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第 3 章 提案手法 11

3.4 階層的な並列構造解析の手法

3.4.5 解析例

階層的並列構造の解析例を以下に示す。

第十二条第一項及び第四項並びに 第百五条第一項及び第四項の規定により 市町村が処理することとされている事務並びに

附則第九条の三の四の規定により市町村が処理することとされる事務 は、...

まず初めに優先度1の並列キーを文頭から探索する。「及び」(key1)と「及び」(key2)が 検出される。

第十二条第一項及び(key1)第四項並びに 第百五条第一項及び(key2)第四項の規定により 市町村が処理することとされている事務並びに

附則第九条の三の四の規定により市町村が処理することとされる事務 は、...

次に、優先度2の並列キーを文頭から探索する。以下のように「並びに」(key3)と「並 びに」(key4)が検出される。

第十二条第一項及び(key1)第四項並びに(key3) 第百五条第一項及び(key2)第四項の規定により 市町村が処理することとされている事務並びに(key4)

附則第九条の三の四の規定により市町村が処理することとされる事務 は、...

次に優先度3の並列キーを文頭から探索する。この例では優先度3の並列キーは存在し ない。したがって、検出された並列キーとその処理の順序は以下のようになる。

「及び 」(key1)、「及び」(key2)、「並びに」(key3)、「並びに」(key4)

まず、「及び」(key1)に対する後方並列句の範囲の候補と前方並列句の範囲の候補を検 出する。

「及び」(key1)に対する後方並列句の候補

第四項

※ここでは「並びに」(key3)の直前で探索を終了している。

「及び」(key1)に対する前方並列句の候補

第一項

第十二条第一項

これらの句の全ての組み合わせについてアライメントに基づく類似度を計算し、前 方並列句は「第一項」、後方並列句は「第四項」が選択され、(第一項及び第四項)

という並列構造が検出される。

第十二条(第一項(pf11)及び(key1)第四項(pb1)) 並びに(key3) 第百五条第一項及び(key2)第四項の規定により 市町村が処理することとされている事務並びに(key4)

附則第九条の三の四の規定により市町村が処理することとされる事務 は、...

次に、及び(key2)に対する後方並列句の候補と前方並列句の候補を検出する。

「及び」(key2)に対する後方並列句の候補

第四項

第十二条の規定

第十二条の規定により市町村が処理

第十二条の規定により市町村が処理すること

「及び」(key2)に対する前方並列句の候補

第一項

第百五条第一項

※ここでは「並びに」(key3)の直前で探索を終了している。

これらの語の全ての組み合わせについて類似度が最大となる句の組を求めると、(第 一項及び第四項)という並列構造が検出される。

第十二条(第一項(pf11)及び(key1)第四項(pb11)) 並びに(key3) 第百五条(第一項(pf12)及び(key2)第四項(pb21)) の規定により

市町村が処理することとされている事務並びに(key4)

附則第九条の三の四の規定により市町村が処理することとされる事務 は、...

次に、並びに(key3)に対する後方並列句の候補と前方並列句の候補を検出する。下 位の並列構造の範囲内は後方及び前方並列句の候補の境界になっていないことに注 意していただきたい。

「並びに」(key3)に対する後方並列句の候補

第百五条

第百五条第一項及び第四項

第百五条第一項及び第四項の規定

第百五条第一項及び第四項の規定により市町村が処理

第百五条第一項及び第四項の規定により市町村が処理すること

「並びに」(key3)に対する前方並列句の候補 第一項及び第四項

第十二条第一項及び第四項

後方並列句の候補及び前方並列句の候補には、それぞれ既に同定されている下位の 並列構造が存在しているため、これを後方並列句のみに置き換える。

「並びに」(key3)に対する整形後の後方並列句の候補

第百五条

第百五条第四項  (←第百五条第一項及び第四項)

第百五条第四項の規定 (←第百五条第一項及び第四項の規定)

第百五条第四項の規定により市町村が処理 (←第百五条第一項及び第四項の 規定により市町村が処理)

第百五条第四項の規定により市町村が処理すること (←第百五条第一項及び 第四項の規定により市町村が処理すること)

「並びに」(key3)に対する整形後の最終的な前方並列句の候補

第四項 (第一項及び第四項)

第十二条第四項 (第十二条第一項及び第四項)

これらの語の全ての組み合わせについて類似度が最大となる句の組を選択すると、

(第百五条第一項及び第四項並びに第十二条第一項及び第四項)という並列構造が 検出される。

(第十二条(第一項(pf11)及び(key1)第四項(pb1))(pf13))並びに(key3) (第百五条(第一項(pf12)及び(key2)第四項(pb2))の規定により

市町村が処理することとされている事務(pb3))並びに(key4) 附則第九条の三の四の規定により市町村が処理することとされる事務

は、...

次に, 並びに(key4)に対する後方並列句の候補と前方並列句の候補を検出する。

「並びに」(key4)に対する後方並列句の候補

附則第九条の三の四の規定により市町村が処理することとされる事務

※これは読点に到達したため探索を終了したことと、並びに(key4)の前方並 列句の主辞である「事務」と表記が完全一致した語のみを後方並列句の終点と したためである。

「並びに」(key4)に対する前方並列句の候補 事務

されている事務

処理することとされている事務

市町村が処理することとされている事務 より市町村が処理することとされている事務

規定により市町村が処理することとされている事務

第十二条第一項及び第四項並びに第百五条第一項及び第四項の規定により市町 村が処理することとされている事務

前方並列句の候補には、既に検出されている並列構造が存在しているため、これを 並列構造の後方並列句に置き換える。まず(pf13, key3, pb3)という並列構造をpb3に 置き換え、更にpb3内には(pf12, key2, pb2)という並列構造があるので、これもpb2に 置き換える。

「並びに」(key4)に対する整形後の前方並列句の候補 事務

されている事務

処理することとされている事務

市町村が処理することとされている事務 より市町村が処理することとされている事務

規定により市町村が処理することとされている事務

第百五条第四項の規定により市町村が処理することとされている事務 (←第 十二条第一項及び第四項並びに第百五条第一項及び第四項の規定により市町村 が処理することとされている事務)

これらの句の全ての組み合わせの中から類似度が最大になるものを選択し、(第十二 条第一項及び第四項並びに第百五条第一項及び第四項の規定により市町村が処理す

ることとされている事務並びに附則第九条の三の四の規定により市町村が処理する こととされる事務)という並列構造が得られる。

((第十二条(第一項(pf11)及び(key1)第四項(pb1)(pf13))並びに(key3)

(第百五条(第一項(pf12)及び(key2)第四項(pb2)(pb3))の規定により 市町村が処理することとされている事務(pf14))並びに(key4)

(附則第九条の三の四の規定により市町村が処理することとされる事務(pb4))

は、...

これは、正しい解析結果である。

4 章 評価

本章では、提案手法の評価実験について述べる。

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