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計画の推進

ドキュメント内 「第三期武蔵野市環境基本計画」全文 (ページ 57-101)

( 1)   進行管理の流れ 

本 計 画 に 定 め る 環 境 保 全 に 関 す る 施 策 の 推 進 に あ た り、 施 策 ・ 事業 の 実 施 状況 や 環 境 の 状況について年度毎に点検・評価を行います。

そ の 結 果 は、 「 武 蔵 野市 の 環 境 保全 」 ( 年 次 報 告 書 ) にと り ま と め、 武 蔵 野 市環 境 市 民 会

議 の 審 議 を受 け る と とも に 、 市 民・ 事 業 者 に 公 表 し ま す。 そ の 結 果を 踏 ま え 、施 策 の 進 め 方や予算、計画の見直しを行います。

 

 

   

 

   

   

         

                     

 

   

計  画 

(Plan) 

実  施 

(Do) 

点検・評価 

(C hec k) 

見直し 

(Ac t) 

武蔵野市環境基本計画 

○  本計画に基づく施策・事業の実施 

○  市民・事業者による取組 

○  事務事業評価、環境マネジメントシステ ムの活用等による計画(環境目的)の進 捗状況の点検・評価 

○  個別計画の進捗状況の点検・評価(担当 課実施) 

○  「武蔵野市の環境保全」の作成・公表 

○  武蔵野市環境市民会議による審議   

 

○  施策の進め方(個別計画を含む)や予算 の見直し 

○  計画の見直し 

計画の見直し

 

   

武蔵野市の    環境保全

 

意見 

(市民・事業者の意見の反映) 

市民等 公表 

環境マネジメントシステム実行組織による進行管理

年度毎 

計画期間 終了時

 

( 2)   計画の推進体制 

①協働による計画の推進 

本計画は、市民・事業者・市の各主体の協 働により推進します。 

 

・武蔵野市環境市民会議(環境基本条例に基 づく組織) 

武蔵野市環境市民会議は、市長の付属機関 として、環境基本計画、年次報告書に関する 事 項 や 市 の 環 境 保 全 に 関 す る 基 本 的 事 項 に ついて、調査及び審議します。 

 

       

・環境管理委員会 

市 の 環 境 保 全 に 関 す る 施 策 に つ い て 総 合 的 に協議し、調整するための、副市長及び各部長 で構成する庁内会議。 

       

                             

②関連計画との調整、個別計画との整合性 の確保 

  市は、環境の保全に関する個別計画の策 定及び施策の推進にあたり、本計画に示す 目標及び施策の方向に基づき、計画内容、

諸施策を検討、実施します。 

 

③メリハリのある施策・事業の実施  市は、施策の優先度や予算の効率的な配 分等を考慮して環境保全に関する施策の推 進を図ります。環境市民会議は、計画の着 実な推進のために、重点的に取り組むべき 課題についての審議を行い、市はそれを踏 まえ、事業化を図ります。 

 

市   

             

指示  報告 

市民・事業者 

・ 日 常 生 活 ・ 事 業 活 動 に お け る 環 境 保 全 及 び 創 造 活 動・実践行動 

・ 市 が 実 施 す る 環 境 の 保 全 に関する施策に協力する

市長 

環境管理委員会 

・ 環境保全に関する施策 の総合調整・推進 

各担当部署 

・ 環境保全に関する事業 の実施 

・ 実施した事業の進捗状 況の把握 

国・東京都・他地域 

・連携・協力 環境市民会議 

・ 環 境 基 本 計 画 、 年 次 報 告 書 等 に つ い て の 調 査 ・ 審 議 

参加 

提言 

意見 公表

             

資  料 

 

資料1  地球温暖化、生物多様性に関する国内外の動向  資料2  武蔵野市の環境データ 

資料3  第二期環境基本計画(改訂版)の目標達成状況  資料4  市民アンケート結果 

資料5  中間のまとめに対する意見  資料6  用語説明 

資料7  武蔵野市環境市民会議  委員名簿、策定経過   

 

 

資料1  地球温暖化、生物多様性に関する国内外の動向 

(1)  地球温暖化とは 

①概要 

現 代 の 地 球上 の 人 々 の暮 ら し を 支え る た め 、 大 量 の 石 油・ 石 炭 ・ 天然 ガ ス 等 の化 石 燃 料 が 消 費 さ れ てい ま す 。 発展 途 上 国 、い わ ゆ る 新 興 国 に お いて も 経 済 ・産 業 の 発 展に 伴 い 、 そ の消費量は年々増大しています。 

化 石 燃 料 の 使 用 に 伴 い 、 大 気 中 の 二 酸 化 炭 素 量 が 年 々増 え つ づ けて い ま す 。こ の 二 酸 化 炭 素 の 持 つ温 室 効 果 のた め 、 地 球全 体 の 平 均

