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箆永三年丹緑本の欠巻で

ある下巻を補写したもの︒外題は︑表紙左子持ち〆枠鍾篠に一保

一冗一半治物語六止﹂︑目録題は﹁平治物語務第三目録﹂︒格子

制毛田と記繋ぎ表紙︒墨付紙数三六了︒袋綴︒一面一二行︒

平仮名交じり︒表紙右滑に﹁

C G

¥

分¥同﹂と﹁費﹂の一フベ

ル鮎付︒本文第一丁表首に﹁京都/常国大学/図蓄之印一の

朱!万印(以上︑牛耳噛影からの判断)︒椅写巻は点︑の写しであるが

未精査︒

未調査本

O仏教大学図番館藤本

務一

理番

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吋同

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{ P岱同筆の﹃保一冗物語﹄(三

巻三帖)とともに箱入り︒外題は︑表紙中止︿題獲に﹁平治物

語 上 (

︿

J下﹀二紛地金泥革本文様表紙︒一二巻三帖︒列帖装︒

金泥草木ヤ一様地鳥の子料紙︒寸法二三七vへ一七・九纏︒一

46  面十行︒平仮名交じり︒一見の限りでは流布本系統と思われ る︒僚巻の﹃保元物語﹄が寛三を源流とする写本かと思われ

ることから類推するなら﹃平治物語﹄もまた同様か︒

︒正宗文庫蔵本

肉筆の﹃保元物語﹄(三巻三帖)と揃え︒紺地金泥山水︒革

本文様表紙︒案文雷文繋ぎ型押金紙晃返し︒列粘装︒鳥の子

料紙︒平仮名交じり︒一見の限りでは流布本系統と思われる︒

僚巻の﹃保元物語﹄が覚一冗を源流とする写本と見なされるこ

とから類推するなら﹃平治物語﹄もまた同様か︒

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海の見える社美術館(侶王舎城美術宝物館)蔵絵巻 未調査︒詳細は不明だが整版本の本文を伝えるか(香川県

歴史博物館特別展﹁源平合戦とその時代﹂︿平成十五年十月十

八日1

十一月二十四日﹀での一見並びに展示図録による)︒

o a

同津久厚氏蔵真名本

来見︒高橋宏幸氏﹁﹃保元物語﹄﹃平治物語﹂の真名木につ

いて!表記を中心に

l

﹂ (

﹃ 中 世 説 話 の 世 界

﹄ 笠 間 書 院 昭

和五十四年)による︒

京都大学文学部国文

研究室蔵本考

本章では︑京都大学文学部国文学研究室蔵﹃平治記﹄(京文)

