1.施策展開の基本的方向
(1)基本理念
歯と口腔の健康は、生涯を通じて自分の歯で食べることを可能にするだけで なく、生活習慣病の予防に資するなど全身の健康を保持増進し、生活の質の基 礎を築くための重要な要素となっています。市民が生涯にわたり健康で充実し た生活を送り、健康寿命を延伸することを目指して次のとおり基本理念を定め ます。
口腔
く ち
から始
はじ
める健康
けんこう
づくり、未来
みらい
を築
きず
く 出 発 点
しゅっぱつてん
(2)基本目標 基本理念の「口腔
く ち
から始める健康づくり、未来を築く出発点」を実現するた め、3つの基本目標を設定し計画を推進します。
〔Ⅰ〕“市民自らが取り組む歯と口腔の健康づくりの促進”
市民が、生涯にわたって自ら歯と口腔の健康づくりに取り組み、歯と口腔の 疾患の予防、早期発見、早期治療を受けることを促進します。
〔Ⅱ〕“生涯にわたる歯科保健サービスの推進”
市民が、乳幼児期から高齢期まで、それぞれの時期の特性に応じた歯と口腔 の保健、医療、福祉等のサービスを受けることができるよう、環境の整備を 推進します。
〔Ⅲ〕“保健医療福祉関係者及び教育関係者等、団体等との連携、協働により築 く歯と口腔の健康づくり”
(3)基本施策
1.“生涯にわたる歯と口腔の疾患の予防”
市民が歯と口腔の健康づくりに関する正しい知識を持ち、生涯にわたって日 常生活において歯と口腔の疾患の予防に向けた取り組みを行うことを促進す るため、歯と口腔の健康づくりに関する知識の習得及び歯と口腔の疾患の予 防に向けた取り組みに関する普及啓発を推進します。
2.“口腔機能の維持向上”
「口腔機能」とは
A. 食べる(噛む、すりつぶす、味わう、飲み込む)
B. 話す (発音、会話、コミュニケーション、歌う)
C.感情表現(笑う、怒る)
D.呼吸する
等の重要な働きをいいます。
健康で心身とも豊かに過ごすため、口腔機能の維持向上を支援します。
3. “生涯にわたる効果的な歯と口腔の健康づくりの推進”
乳幼児期から高齢期に至るまで、全てのライフステージにおいて、保健、医 療、福祉、教育等の様々な分野の関係者が実施する保健事業を通じて、市民 の歯と口腔の健康づくりを推進します。
4.“障がい者(児)、要介護者等の歯と口腔の健康づくりの推進”
障がい者(児)、要介護者等は、いわゆる健常者と比較して、むし歯や歯周疾 患が治療されていないなど、歯や口腔の健康状態が良好でないケースが見ら れるため、そうした障がい者(児)、要介護者等の歯と口腔の健康づくりにつ いては、特に重点的に推進します。
なお、その他の者であって、定期的に歯科健診や歯科医療を受けることが困 難な者も対象とします。
5.“保護者による適切な歯と口腔の健康づくりの支援”
乳幼児期、学齢期は、歯と口腔の健康づくりにおいて最も重要な時期です。
本来、本人が自立的に取り組むことが困難な乳幼児期、学齢期の歯と口腔の 健康づくりに関しては、その保護者が留意すべきものですが、十分な育児を 受けていない場合むし歯等が多い傾向にあるとされ、その対応に特に配慮が 必要であることから、保護者による適切な歯と口腔の健康づくりを支援しま す。
6.“大規模災害発生時の歯と口腔の健康維持に向けた体制整備”
大規模災害の発生時には、歯や口腔への直接的外傷に加え、多くの被災者が 避難所などで集団生活を強いられ、また長期化することで、偏った食生活や ストレスなどが原因となり、むし歯や歯周疾患、口内炎、智歯周囲炎、口臭 など特有の歯科的な問題が起こることが考えられます。 さらに成田国際空港 を有する本市は、航空機災害に対応するための万全の体制が求められている ため、県、市、歯科医師等、保健医療福祉関係者、教育関係者等と連携して、
災害時の地域歯科保健医療の整備について検討します。
7.“歯と口腔の健康づくりに係る関係団体等との連携体制の構築”
歯と口腔の健康づくりを円滑に推進していくために、歯と口腔の健康づくり に関する情報の収集と提供を行い、関係団体等との連携体制の構築を推進し ます。
8.“歯と口腔の健康づくりに資する調査研究”
市、県や国等が実施する調査等により、歯と口腔の健康づくりの現状を把握 及び分析することで、継続的な歯と口腔の健康づくり対策について研究しま す。
2.指標と数値目標
〔妊娠期〕
指標 現状
市 目標値
県 目標値
国 目標値
出典
むし歯有病者率 38.7%
減少
H 25 母 親 学 級 歯 科 健 診
歯周疾患罹患率 58.6%
妊婦の平均むし歯経験歯数 9.7本 8.0本
妊婦の喫煙者の割合 2.2% 0%
0%
健康日本 21
H 25 母 子 健 康 手 帳 発 行時アンケート
妊産婦の歯科健診の受診率 11.1% 増加
H 25 母 親 学 級 歯 科 健 診
〔乳幼児期〕
指標 現状
市 目標値
県 目標値
国 目標値
出典
幼児のむし歯のない者の割合
1歳6か月児 97.6% 99%
H25幼児歯科健診 2歳6か月児 93.0% 96%
3歳6か月児 75.1% 80%以上 80%以上 90%
年長児 48.3% 60%以上 保育園歯科健診
幼児の平均むし歯経験歯数
