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第4章では、まず、計画の位置づけについて述べます。

次に、具体的な行動項目や「選択・集中テーマ」の説明に移る前に、施策体 系により、三重県の今後の防災・減災対策の全体像を示すこととします。

また、計画期間、進行管理の方法についても示すこととします。

本計画は、津波避難や防災教育など「緊急地震対策行動計画」からの継続的 な取組のほか、緊急輸送道路*や海岸堤防施設の整備など「みえ県民力ビジョン」

における「命を守る緊急減災プロジェクト」で進めている取組も含めた、総合 的な地震・津波対策計画です。

また、「三重県防災対策推進条例*」に基づく事業計画であり、「三重県地域防 災計画*(地震・津波対策編)」を推進するための行動計画と位置づけます。

本計画では、これまでの「三重地震対策アクションプログラム(第1次:平 成 14 年度~18 年度、第2次:平成 19 年度~22 年度)」の施策体系を大きく見 直しました。

具体的には、災害対応の時間軸が伸びることを想定に入れ、発災前から発災 後までの対応を、それぞれのフェーズに沿ったきめ細かな対策として取り組む ことができるよう、「施策の柱」として、「災害予防・減災対策」、「発災後対策」、

「復旧・復興対策」の3つの柱を据えています。

<施策体系>

次に、これまで継続してきた対策に加え、東日本大震災の発生により明らか となった課題への対策も進めていく必要があることから、「災害時要援護者*へ の支援の強化」、「避難生活における男女共同参画の視点の必要性」、「長期孤立 の発生」、「広範囲に広がった被災者の避難」、「多くの帰宅困難者*の発生」、「さ らなる防災意識向上と人材活用の必要性」、「広域的な応援・受援体制の整備」、

「人口減少社会において、地域コミュニティを守るという観点からの防災まち づくりのあり方検討」など、新たな課題もふまえた上で、取りうる手段を尽く した総合的な地震・津波対策の行動計画とするため、必要となる施策を、23 の

「施策項目」として分類しました。

第5章「行動計画」では、この「施策項目」に沿った具体的な行動の取組内 容を、192 の「行動項目」として掲げています。

さらに、地震・津波から県民の皆さんの命を守り抜き、また被災後にいち早 く県民生活の再建を図るという観点から、「対策を進めるための基本的な考え方」

として7つの基本方針(Ⅰ~Ⅶ)を定め、この方針に基づき、計画期間中に特 に注力すべき取組課題を、10 の「選択・集中テーマ」として整理しました。そ して、テーマ実現に寄与する 53 の行動項目を「重点行動項目」として選択した

上で、集中的に取組を進めることとします。

第6章「『県民の命を守り抜く』ための選択・集中テーマ」では、それぞれの テーマが置かれた現状と課題を整理するとともに、重点行動項目に位置づけた 行動項目を明示しています。

国の南海トラフ*地震対策の検討が、平成 24 年度内にとどまらず、平成 25 年 度に及んだため、本計画の策定も同年度となりましたが、これまでの継続取組 など必要な対策については、計画策定と並行して、取組を進めています。

そこで、本計画は、平成 25 年度を初年度とし、平成 29 年度を目標年とする 5か年の計画とします。

本計画の実効性を確保するため、それぞれの行動項目に主担当部と目標を定 め、計画的に推進します。全体の進捗状況については、防災対策部でとりまと め、毎年度公表するとともに、三重県防災対策会議*などで進行管理を行います。

なお、計画の中間年度にあたる平成 27 年度は、「みえ県民力ビジョン・行動 計画」の最終年度でもあることから、全庁一斉点検による中間評価を行い、今 後の施策の進め方について必要に応じて見直しを図るものとします。

計画期間 3

進行管理

第5章では、計画期間内に、具体的な対策を実行・展開していくための行動 項目を、「災害予防・減災対策」、「発災後対策」、「復旧・復興対策」の時間軸に 沿って示しています。

ここに掲げた行動項目が、本計画におけるすべての取組となります。

【行動項目の記載例】

行動項目 主担当部

■○○○○○○○○○○ ※1

○○○○○○○○○○○○○。 ※2 現状

(24 年度末)

3年後

(27 年度末)

5年後

(29 年度末)

○○○ ※3 ※4 ※5 ※6

※7

(他の取組主体)

※8

※1 行動項目 具体的な取組(行動)の名称を記載。

なお、第6章の選択・集中テーマにおいて、「重点行動項目」

に位置づけた行動項目については、項目名の後に【選択・集 中】と記載。

※2 取組内容 当該行動項目にかかる県の主な取組内容を記載。

※3 目標項目 取組内容の進捗を把握するための目標項目を記載。

※4 現状 目標項目の現状(平成 24 年度末実績)を、数値あるいは定性 的表現で記載。

※5 目標(27 年度末) 目標項目の平成 27 年度末での状態、3年間の取組量または毎 年の取組量、3年間での進捗率等を、数値あるいは定性的表 現で記載。

※6 目標(29 年度末) 目標項目の平成 29 年度末での状態、5年間の取組量または毎 年の取組量、5年間での進捗率等を、数値あるいは定性的表 現で記載。

※7 主担当部 中心となって担当する県の担当部を記載。

※8 他の取組主体 県以外の取組主体を、第3章の「3 それぞれの取組主体に期 待される役割」にて整理した区分をふまえ、次により記載。

県民 :県民一人ひとり、自主防災組織*、ボランティアなど 事業者:企業、医療法人、学校法人など

市町 :市町(各部課、教育委員会、消防本部など)

なお、それぞれの行動項目に必要な財政措置については、適宜調整を進めていく ものとします。

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