設定組み込み済みのインストーラを作成すると、設定済みの状態で ESET Smart Security または ESET NOD32アンチウイルス V3 をインストールできます。
特に、インストーラに組み込んだすべての設定をクライアントに対して最小限の手順で反映させるに は、サイレントモードでインストールを行う必要があります。
ここでは、アップデートサーバーに STEP5 で設定したミラーサーバーを指定する設定を組み込んだ インストーラを作成してみます。また、サイレントインストールを行うためのバッチファイルも作成 します。
操 作 手 順
■ インストーラの作成
1. 弊社ユーザーズサイトから ESET.Smart.Security または ESET.NOD32アンチウイ ルス.V3 のインストーラをダウンロードし、[ マイ.ドキュメント ] フォルダなどに保存 します。
2.. ERAC で ERAS に接続し、[ リモートインストール ] ペインの [ リモートインストー ルツール ] タブで [ パッケージ ] ボタンをクリックします。
[ESET インストールパッケージの編集 ] ダイアログが表示されます。
3.. パッケージの [ 種類 ] で「ESET. セキュリティ製品パッケージ」を選択し、[ 作成 ] ボ タンをクリックします。
S
TEP6
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TEP6
4.. [ ファイル ] に手順1で保存したインストーラを指定し、[作成]ボタンをクリックします。
[ESET インストールパッケージの編集 ] ダイアログに戻ります。
5.. [ 編集 ] ボタンをクリックします。
コンフィグレーションエディタが起動します。
6.. [ アップデート ] → [ プロファイル(プロファイル名)] → [ 設定 ] → [ アップデートサー バ:...] を選択し、[ 値 ] 欄にミラーサーバーのアドレスとポート番号を以下のよう に入力します。
http:// xxx.xxx.xxx.xxx:2221
ミラーサーバーの IP アドレス ミラーサーバーの動作ポート番号
バージョンアップガイド
・ 必要に応じて、その他の設定を行ってください。
・ 管理サーバー(ERAS)については、ERAC で現在接続している ERAS に設定さ れています。
変更する場合には、[ カーネル ] → [ 設定 ] → [ リモート管理 ] で設定します。
7.. 設定が完了したら [ コンソール ] ボタンをクリックし、[ 設定を保存しますか? ] ダイ アログで [ はい ] ボタンをクリックします。
[ESET インストールパッケージの編集 ] ダイアログに戻ります。
8.. [ コピー ] ボタンをクリックし、ファイルの種類で [ESET.インストール実行ファイル
(* .exe)] を選択し、ファイル名(例:setupess.exe)を付けて設定組み込み済み インストーラを保存します。
9.. [ 閉じる ] ボタンをクリックし、[ サーバへインストールイメージを保存しますか? ] ダイアログで [ いいえ ] ボタンをクリックします。
ERAC の画面に戻りますので、ERAC を終了します。
■ バッチファイルの作成
1.. 下記のコマンドをメモ帳などに入力し、バッチファイルとして bat 形式で保存します。
ファイル名は任意です(例:setupess.bat)。
setupess.exe /qb! reboot="force"
※ setupess.exe : 上記の手順 8 で保存した設定組み込み済みインストーラのファイル 名です。
/qb!. : インストールの進捗状況を表示するオプションです。
インストール途中でのキャンセルはできません。
reboot="force" : インストール完了後にシステムの再起動を行うオプションです。
2.. 設定組み込み済みインストーラとバッチファイルをひとつのフォルダにまとめます。
クライアント PC に ESET Smart Security または ESET NOD32アンチウイルス V3 をインストールする
STEP6 で作成した設定組み込み済みインストーラとバッチファイルを、クライアント PC のデスク トップなどにフォルダごとコピーしてバッチファイルを実行します。
インストーラの実行には、プッシュインストール、ログオンスクリプトを利用したインス トール、メールを利用したインストールなどの方法もあります。詳細については、「ESET Smart Security / ESET NOD32アンチウイルスライセンス製品 ユーザーズガイド」の「14 リモートインストール」を参照してください。
クライアント PC からミラーサーバーへ接続できるかどうかを確認する
ミラーサーバー、クライアント PC の両方でミラー機能の設定が終了した後、管理者用 PC を含むす べてのクライアント PC でミラーサーバーに接続できるかどうかを確認してください。
接続できるかどうかを確認するために、定義データベースのアップデート操作を行います。
操作については、「3 構成例 2 のバージョンアップ」の「STEP5 クライアント PC からミラー サーバーへ接続できるかどうかを確認する」を参照してください。