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III. 調査結果(各国別)

1. 著作権登録制度の概要について

1-1.著作権登録制度の対象事項について

著作権登録制度の対象事項 対象

(a) 著作権者の登録 ○

(b) 実名の登録 (注:最初に公開(公表)した日及 び関連事項の登録に関する特定の文 言がないため、当地の法律では、こ れらは(a)に含まれる。)

(c) 第一発行(公表)年月日等の登録 (d) 創作年月日の登録

(e) 著作権の譲渡の登録 ○

(f) 著作権の移転の登録(相続その他の一般承継) ×

(g) 著作権の信託の登録 ×

(h) 著作権を目的とした質権設定等の登録 ×

(i) 出版権の設定等の登録 ×

(j) 著作隣接権の移転等の登録 〇 (k) 登録の変更、更正、抹消等の登録 ×

(注:侵害的な申請を取り消すため の行政手続はない。侵害的な申請の 場合、その効果は宣言的なものにと どまるため、必要な場合にはそのよ うな申請の効果について法廷で争わ れることがある。

そのための規定や申請に異議を唱え るための行政上の救済さえない。た だし、地方機関が行うすべての行為 は、必要に応じて裁判所によって審 査される。)

(l) その他 ×

1-2.著作権登録制度の根拠規定について

登録の種類 法律・規定名称、条文番号、根拠条文の具体的な記載内容 (a) 著作権者の登録 著作権法 法律第9.610/98号

第Ⅲ節 知的著作物の登録

第18条:この法律に規定する権利の保護は登録に依らない。

第19条:著作者は、1973年12月14日法律第5988号序文及び 第17条⑴項に定められる公共団体に著作物を登録することがで きる。

第20条:この法律に規定する登録の事業は、知的著作物の登録 を委託された連邦政府の機関の長官が指定する額及び請求手続 きによる手数料の支払いの対象となる。

第21条:この法律に規定する登録の事業は、1973年12月14日 法律第5988号第17条(2)項の規定に従って統制される。

(b) 実名の登録 制度なし

(注:申請者は自らの希望を自由に設定できる(実名での登録に 関する規定・規則等がなく、著作権を登録する者が任意で設定で きる)が、設定内容が通るか否かについては、著作権法を適用し て申請を適正に審査する著作権局の判断による。)

(c) 第一発行(公表)年 月日等の登録

著作権法 法律第9.610/98号 第18、19、20及び21条

(注:この条項は、その対象が現在では無効である旧法の条文に なっている。したがって根拠規定については、登録に関する規定 を創設する行政機関の判断次第ということになる。登録を担当す る機関(国立図書館)が、登録手続きについてウェブサイト46で 公開している。)

(d) 創作年月日の登録 同上 (e) 著作権の譲渡の登

著作権法 法律第9.610/98号 第50条

(f) 著作権の移転の登 録(相続その他の一般 承継)

制度なし

(g) 著作権の信託の登 録

制度なし

(h) 著作権を目的とし た質権設定等の登録

制度なし

(i) 出版権の設定等の 制度なし

46 https://www.bn.gov.br/servicos/direitos-autorais

登録

(j) 著作隣接権の移転 等の登録

不明

(k) 登録の変更、更正、

抹消等の登録

制度なし

<著作権登録制度の根拠規定に関連する補足説明>

Q:著作権法施行令や施行規則、著作権登録のガイドはあるか。

A:著作権法は、登録に関する事項(保護可能な作品、保護できない作品など)に適用さ れる。特に保護されるために登録が必須というわけではないことを考慮すると、そのよ うな登録を取得する手続きに関する法律には規定がない。

Q:1973年12月14日法律第5988号序文及び第17条(1)項も該当する条文かと思われる

が、外している理由があるか。

A:これらの条項は、ブラジルでは現在無効である旧著作権法の規定に関するものである。

Q:登録の流れについて確認したい。まず、第19条により定められた公共団体に著作物

を登録することができ、20 条によって、知的著作物の登録を委託された連邦政府の機 関が登録手続きを行う(その機関が支払手数料等を定める。)、上記機関が登録手続き を行うが21条による規制がある。その後、上記機関によって、登録の可否が決定され、

通知される。登録が決定した場合に、機関の長官が指定する額及び請求手続きによる手 数料の支払いを行う。

A:はい。理論的根拠は正しい。申請が提出される時点までに申請料として80レアルを

支払う必要があると考えられる。

1-3.著作権登録の実施主体(申請できる者)について

登録の種類 法律・規定名称、条文番号、根拠条文の具体的な記載内容 (a) 著作権者の登録 著作権者又はその代理人

著作権法 法律第9.610/98号 第18、19、20及び21条 (b) 実名の登録 制度なし

(注:申請者は自らの希望を自由に設定できる(実名での登録に 関する規定・規則等がなく、著作権を登録する者が任意で設定で きる)が、設定内容が通るか否かについては、著作権法を適用し て申請を適正に審査する著作権局の判断による。)