気 温 が 年 々上 昇 す る 傾向 を 示 し てお り 、 地 球 温 暖 化 といわ れ る 現象を 引 き 起こし て い ます。 

世界の平均気温は、1906 年から 2005 年ま での 100 年の間に、0.74℃上昇しました。温 暖 化 が 進 むに つ れ て 、海 面 水 位 の上 昇 、 異 常 気 象 の 増 加、 生 態 系 の変 化 等 、 世界 中 で 様 々 な 影 響 が 現れ 始 め て いま す 。 さ らに 、 こ の ま までは、21 世紀末には、世界の平均気温は1.1 

〜   6.4 ℃ 上昇 す る と 予測 さ れ 、 地球 温 暖 化 に よる影響の深刻化が懸念されています。

   

● 地球温暖化による影響   

                   

②日本での影響 

日本の平均気温は、20世紀の100年間で約 1.0℃上昇しました。これは、世界全体の気温 が 約 0.6 ℃ し か 上 昇 し て い な い の に 比 べ て 2 倍近い大きな数字です。 

2010 年夏(2010 年6月〜8月)の日本の平 均気温の平年差

は+1.64℃と、夏の気温とし ては統計を開始した 1898 年以降で、第 1 位(こ

れまでの第 1 位は1994 年(6〜8 月))の高い 記 録 と な りま し た 。 (資 料 : 気 象庁 報 道 発 表 資料) 

 

※平年差とは平均気温から平年値を差し引いた値(平年 偏差ともいう)です。平年値としては、1971〜2000 年の 30 年平均値を使用しています。

 

 

● 日本における年平均気温の変化(1898 年〜2009 年) 

                                 

武 蔵 野 市 に お い て も 、 気 温 の 上 昇 が 認 め ら れ ま す 。 地球 温 暖 化 に加 え 、 都 市活 動 の 拡 大 や 緑 の 減 少に 伴 う ヒ ート ア イ ラ ンド 現 象 に よ る 気 温 の上昇 等 が 原因で あ る と考え ら れ ます。 

武 蔵 野 市 に お い て も 、 こ の ま ま 地 球 温 暖 化 が 進 め ば 、気 温 や 降 雨等 の 機 構 の変 化 を お こ し 、 自 然 環境 か ら 市 民生 活 、 人 間社 会 ま で 、 幅広く及ぶと考えられます。

   

● 地球温暖化による影響のメカニズム   

         

                 

       

 

        資料:「地球温暖化の影響・適応情報資料集」(2009 年 2 月、環境省地球環境局)

   

 

 

(2)  地球温暖化防止に向けた世界、国等の 取組 

①世界の動き 

1992(平成4)年にブラジルのリオ・デジ ャネイロで開催された地球サミットで、地球 温 暖 化 防 止 の た め の 国 際 的 な 枠 組 み を 定 め た気候変動枠組条約が採択されました(1994

〔平成6〕年3月発効)。この条約は、地球 温暖化の原因となる二酸化炭素(CO

2

)やメタ ン、一酸化二窒素等の温室効果ガスの大気中 の 濃 度 を 安 定 化 さ せ る こ と を 究 極 の 目 的 と したものです。 

この目的を達成するために、1997(平成9)

年12 月、気候変動枠組条約締約国会議(COP 3)で京都議定書が採択されました。この議 定書は、先進締約国に対し、2008(平成 20)

年から 2012(平成 24)年までの第一約束期 間における温室効果ガスの排出を 1990(平成 2)年比で、5.2%(日本は6%)削減する ことを義務付けています。2005(平成17)年 2月 16 日の京都議定書の発効を受け、首脳 レベルが集まる国際会議でも、気候変動問題 が頻繁に取り上げられるようになりました。 

2008(平成20)年8月に開催された洞爺湖 サミットでは、「2050 年における世界の温室 効果ガス排出量を半減する」目標が G8 参加 国により合意されました。 

2009 年(平成21)年 12 月にデンマークの コ ペ ン ハ ー ゲ ン で 開 催 さ れ た 気 候 変 動 枠 組 条約締約国会議(COP15)では、京都議定書 の第一約束期間が終了する 2013(平成 25)

年以降の国際的な約束、いわゆるポスト京都 議定書について、議論が行われました。 

②日本の動き 

国内においては、京都議定書の採択を受け て、1998(平成10)年に地球温暖化対策推進 法」を制定しました。地球温暖化対策推進法

では、国、地方公共団体、事業者及び国民の 責務を明らかにするとともに、地方公共団体 の実行計画の策定、一定規模以上の事業者に よる算定・報告・公表制度等を規定していま す。 

2008(平成 20)年3月には、地球温暖化対 策 推 進 法 に 基 づ く 京 都 議 定 書 目 標 達 成 計 画 を改定し、低炭素社会の構築を目指し、日本 の 6%削減約束をより確実に達成するために 必要な対策や施策を定めました。 