1歳6か月児 0.06本 0.01本
H25幼児歯科健診 2歳6か月児 0.19本 0.1本
3歳6か月児 0.83本 0.78本
年長児 2.31本 減少 H25保育園歯科健診
保護者が仕上げみがきをする習慣 のある幼児の割合
1歳6か月児 79.6% 100% 100%
H25幼児歯科健診 2歳6か月児 91.9% 100%
3歳6か月児 92.5% 100%
年長児 69.4% 80% H25保育園歯科健診 おやつを1日3回以上食べる習慣
がある幼児の割合
1歳6か月児 2.9%
維持
5%以下
H25幼児歯科健診 2歳6か月児 4.1%
3歳6か月児 2.8%
歯 に く っ つ き や す い 食 べ 物 、 甘 い 食べ物を食べる幼児の割合
1歳6か月 81.1%
減少
減少 2歳6か月児 85.0%
3歳6か月児 81.3%
園児の治療勧告書回収率 70.5% 76% H25保育園歯科健診
家庭におけるフッ化物によるむし歯予防の増加 ― 増加 新規
かかりつけ歯科医を持っている者の割合 38.5% 増加 子育て支援ニーズ調査
よく噛んで食べている幼児の割合 83.1% 増加 : H25幼児歯科健診
歯 科 健 康 教 育 や 保 健 指 導 を 行 っ て い る 保 育 園 ・ 幼 稚園数
保育園 20園
維持 現状
H25保育園・幼稚園 歯科健康教育 幼稚園
1園
維持
〔学齢期〕
指標 現状
市 目標値
県 目標値
国 目標値
出典
むし歯のない者の割合
小学1年生 55.0% 65%
H 25 成 田 市 の 学 校 保 健
中学1年生 65.4% 維持 65%
歯肉に炎症を有する者の割合
小学生 5.5% 減少 中学生 8.2% 減少 永久歯の平均むし歯経験歯数
小学6年生 0.7本 維持
中学1年生 0.8本 維持 1.4本 1.0本以下
か か り つ け 歯 科 医 を 持 っ て い る 者 の割合
小学生 85.8%
増加
増加
成 田 市 総 合 保 健 福 祉 計 画 策 定 の た め の 市 民アンケート調査
中学生 ― ―
小・中学生の治療勧告書回収率
小学生 56.4% 増加 H 25 定 期 健 康 診 断 事 後措置結果
中学生 31.7% 増加 よく噛んで食べている者の割合
小学5年生 34.4%
増加 増加
成田市食育に関するア ンケート調査
中学2年生 20.8%
歯 科 健 康 教 育 や 保 健 指 導 を 行 っ ている小・中学校数
小学校 29校 維持 H25 小中学校歯科健康
教育 中学校 2校 増加
青少年関係団体等歯科健康教育 ― 増加 新規
〔成人期〕
指標 現状
市 目標値
県 目標値
国 目標値
出典
成人歯科検診受診率 0.56% 増加
H25成人歯科検診 歯周疾患罹患率
40歳代 94.8%
減少 50歳代 96.9%
重症の歯周疾患に罹患している者 の割合
40歳代 27.4% 20%以下 20%以下 25%
50歳代 42.4% 30%以下 30%以下
3 割以上 の減少 歯や口腔の状態に満足している者の割合
(40歳代~50歳代)
32.3% 増加 喫煙が及ぼす歯周疾患への影響について知ってい
る者の割合
26.9% 40%
歯間部清掃用具を使っている者の割合 33.1% 50% 60%以上 50%以上
かかりつけ歯科医を持っている者の割合 61.9% 増加 成 田 市 総 合 保 健 福 祉 計 画 策 定 の た め の 市 民アンケート調査 定期歯科健診を受けている者の割合 32.1% 53% 60%以上 65%以上
〔高齢期〕
指標 現状
市 目標値
県 目標値
国 目標値
出典
歯や口腔の状態に満足している者の割合
(60歳以上)
36.9% 増加 H25 成人歯科検診
歯間部清掃用具を使っている者の割合 60.8% 増加 成 田 市 総 合 保 健 福 祉 計 画 策 定 の た め の 市 民アンケート調査 かかりつけ歯科医を持っている者の割合 81.7% 増加
定期歯科健診を受けている者の割合 ―
増加
30%以上 新規
〔障がい者(児)、要介護者等〕
指標 現状
市 目標値
県 目標値
国 目標値
出典
か か り つ け 歯 科 医 を 持 っ て い る 者 の割合
障がい者 62.8%
増加
増加
成 田 市 総 合 保 健 福 祉 計 画 策 定 の た め の 市 民アンケート調査 要介護者 66.4%
訪問歯科事業の利用者の増加
38人
増加
増加
訪問歯科事業
〔歯と口腔の健康づくりを推進するための社会環境〕
指標 現状
市 目標値
県 目標値
国 目標値
出典
8020運動について知っている者の割合
19.5% 増加
成田市インターネット市 政モニターアンケート 歯と口腔の健康と全身の健康の関係について知っ
ている者の割合
64.6% 87%
歯と口腔の健康づくりを推進するボランティア等の 数
― ― 新規
[参考]
国目標:健康日本21
「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」に関する目標等について 千葉県目標:千葉県歯・口腔保健計画