に つ い て 考 察 す る

︒ ま ず

︑ 簡 単 な 番 誌 を 記 す

︒ 慈 理 番 号 困

片山仲¥も¥回二∞ロ

48

外題は表紙中央題療(上巻は︑題

築剥落跡に打付審)に﹁へいちき上

( i

下ご︑山容首揺は﹁へ

いちさ上

(1

下)﹂︒薄茶色型押文様表紙︒三巻三階︒上巻遊

紙前一本文四三丁︑中巻遊紙前一本文四九丁︑下巻遊紙前後 各一本文三三了︒袋綴︒本文料紙は格紙︒寸法二七ロ五×二

0・六糎︒一面一一一行︒平仮名交じり︒各冊表紙中央下に﹁国

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AW

¥も¥どのラベル︒本文第一了表首に﹁京都/{帝国/

大学/図書﹂の朱方印並びにJ23∞¥汁阿J口同﹂の黒スタ

ンプ︒上巻表紙見返しに﹁吉良忠英﹂裏見返しに﹁十一口良氏﹂

と墨書︒また︑上巻表裏表紙に淳書風の人名寄き込みあり︒

本文中に率一筆による補入'訂正等の行問書き入れが数箇所見

られる︒一部異議と恩われるものもあるが︑ほとんどは本行

本文と同筆と判断される︒

該 本 は

︑ 土 橋 克 氏 に よ り そ の 存 在 を 世 に 紹 介 さ れ た

︒ 氏 は

︑ 平 治 物 語 諸 本 を 第 一 群 異 本 群

︑ 第 二 群 流 布 本 群 の ニ

群に分け︑第一群を第了︑}第三類に細分される中で︑京文(﹁平

治記﹂の名で掲出)を京師本

e杉原本︒一元和友などと共に︑

第一群第二類に位田区づ付︑第一一類(半井本系統に相当)に後

世の増補を加えたものと考えられた︒次いで︑高橋貞一氏は︑

誇本を甲類(物語の根源と認められ旦つ原形を保持してゐる

と確認せられるもの)︑乙類(印類本を基として改訂増補を施

し流布本と甲類本との間に位するもの六丙類(流布本系統の

『平治物語』流布本系統並びに京都大学文学部国文学研究室蔵本考

もの及びそれに改訂を加へたもの)の三類に分類される中︑

京文が甲類と丙類の両方に一致する本文を有する事実を指摘︑

乙類として﹁流布本成立に嘗る流動の一過程を一ボすもの﹂と位置づけられた)︒その後︑永積安明氏は︑諸本を十一一績に

分類される中で︑京文を第九類に位置づけ︑その本文の性格 を﹁上巻頭部分は第四(金刀本系統!稿者注了五類本(京師

l

稿者注)に類似し︑同巻末部分は流布本系︑中巻は大体

︑流布本系である︒また︑下巻頭部分は流布本系︑巻末部分は︑

第七類の元和本と同様の結誇を持つもので︑これらの混合形

(3

} 

態と考えられる︒﹂と規定された︒

先学の捉え方を見ると︑京文が金刀本系統(甲類にほぼ相 当)と流布本系統(丙類にほぼ相当)の本文から成るとする 点では高橋・永積氏に見解の一致が見られるものの︑その位

置づけにおいては︑土橋・高榛氏が流布本系統に至る過渡木︑

永積氏が金万本系統と流布本系統などの﹁混合形態﹂と見る

点が相違している︒

この度︑追調査を行った結果︑大局においては︑該本を混 合形態本と捉える永積説が的確であると判断した︒稿者の調 査結果を述べるなら︑上巻冒頭

1

第十七了表あたり並びに下

巻第六丁表以降巻末までが余一刀本系統本文︑その他は流布本

系統本文︑すなわち︑全文中︑前部と後部が金刀本系統︑中

間部が流布本系統をもとにしていることが確認された︒以下︑

その実態の具体を追う︒

本文引用は以下の要領による︒金刀本系統は蓬左文庫蔵平 47 

仮 名 交 じ り 本 に よ り

︑ 本 文 末 ( ) 内 に 旧 大 系 本 の 頁

・ 行 を 一不す︒流布本系統は徳により︑本文京()内に旧大系本の

頁・行を一不す︒京図本系統は京都大学附属図書館蔵本により︑

本 文 末 ( ) 内 に 京 都 大 学 電 子 図 番 館 貴 重 資 料 函 像 付 毅 翻 刻

(万波道彦氏入力)の頁e行を一ホす︒一万和本系統は︑古典研

究会議議官﹃平治物語上巻﹄(汲古書院昭和四十九年)によ り

︑ 本 文 末 ( ) 内 に 頁

・ 行 を 示 す

︒ そ の 他

︑ 影 印 本 や 翻 刻 の刊行されている伝本︹東京大学国語研究室藤本は東京大学 園諾研究室資料議議﹃保一元記平治物語﹄(汲古書院昭和六

十一年)︑磁明文庫藤平仮名交じり本は陽明叢書﹃平治物語'

