地域の「食」を通して、生涯にわたり豊かな心とからだを育む
本計画では、国の第3次食育推進基本計画及び県の第3期宮城県食育推進プランなど を踏まえ、健全な食生活を通じて市民が心身ともに健康的な生活が送れるよう食育を推進 していくとともに、子どもと子育て世代が多いまちという本市の特徴より、将来を担う子どもた ちとその家族に焦点をあて、「地域の『食』を通して、生涯にわたり豊かな心とからだを育む」
を基本理念に掲げます。
2.基本目標
(1)子どもとその家族に向けた食育の推進(重点目標)
基本的な食習慣や規則正しい生活習慣を幼い頃から身につけることは、生涯を通じて健 康に過ごすための土台づくりとなるため、子どもに向けた食育を推進します。その際、行事 食や郷土料理に触れる機会や実際に料理をする機会、農業と接する機会などを設けること で、食への関心を高めるよう努めます。
また、子どもたちとともに生活をする保護者の食習慣や生活習慣も非常に重要であること から、妊娠期から、朝食を食べることや家庭での共食、家庭料理や行事食の重要性など、
望ましい食習慣や生活習慣、食に関する知識を身につけられるよう啓発に努めます。
(2)生涯にわたって健康的に過ごすための食育の推進
市民が心身ともに健康的な生活を送るためには、栄養バランスに配慮した食生活を実践 していくことが重要です。
特に、食習慣や生活習慣が密接に関係すると考えられる、生活習慣病などの予防として、
若者から高齢者までの幅広い世代で、食に対する正しい知識を身につけることが求められ ます。それと同時に、栄養バランスに配慮し、塩分や野菜の摂取量にも気を付けた食生活 が実践されるよう啓発に努めます。
また、食を通じて人と人との交流を図り、食生活の質の維持・向上を図ります。
(3)地域の「食」を活用した食育の推進(重点目標)
富谷の地場産品や食文化に対する親しみを育み、地域の農業や小売業などの活性化を 目指して、家庭や学校における地産地消や様々な体験学習による食育を推進するとともに、
多様な媒体を活用した情報発信に努めます。
また、交流活動を推進し、生産者への理解や食に関する地域のつながりの醸成を図りま す。
3.施策体系
基本理念:
地域の「食」を通して、生涯にわたり豊かな心とからだを 目指す
1.子どもとその家族に向けた食育の推進
2.生涯にわたって健康的に過ごすための食育の推進
3.地域の「食」を活用した食育の推進
4.食育推進計画の目標値
これまでの取組の結果や目標の達成状況、食育をめぐる状況の変化などを踏まえ、食育 の推進状況や課題の達成に関する状況を客観的に把握するため、次のとおり本計画での 目標値を設定します。
(1)子どもとその家族に向けた食育の推進
◆食事の時間が楽しいと思う人の割合の増加
食事の時間が楽しいと感じることは、食生活が良好であることを示しており、「楽しい食事」
は食への興味の醸成や食事を通した家族の団らんなど、食生活を豊かにするために重要 なことです。特に、学童・青年期は健全な発育の基本となり、その後の食習慣の形成にもつ ながるため、小学5年生と中学2年生を対象とし、現状値以上を目標値として設定します。
項 目 現況値 平成 38 年
目標値 食事の時間が楽しいと思う人の割合
※「とても楽しい」「楽しい」と回答した 割合
小学5年生 86.5% 90.0%以上 中学2年生 86.6% 90.0%以上
※H27 富谷町健康推進計画・食育推進計画に関する調査結果報告書より
◆家族との共食回数の増加
家族が食卓を囲んでともに食事をとりながらコミュニケーションを図ることは、食の楽しさを 実感するだけでなく、規則正しい生活習慣や食事のマナーを身につけ、料理への関心を 高めることにもつながります。
また、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)などにも配慮しつつ、家庭における共 食の回数を増やすことを目指し、朝食又は夕食を家族と一緒に食べる「共食」の週当たりの 回数について、国の第3次食育推進基本計画を参考に目標値を設定します。
項 目 現況値 平成 38 年
目標値 朝食又は夕食を家族と一緒に食べる
「共食」の回数
小学5年生 中間評価で調査 週 11 回以上 中学2年生 中間評価で調査 週 11 回以上
◆朝食を毎日食べる人の割合の増加
朝食の欠食は、基本的な生活習慣の欠如につながるだけでなく、栄養バランスが偏る要 因になり、集中力を欠く、体調が悪くなるなどといった問題が指摘されていることから、朝食 を毎日食べる人の割合の増加を目指します。
目標の設定にあたっては、生活習慣や食習慣を形成する重要な時期である1~5歳児と 小学5年生、中学2年生及びその保護者を対象とし、現状値以上を目標値として設定しま す。
