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Ⅶ.薬物動態に関する項目

(外国人における成績)

欧米人の健康成人被験者にアダリムマブ40mgを単回皮下投与したときのCmax及びTmaxは,それぞれ4.7±1.6μg/

mL及び131±56時間であった.アダリムマブ40mgを単回皮下投与した3試験から得られたアダリムマブの生物学的 利用率(平均値)は64%であった.

2) 反復投与(日本人における成績)1)

日本人関節リウマチ患者にアダリムマブ40mgを隔週皮下投与したときの定常状態におけるトラフ濃度は約 3μg/

mLであった(メトトレキサート非併用時).20,40,80mgの用量で隔週皮下投与したときの定常状態における血清中 トラフ濃度は用量にほぼ比例して増加した.

注意: 本邦で承認されている本剤の効能・効果は,関節リウマチ(既存治療で効果不十分な場合に限る)である.

本邦で関節リウマチに対して承認されている本剤の用法・用量は,40mgを2週に1回,皮下注射である.なお,効果不十分 の場合は,1回80mgまで増量できる.

<尋常性乾癬及び関節症性乾癬>

反復投与(日本人における成績)

日本人乾癬患者にアダリムマブ80mgを初回投与し,2週目以降に40mgを隔週皮下投与したときの定常状態におけ るトラフ濃度は約4μg/mLであった.

<強直性脊椎炎>

反復投与(日本人における成績)

日本人強直性脊椎炎患者にアダリムマブ40mgを隔週皮下投与したときの定常状態におけるトラフ濃度は,メトトレ キサート併用時で約12μg/mL,メトトレキサート非併用時で約8μg/mLであった.

<若年性特発性関節炎>

反復投与(日本人における成績)

日本人若年性関節リウマチ患者にメトトレキサート併用でアダリムマブ20mg及び40mgを隔週皮下投与したときのト ラフ濃度は投与16週時で約7~10μg/mLであった.

<腸管型ベーチェット病>

反復投与(日本人における成績)

日本人腸管型ベーチェット病患者にアダリムマブ160mgを初回投与し,2週目に80mg,4週目以降に40mgを隔週皮 下投与したときの定常状態におけるトラフ濃度は約9μg/mLであった.

<クローン病>

反復投与(日本人における成績)

日本人クローン病患者にアダリムマブ160mgを初回投与し,2週目に80mgを皮下投与したときのトラフ濃度は,4週 目において約12μg/mL,4週目以降に40mgを隔週皮下投与したときの定常状態におけるトラフ濃度は約5~7 μg/mLであった.

維持療法中に効果が減弱した日本人クローン病患者(ベースライントラフ濃度:約3μg/mL)にアダリムマブ80mgを 隔週皮下投与したときの定常状態におけるトラフ濃度は約7~9μg/mLであった.

<潰瘍性大腸炎>

反復投与(日本人における成績)

日本人潰瘍性大腸炎患者にアダリムマブ160mgを初回投与し,2週目に80mg,4週目以降に40mgを隔週皮下投与 したときの定常状態におけるトラフ濃度は約6〜9μg/mLであった.

3) 生物学的同等性試験

M10-867試験:第Ⅰ相単盲検無作為化単回投与試験(外国人における成績)

健康成人を対象に,100mg/mL製剤40mgを149例,50mg/mL製剤40mgを147例に単回皮下投与し,生物学的同等 性を検討した.

薬物動態パラメータ

薬物動態パラメータ(単位)

レジメン

100mg/mL製剤(n=149) 50mg/mL製剤(n=147)

Tmax(h) 168±94.9 159±85.2

Cmax(μg/mL) 4.20±1.33a 3.96±1.43 AUC1344(μg・h/mL) 2571±966 a 2245±854 平均値±標準偏差

a.標準製剤(レジメンB)に対してp<0.05

相対バイオアベイラビリティ及び90%信頼区間:薬物動態の同等性の評価

レジメン

薬物動態 パラメータb

中心値a 相対バイオアベイラビリティ

100mg/mL製剤

(n=149)

50mg/mL製剤

(n=147) 点推定値c 90%信頼区間 100mg/mL製剤

対 50mg/mL製剤

Cmax 3.92 3.62 1.083 1.019-1.152 AUCt 2292 1983 1.156 1.068-1.250 AUC1344 2316 2002 1.157 1.072-1.249 AUC 2542 2158 1.178 1.080-1.284 a.対数変換値の最小二乗平均の逆対数変換値

b.Cmax及びAUC1344は予め試験計画書で定められた解析.AUCt及びAUCは事後解析.

c.対数変換値の最小二乗平均の差(試験製剤-標準製剤)の逆対数変換値

Cmax及びAUC1344の中心値の比の点推定値はそれぞれ1.083及び1.157であった.Cmax及びAUC1344の中心値の比 の90%信頼区間はいずれも0.80から1.25の範囲内であり,一般的な生物学的同等性の判定基準に適合していた.

(4) 中毒域 該当資料なし

(5) 食事・併用薬の影響(外国人における成績)

アダリムマブの単回及び反復投与における見かけのクリアランスは,メトトレキサートとの併用で,それぞれ29%,

44%低下した.一方,メトトレキサートの薬物動態には影響が認められなかった.

「Ⅷ.7. 相互作用」の項参照

(6) 母集団(ポピュレーション)解析により判明した薬物体内動態変動要因(日本人及び外国人における成績)

日本人及び欧米人関節リウマチ患者,日本人及び欧米人乾癬患者,日本人及び欧米人強直性脊椎炎患者,日 本人及び欧米人若年性特発性関節炎患者並びに日本人及び欧米人クローン病患者から得られたデータを統合 してポピュレーション薬物動態解析した結果,アダリムマブの見かけのクリアランスに対する主な変動要因は,抗ア ダリムマブ抗体産生の有無であり,抗アダリムマブ抗体の産生が確認された患者においては,見かけのクリアランス が上昇し,血清中アダリムマブ濃度は低下する傾向が認められた.

「Ⅷ.6. 重要な基本的注意とその理由及び処置方法 (11)」の項参照

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