IJ 軍
6.1.3 蓄熱量算定
表6-2 のピーク日空調負荷ノミターンから 求められた冷房の日間負荷25,290MJ/日 と暖房 の 日 間 負 荷 14,370MJ/日 よ り, 値の大きな冷 房負荷の約50 0/0 の熱 量 13,000MJ/日を夏期の氷蓄熱量として検討を始める.
(1)冷房運転時(全量氷蓄熱)
冷房運転時は, OOC の氷の潜熱とoOCから 100Cまでの水の顕熱を利用し蓄 熱量とする. ここで, 製氷率(IPF)を 250/0とした場合(114ページ参照),
1 m3当りの蓄熱量は下式より122MJ/m3で, 割合は潜熱 690/0, 顕熱 31%と なる.
( 潜 熱) =335MJ/m 3 X 25% (1 P F) =84MJ/m 3 ( 顕 熱)= 4. 19MJ / m 3 • oC x (10 oC -0 OC) x 90切(槽仮定効率)=38MJ/m 3
計 122MJ/m3
以上より13,000MJ/日の潜熱と顕熱の配分は下記のようになる.
蓄熱量
[MJ/日〕 13,000
0 1リ
OV仙ハ
ハU(
Qd hハ,Fしo rt‘
〆llL 4.000
[31 %J
備 考 IPF 250/0 冷 水温度差ムT=10oC 冷熱合計
l
潜 熱|
顕 熱(2)蓄熱槽容量と形状
1日当り 13,000MJの蓄熱量となる槽容量と立て型円筒形で鋼板製とした 場合の形状について算定する.なお, 必要水量では, デ、ュフユーザーと配管の 容積 10%, 密度安定器部50/0, それに製氷コイル容積 5%を加える.
(有効水量) =13,000MJ/日�122MJ/m3 今106m3 (必要水量) =106m3X (1000/0+10010+5%+5%)今130m3
円筒形蓄熱槽内に製氷コイルを設置する場合の条件として, 製氷コイルの ユニットは直方形をしているため, 円筒形蓄熱槽と製氷コイルの聞に形状が異 なることによる空間 が生じる. この場合, 円筒形の直径を出来る限り大きくし た方が蓄熱槽効率は良いが, 工場で製作して現地までの搬送時に寸法の限界が 生じる. ここではトレーラーで搬送するとして直径 3.8mを最大とする.
よって, 円筒形蓄熱槽の高さ を下式により求める.
(円筒形の有効高さ)ニ(槽必要高さ)� (槽断面積)
I 3.8m \ 2
- 130m.j� t J π 王子 11. 4mH
, 2 /
これに底部の鏡板部と上部の水の膨張量を加えて, 実高さ 12.6mとする.
よって, 円筒形蓄熱槽の実形状は下記のようになる.
蓄熱槽外形寸法 3.8mφX 12. 6mH 二今槽容量 138m 3 {必要寸法 3.8mφX 11. 4m H 斗必要水量 130m3]
(3)温水蓄熱部と氷蓄熱部の槽内比率
暖房・冷房同時運転時は, 温熱は温度差 100Cの顕熱蓄熱とし, 冷熱はOOC の氷の潜熱蓄熱のみと して, 温水を蓄える上部と氷を蓄える下部の容積比を 求める. 1m 3当りの蓄熱量はそれぞれ次のようになる. 蓄熱容量の比率 は,
ほぼ9対20 となり, これによる必要水量比は, ほぼ20対9 となる.
( 温 熱 ) =4. 19MJ/m 3・OC x 100C x 包滋 =38MJ/m 3
(500C→400C : 温度差) (槽効率)
(冷 熱)=335MJ/m 3 X 25% =84MJ/m 3 (氷の潜熱) (IPF:製氷率)
暖房・冷房同時蓄熱は, 排熱回収ヒートポンプを利用して行うが, 排熱回収 型ヒートポンプの成績係数COPは約4.0で, 温熱と冷熱比率 は, ほぼ6対4 である.
上部に温水を, 下部に氷を蓄熱する場合の温水蓄熱部と氷蓄熱部の水槽内の 水量比率 は, 以下の計算よりほぼ4対1が基準となることが分かつた.
(水槽内の温水蓄熱部・ 氷蓄熱部水量比率)
= (蓄熱容量比率) x (排熱回収熱発生比率)
= (20:9)x (6:4)
- 120:36=10:3=770/0 :23%
よって同時蓄熱時の槽有効容量 106m3の槽内水量の配分は以下のようになる.
槽内水量[m 3J
温水蓄熱部 82 (77%)
1日当りの蓄熱量を下式より求める.
( 温 熱)=82m 3 X 38MJ/m 3
氷蓄熱部 24 (230/0)
3, 100MJ
計
106(100%)
(冷 熱)=24m 3 X 84MJ/m 3 王子 2, 020MJ =今 1, 900MJ
〔製氷コイルメーカー(積水プラント)のカタログ値よりコイル選定J
__j
計 1!日a 熱 冷 熱 備 考
蓄熱量 5,000
冷熱は潜熱のみとし,
[MJ/日〕 3,100 1,900 製氷コイルメーカー値
参考
113
(4)蓄熱槽の概要
上記(1)� (4)までの結果による鋼板製円筒の立て型温水・氷同時蓄熱槽の 概要図を図6-2に,側九電工熊本支店ビ、ル用の搬入時の概観図と槽内部 を図 6-3に示す.
《参考:円筒形立て型温水・氷同時蓄熱槽の1 P F}}
図6-2 より1 P F (製氷率)の試算を行ってみた.
〔コイル容積〕
円筒形の形状に直方体の製氷コイルを効率 よく配置するために, 平面 上は4つの コイルを並べ, これを垂直方向には3段での設置を行った.
(平面上のコイル部面積) =(1.83m x 0.68m x 2セット)+(1.30mX1.16mX2セット)
=5.51 rrf
(コイ/レ部容積) = 5.51 rrf X (1.610mH十3.128mH +X 3.147 mH)=43.6m3 コイル部に60%製氷を行うとすると,
(製氷部容積) = 43. 6m3 X 60% = 26. 5m3
〔必要水量〕
(蓄熱槽必要水量) =1/4X (3. 8mφ) 2 XπX 9. 4 mJJ= 106m3
〔製氷率〕
(製氷率: 1 P F) (製 氷 部 容 積)
X 100 (蓄熱槽有効水量)
26. 5m3
- 1 - X 100 - 25%
106mJ
A-A矢視(上段平面断面図) コイル詳細(上・ 下段共通)
図6-2 鋼飯製円筒立て型温水・氷同時蓄熱槽の概要
115
(a)外 観
(b)槽内部(密度安定器底板を含む)
図6-3 鋼飯製円筒立て型温水・氷同時蓄熱槽((株)九電工熊本支店ビノレ)