低 炭 素 社 会 へ 移 行 し て い く た め の 具 体 的 な道筋については、低炭素社会づくり行動計 画を 2008(平成 20)年7月に策定し、同計 画において温室効果ガス排出量を 2050 年ま でに、現状から60〜80%削減するという目標 を定めています。また、長期目標の実現に向 けた通過点となる中期目標については、2009

(平成 21)年9月の国連気候変動首脳会合

(気候サミット)で、「温室効果ガス排出量 を2020 年までに1990 年比で25%削減する」

と表明しました。 

さらに、中長期目標を達成するために、地球 温暖化対策基本法や国内排出量取引制度、地球 温暖化対策税等の議論が始まりつつあります。 

③東京都の動き 

東京都は 2002 年より「地球温暖化阻止!

東京作戦」を展開しています。2005 年には「環 境確保条例」の改正により、地球温暖化対策 計画書制度等を強化しました。同年、「地球 温暖化対策都庁プラン」及び「持続可能な東 京の実現をめざす新戦略プログラム」、2006 年12 月には「10 年後の東京」を策定し、「2020 年までに東京の温暖化ガス排出量を 2000 年 比で25%削減する」という目標を掲げました。

2007 年6月には、25%削減目標の実現へ向け た取組を推進するため、「カーボンマイナス 東京10 年プロジェクト」を発表しました。

2008 年3月には、これらの個別計画を総合 す る 形 で 環境 基 本 計 画を 改 定 し 、世 界 の 諸 都 市 の 規 範 とな る 持 続 可能 な 都 市 モデ ル の 発 信 を 目 指 し てい ま す 。 また 同 年 6 月、 環 境 確 保 条 例 を 改 正し 、 大 規 模事 業 者 に 対す る 地 球 温 暖 化 対 策 計画 書 制 度 の強 化 ( 二 酸化 炭 素 排 出 削 減 の 義 務化 、 排 出 量取 引 制 度 の導 入 ) 、 中 小 規 模 事 業者 の 地 球 温暖 化 対 策 推進 制 度 の 創 設 、 地 域 にお け る エ ネル ギ ー の 有効 利 用 に 関 す る 計 画 制度 の 導 入 、建 築 物 環 境計 画 書 制 度 の 強 化 、 家庭 用 電 気 機器 等 に 係 る二 酸 化 炭 素

(CO

2

)削減対策の強化等を打ち出しています。 

 

(3)  生物多様性とは 

「 生 物 多 様 性 」 と は 右 図 の よ う な 、 ” 種 の 多 様 性 ” ”遺 伝 子 の 多様 性 ” “ 生態 系 の 多 様

性 ” を 指 し、 動 植 物 や微 生 物 と いっ た 様 々 な 生 き も の が、 個 体 レ ベル ・ 遺 伝 子レ ベ ル で つ な が り 合 い支 え 合 う こと で 、 生 態系 の 豊 か さ やバランスが保たれていることを言います。 

私 た ち の 生 活 は 、 生 物 多 様 性 が も た ら す 恵 みによって成り立っています。 

 

 

● 生物多様性の恵み

   

                     

     

 

 

  資料:環境省  

                             

※ バイオミミクリーとは、自然界にある形態や機能を模倣したり、そこからヒントを  得ることで、人間界の問題を解決したり、 

画期的な技術革新をもたらすことをいう。 

 

 

種の多様性 

地球上には、動植物 か ら 微 生 物 ま で さ ま ざ ま な 生 き も の がいる

生態系の  多様性 

森林、河川、湿原、

サンゴ礁など、様々 な環境がある 

遺伝子の  多様性 

同 じ 種 の 中 に も 形 や色、生態が異なる 個体がいる 

木材  例:木は住宅の建材や

紙の原料として 使われる  食べ物 

例:水田、森林、海が、

コ メ や 山 菜 や 魚 介 類 の 食 材 を 育 む 

植物の光合成  例:植物の光合成が大

気 中 の 酸 素 を つ くる 

水源涵養  例:山地の森林が飲み 水を貯蔵する 

山林災害の防止  例:健全な森林が土砂

災害を防止する 

伝統的な知恵や  自然観  例:日本の文化にとん

だ 自 然 が 地 域 性 豊 かな文化を育んだ  食べものの安全 

例:環境に配慮した農 業 は 食 べ 物 の 安 全にも寄与する 

 

生物多様性の恵み

暮らしの  基礎 

生きものがうみ だす大気と水 

生きものと  文化の多様性 

自然に守られる 私たちのくらし

医薬品 

例:アスピリンはヤナギ類の 樹皮の成分が鎮痛・解熱に 効 果 が あ っ た こ と か ら 合 成された 

 

バイオミミクリー  ハスの葉の表面構造

から汚れにくい塗装 が開発された 

ドキュメント内 「第三期武蔵野市環境基本計画」全文 (ページ 57-101)

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