワークパスが見つか りません。

指定したネットワークパス名を確認して ください。

59 (0x3B) 予期しないネットワークエ ラーが発生しました。

ネットワークの環境が正しく設定されて いるかを確認してください。

86 (0x56) 指定されたネットワークパ スワードに誤りがあります。

指定したネットワークパスワードを確認 してください。

126(0x7E) 指定されたモジュールが見 つかりませんでした。

呼ばれるプログラムのDLL が、以下のい ずれかのフォルダに存在することを確認 してください。

- 環境変数PATHに指定されたフォルダ

- 呼び出し元のプログラムのあるフォ ルダ

- カレントフォルダ 127(0x7F) 指定されたプロシージャが

見つかりませんでした。

呼ばれるプログラムのDLL 中に呼ばれる プログラムの名前がEXPORTされているか 確認してください。 (注1)

206(0xCE) ファイル名が長すぎます。 ファイル名を確認してください。

ドキュメント内 メッセージ説明書 (ページ 63-82)

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