明徳記﹄(忠文間出版昭和五十二年)︑国文学研究資料館蔵

本は︑相沢浩通氏﹁︹資料紹介・翻刻︺国文学研究資料館蔵﹃平

治物語﹄上巻︿

1下車廿ご(﹁寧記と語り物﹂第二十九︑三十︑

三十一日ヴ平成五年三月︑六年三月︑七年三月)︺の本文引用

についても︑それらにより︑本文京()市川に頁句行を一ホす︒

なお︑本章で新たに言及する﹃平治物語﹄伝本については

()内の略号をもコて一がすこととする︒

︒金刀本系統

へ蓬

友中

小系

v

今治市河野美術舘歳近藤神間士口旧蔵本(近)

岐阜市立図番館蔵本(上・中巻欠)(岐)

宮内庁警陵部蔵本(宮)

静姦堂文庫磁玄閑幽斎田級友一(玄﹀

大東急記念文涼談稲田氏問藤本{稲)

48 

天間一大学柄引属天理図書館縦十三行木

市議左文夜放平仮名交じり本(左)

湯明文庫磁平仮名交じり本(アト巻のみ核山卦ご(鴎)

早稲田大学図蓄館蔵津田道根識語本(津)

へ入

金刀

本系

列﹀

人主

力比

四級

官綾

本(

金)

学習院大学図書館蔵九条家賠藤本(上巻のみ該当}(九)

今治市河野美術館蔵高野辰之沼藤木(よ巻のみ該当)(荷)

1

大東急記念文庫閣総量代弘賢氾賦山本(屋)

東京大学箇語研究室蔵本(一東)

︒半井本系統

彰考結文庫蔵鎌倉康釜本(鎌)

︒八行本系統

名古屋市鶴舞中央図書館蔵佐々木輝子氏寄贈本︿位)

︒その他

実践女子大学図書館山岸文庫蔵本(山)

国文学研究資料館蔵本(国研) 民

j

金 刀 本 系 統 本 文 を も と と す る 部 分 金刀本系統本文をもととする部分について検討を加える︒

上巻冒頭から第十七丁寧品﹁たうのたいそうは慈のほとりにし

て天下をおさむるせんさうありと一々にこたへけれは﹂(旧大

JV

系本でいえば

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ps

あたりまでと下挙第六丁茨﹁あくけん

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たよしひらゑふりせんの国あすわまでくたりでおハしけるか﹂

﹁旧

大系

中小

でい

えば

M1 4J

以降巻求までがこれに該当する︒

該当部︑微細な点では持速も認められるが︑給休いとしては金

刀本系統蓬市一本系列に最も泣い本文を有すると判断される︒

それは以下に記寸事実によって確かめられる

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金刀

ホ系

統叩

白山

本は︑現時点では︑吋波左木系列

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C刀水系列r歴代批系列何

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三 茶 列 に 瓶

︑ 労 す る の が 穏 当 ど 脅 え ら れ る が こ れ ら 三 系 列

と京文との続疎開係を回目る︒まず︑京文い﹂毘何本系列どの親

近性について述バると︑一二系列中︑長代木系列のみが欠く照⁝

苓な記述は四項存かいしており戸康代ホ系列五伝本中︑金一一寸︿

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該系列であるのは昼・東の二本のみで︑他一一一本は上巻のみが

該 当 ま た は 存 在 し て い る

︒ 従 う て 実 質 的 に 以 上 巻 の み が 対

象となJる)︑京文の本文︑か対比できる部位にはこの中二一明が含

まれる︒そして︑当該一尚一所︑京文は屋代本系列と符会しなλ

度については︑銭栄治氏が︑金に存し︑口座にF一仔しない﹁小説

(6

町一

間的

事項

﹂と

して

︑人

1 3 の十項目を掲出されているが︑日 を除く九項目について患︒東に一致が見られる︒京文が対比

できる部位にはその中の1

斬首

され

る義

平の

悔恨

の品

一一

口に

係わ

る一

節︑

J時間盛邸内前における今若の言動投びに常茶が叔母 に門前払いされる記述︑の二項が含まれるが︑これらについ

ても京文は口座・東(敷町制すれば屋代本系列)ど一致していな

い︒以上の事実より︑京文が康代本系列と近い関係にないこ

とは照明白である︒金カム本系列との関係もまた犀一代本系列の湯

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