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第 3 章 静的増分解析

3.3 解析結果

3.3.1 X方向

X方向は、いずれかの階で層間変形角が1/80に達した時点で、架構が保有水平耐力に至 ったと判断する。

解析結果の層せん断力-層間変形角関係を図3.4に示す。全体型はC0=0.335で6階の梁 GX2が曲げ降伏し、C0=0.383で1階の柱C3の脚部が曲げ降伏、C0=0.418で3階が層間変 形角1/80に達した。保有水平耐力時には、R階を除く全ての層で梁の降伏が発生している。

X方向の荷重に対しては、ロングスパンと短スパンの存在により架構が非対称であるため、

Y1通り架構ではほぼ全層で梁の曲げ降伏が発生しているのに対し、Y4通り架構では梁の 曲げ降伏が少なく、2、3階の柱に曲げ降伏が発生しており、架構ごとに降伏発生箇所が異 なっている(図3.5)。柱の降伏は1階柱脚とY4通り架構の一部のみであるため、架構全 体としては梁降伏型の崩壊形を形成しているが、層崩壊の危険性を含んでいると言える。

C0=0.35に対し約1.2倍と十分な耐力を有している。集約型はC0=0.278で3階の梁GX1、

GX3が降伏し、C0=0.325時に3階が層間変形角1/80に達した。保有水平耐力時には、7、

R階を除く全ての層で梁の降伏が発生しているが、柱の降伏は発生していない(図3.6)。

集約型は内側の柱梁接合が全てピン接合であるため、Y1通り架構とY4通り架構の降伏が ほぼ対称に発生していた。C0=0.35に対しては7%耐力が不足している。

図 3.4 層せん断力-層間変形角関係(X 方向)

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Y1 通り架構 Y3 通り架構 Y4 通り架構

図 3.5 全体型保有耐力時ヒンジ図

Y1 通り架構 Y4 通り架構

図 3.6 集約型保有耐力時ヒンジ図

38 3.3.2 Y方向

Y方向は、いずれかのブレースが終局座屈耐力に達した時点で、架構が保有水平耐力に 至ったと判断する。ここでの終局座屈耐力は、短期許容圧縮応力度の1.1倍と断面積の積 とする。なお、座屈拘束ブレースの使用により、ブレースの座屈が必ずしも保有水平耐力 の決定要因とならない可能性もあるが、本研究では特殊な部材や装置などを用いない範囲 を想定して検討を行う。

解析結果の層せん断力-層間変形角関係を図3.7に示す。全体型は、C0=0.249で、1階 のブレースが座屈した。また集約型は、C0=0.238で、2階のブレースが座屈した。保有水 平耐力時には、両形式とも柱梁の降伏や、ブレースの引張降伏は発生していない。C0=0.35 に対しては全体型では29%、集約型では32%、耐力が不足している。

図 3.7 層せん断力-層間変形角関係(Y 方向)

X1 架構 Y1 架構

図 3.8 全体型保有耐力時ヒンジ図 図 3.9 集約型保有耐力時ヒンジ図

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