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装置の構成概念本質化の調査結果についての考察

ドキュメント内 1.2 本論文の構成 (ページ 45-49)

第5章 実験結果と考察

5.3 実験結果の考察

5.3.2 装置の構成概念本質化の調査結果についての考察

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表11 基準の通信カラオケ装置の構成 通信カラオケ装置

ア)複数の映像と音との対のデータを保持するサーバと,

イ)複数の端末機と,

ウ)前記サーバと複数の端末機とに接続され,これらサ ーバや端末機から出力される信号を送信するネットワー クとで構成され,

エ)前記端末機は,前記対の映像と音データを受信・再 生する手段と,

オ)表示器と,

カ)スピーカと,

キ)マイクと,

ク)を具備することを特徴とするカラオケシステム.

次の表は,通信カラオケ装置についての各被験者の構成概念の本質化結果と3人 の評価者による評価との関係を示す.

表12 通信カラオケの構成概念本質化の評価 被験者 学生A 学生B 教員E

1 88 81 81

2 88 75 81

3 69 50 63

4 88 94 81

5 88 75 88

6 63 56 75

平均点 81 72 78

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(2)通信カラオケ装置の構成概念本質化についての考察

学生Aによる評価は,最大が7/8x100=88で,最小が63で,平均が81点であった.

学生Bによる評価は,最大が94で,最小が50で,平均が72点であった.一方,教員E による評価は,最大が88で,最小が63で,平均が78点であった.また,被験者6人の それぞれのデータについての学生Aによる評価点数と学生Bによる評価点数との相 関は0.87であった.同じデータについての学生Aによる評価点数と教員Eによる評価 点数との相関は0.75であった.また,同じデータについての学生Bによる評価点数と 教員Eによる評価点数との相関は0.74であった.

装置構成の構成概念本質化の容易性に関して,学生Aによる評価の平均点は81点で,

学生Bによる評価の平均点は72点で,教員Eによる評価の平均点が78点である.この ことから,特許の専門家は,装置の構成概念本質化を行うことができると思われる.

また,この評価結果には,日常の特許業務と提案手法とにおける目的の違いが影響 していると考えられる.特許の専門家は,最大限の発明の保護を受けようとするため に,構成要素の数を可能な限り少なくする傾向がある.一方,装置の構成概念本質化 の場合はその装置を正常に動作させるために必要な構成要素を全て必須と定めるの で,特許請求の範囲を作成するのと同じ方法を使うと,必須構成要素と決定されるも のを欠く場合があると思われる.例えば,カラオケ装置にはマイクが必須構成要素で あると考えられるが,2人が文中で触れられているが,6人の被験者全員がマイクを 必須構成要素とされなかった.

5.3.2.2 単体カラオケ装置の調査結果について

(1)単体カラオケ装置の実験結果についての評価

評価方法として,単体カラオケ装置の構成の必須構成要素を決定し作成して基準の 構成とし,アンケートの回答で得た通信カラオケ装置の構成概念本質化結果の構成と を比較する.先ず,基準の装置の構成の各構成要素に対して,被験者によって決定・

記述された装置の構成概念本質化結果の構成の各要素が充足しているか否かを検討 し,その充足度によって評価した.

次の表は,基準の単体カラオケ装置の構成は各必須構成要素ア)乃至カ)で構成さ れていることを示す.これらの各要素が被験者の構成概念本質化結果の構成に含まれ ているか否かを調べた.

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評価は,学生Aと学生Bと教員Eにより行われた.

表13 基準の単体カラオケ装置の構成 単体のカラオケ装置

ア)複数の映像と音との対のデータを保持する記憶手段 と,

イ)前記対の映像と音データを選択・再生する手段と,

ウ)表示器と,

エ)スピーカと,

オ)マイクと,

カ)を具備することを特徴とするカラオケシステム.

次の表は,通信カラオケ装置についての各被験者の構成概念の本質化結果と3人 の評価者による評価との関係を示す.

表14 単体カラオケ装置の構成概念本質化の評価 被験者 学生A 学生B 教員E

1 83 83 83

2 83 58 75

3 58 50 67

4 58 58 58

5 50 25 25

6 50 58 58

平均点 64 55 61

(2) 単体カラオケ装置の構成概念本質化についての考察

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学生Aによる評価は,最大が5/6x100=83で,最小が50で,平均が64点であった.

学生Bによる評価は,最大が83で,最小が25で,平均が55点であった.一方,教員E による評価は,最大が83で,最小が25で,平均が61点であった.また,被験者6人の それぞれのデータについての学生Aによる評価点数と学生Bによる評価点数との相 関は0.68であった.同じデータについての学生Aによる評価点数と教員Eによる評価 点数との相関は0.78であった.また,同じデータについての学生Bによる評価点数と 教員Eによる評価点数との相関は0.90であった.

装置の構成概念本質化の容易性に関して,学生Aによる評価の平均点は64点で,学 生Bによる評価の平均点は55点で,教員Eによる評価の平均点が61点である.

また,この評価の点数には,「通信カラオケ装置」で述べたことと同じく,特許の 専門家が行っている日常業務と提案手法とにおける目的の違いが影響していると考 えられる.

表12と表14とで評価平均点数が大きく異なった理由としては,「単体カラオケ装 置」の場合は,対象が不明確であり,先行技術がなく,自らコンセプト作りが求めら れることに因ると思われる.このことから,現在に近い特許公報が多くの技術要素を 含み,技術アイデアの構成法の出発点として有利であると思われる.

5.3.3 提案アイデア構成法の有効性の調査結果についての考

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