項 目 現況値 平成 38 年
目標値
朝食を毎日食べる人の割合
1~5歳児 98.0% 98.0%以上 小学5年生 95.3% 98.0%以上 中学2年生 88.2% 98.0%以上 1~5歳児保護者 88.0% 90.0%以上 小5・中2保護者 83.1% 90.0%以上
※H27 富谷町健康推進計画・食育推進計画に関する調査結果報告書より
◆主食・主菜・副菜を揃えた朝食をほとんど毎日食べる人の割合の増加
市民が栄養バランスに配慮した健康的な食生活を習慣的に送れるよう、主食・主菜・副 菜を揃えた朝食をほとんど毎日食べる人の割合の増加を目指します。
目標の設定にあたっては、平成 27 年の調査結果において「週4~5日食べる」と回答した 人が、食習慣の改善や意識啓発などによって「ほとんど毎日食べる」に移行することを想定 し、目標値として設定します。
項 目 現況値 平成 38 年
目標値
主食・主菜・副菜を揃えた朝食を ほとんど毎日食べる人の割合
小学5年生 34.0% 50.0%以上 中学2年生 32.2% 45.0%以上 1~5歳児保護者 21.7% 35.0%以上 小5・中2保護者 27.0% 40.0%以上
※H27 富谷町健康推進計画・食育推進計画に関する調査結果報告書より
◆肥満傾向児の割合の減少
子どもの肥満は、将来的な肥満や生活習慣病につながる可能性があります。子どもの健 全な発育や規則正しい生活習慣の形成のためには、学童・青年期から適正体重を保ち、
生活習慣病の予防に取り組むことが大切であるため、肥満傾向児の割合の減少を目指しま す。
目標の設定にあたっては、第2期計画の目標を達成した中学2年生(女子)は、全国及び 県の値を下回っていたことから現状以下を目指します。中学2年生(女子)以外の第2期計 画の目標を達成できなかったものについては、平成 27 年度の全国値を参考に目標値を設 定します。
項 目 現況値 平成 38 年
目標値
肥満傾向児の割合
小学5年生(男子) 11.0% 9.5%以下 小学5年生(女子) 10.8% 7.0%以下 中学2年生(男子) 11.3% 8.0%以下 中学2年生(女子) 5.8% 5.8%以下
※H27 学校保健統計調査結果より
◆子どもに家で食事の手伝いをさせている人の割合の増加
子どもの成長に合わせて食事の準備や片づけなどの手伝いをさせることは、家族とのコミ ュニケーションを深め、子どもの自尊心や思いやりの心を育みます。また、食への興味や関 心を高めることにもつながることから、子どもに家で食事の手伝いをさせている人の割合の 増加を目指します。
目標の設定にあたっては、現況値から1~2割程度の増加を目指し、目標値として設定し ます。
項 目 現況値 平成 38 年
目標値 子どもに家で食事の手伝いをさせてい
る人の割合
※「よくさせる」「時々させる」と回答した 割合
1~5歳児保護者 72.1% 90.0%以上
小5・中2保護者 82.1% 90.0%以上
※H27 富谷町健康推進計画・食育推進計画に関する調査結果報告書より
(2)生涯にわたって健康的に過ごすための食育の推進
◆野菜を毎食食べる人の割合の増加
野菜には血圧を下げる働きがあるカリウムやビタミン類、食物繊維が多く含まれており、野 菜を適量とることは生活習慣病の予防やがん予防に効果的なことから、野菜を毎食食べる 人の割合の増加を目指します。
目標の設定にあたっては、現況値から2~3割程度の増加を目指し、目標値として設定し ます。
項 目 現況値 平成 38 年
目標値
野菜を毎食食べる人の割合
小学5年生 39.9% 50.0%以上 中学2年生 50.2% 60.0%以上 1~5歳児保護者 37.2% 50.0%以上 小5・中2保護者 37.6% 50.0%以上
※H27 富谷町健康推進計画・食育推進計画に関する調査結果報告書より
◆メタボリックシンドローム該当者及び予備群者の割合の減少
適正体重を維持することは、糖尿病や心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病の予防につ ながり、健康寿命の延伸にもつながるため、食習慣と生活習慣の改善を通してメタボリック シンドロームの該当者及び予備群者の割合を減少させることを目指します。
なお、目標値については、平成 30 年度に策定予定の第3期国民健康保険特定健康診 査等実施計画との整合を図る必要があることから、平成 30 年度以降に設定することとしま す。
項 目 現況値 平成 38 年
目標値 メタボリックシンドローム該当者及び
予備群者の割合 40~74 歳 26.5% 平成 30 年度 以降に設定
※H26 特定健康診査結果より