(c) 第一発行(公表)

年月日等の登録

著作権者又はその代理人

著作権法 法律第9.610/98号 第18、19、20及び21条 (d) 創作年月日の登

同上

(e) 著作権の譲渡の 不明

登録

(f) 著作権の移転の 登録(相続その他の 一般承継)

制度なし

(g) 著作権の信託の 登録

制度なし

(h) 著作権を目的と した質権設定等の登 録

制度なし

(i) 出版権の設定等 の登録

制度なし

(j) 著作隣接権の移 転等の登録

不明

(k) 登録の変更、更 正、抹消等の登録

制度なし

注)著作物が共有である場合、複数名の代表として1名(又は1社)で登録ができる。しかし、

当該文書において、すべての当事者が当該申請を正式に承認したことが示されている必要があ る。

1-4.登録対象著作物について

登録対象となる著作物 登録の可否

(a) 言語著作物 ○

(b) 音楽著作物 ○

(c) 演劇著作物 ○

(d) 無言劇及び舞踊の著作物 ○

(注:文学作品は登録可能で、例外は視聴覚作 品のみである。地方機関にはそのような申請を 受理する準備ができていないということがその 理由である。上述のように、保護されるために 登録が必須というわけではなく、著作権者は他 の方法で著作権を証明することができる。)

(e) 絵画、図形及び彫刻の著作物 ○ (f) 映画及びその他の視聴覚著作物 ○

(d)と同じ

(g) 録音物 ○

(h) 建築著作物 ○

(i) プログラムの著作物 ○

注)著作権で保護されているすべての作品は、「①衣服のデザイン、②鞄のデザイン、③空間を デザインしたもの(室内を装飾し展示作品としたもの)」などのデザインを含め、登録の対象と なる。

1-4-1) 登録対象著作物の根拠規定について

著作物の種類 法律・規定名称、条文番号、

根拠条文の具体的な記載内容

著作物の種類により登録できる内容 が異なるか

(a) 言語著作物 著作権法 法令番号9.610/98

第18、19、20及び21条

いいえ

(b) 音楽著作物 著作権法 法令番号9.610/98

第18、19、20及び21条

いいえ

(c) 演劇著作物 著作権法 法令番号9.610/98

第18、19、20及び21条

いいえ

(d) 無言劇及び舞 踊の著作物

著作権法 法令番号9.610/98

第18、19、20及び21条

はい(脚本は視聴覚著作物として登録 されている可能性があるが、地方著作 権事務所には登録されていない。文学 作品は登録可能である。例外は視聴覚 作品のみである。地方機関にはそのよ うな申請を受理する準備ができてい ないということがその理由である。上 述のように、保護されるために登録が 必須というわけではなく、著作権者は 他の方法で著作権を証明することが できる。)

(e) 絵画、図形及 び彫刻の著作物

著作権法 法令番号9.610/98

第18、19、20及び21条

いいえ

(f) 映画及びその 他 の 視 聴 覚 著 作 物

著作権法 法令番号9.610/98

第18、19、20及び21条

はい(脚本は視聴覚著作物として登録 されている可能性があるが、地方著作 権事務所には登録されていない。)

(g) 録音物 著作権法 法令番号9.610/98

第18、19、20及び21条

いいえ

(h) 建築著作物 著作権法 法令番号9.610/98

第18、19、20及び21条

いいえ

(i) プログラムの 著作物

著作権法 法令番号9.610/98

第18、19、20及び21条

いいえ

1-5-0) 著作権等の登録機関について

名称 著作物登録のための集中機関が存在しないため、著作物の内容に 応じて別々の機関に登録する必要がある。

著作権法 法令番号第9.610/98号第19条の公共団体は、国立図 書館、音楽学校、リオデジャネイロ連邦大学の美術学校、連邦工 学・建築・農学委員会など、著作権の申請を受理できる機関が複 数存在する。

国立図書館は、作品の性質に関係なく、あらゆる種類の申請を受 理する主要な機関である。登録担当官の変更については、作品の 性質による場合のみ可能である。

音楽著作物は音楽学校で、視聴覚著作物はリオデジャネイロ連邦 大学の美術学校で、工学建築著作物は連邦工学・建築・農学委員 会(Federal Council of Engineering and Agronomy/CONFEA(連邦工 業農業参事会)を含む)で登録する。

言語著作物は以前から国立図書館で登録することができ、ここは 最近では言語的なもの以外の登録も受け付けるようになってき た(例としては、文学作品、デザイン作品などが挙げられる。登 録が受理された件数については担当機関によって開示されてい ない)。国立図書館によって提供される構造は通常そうした著作 権登録に最適なものと考えられているため、まずはこのシステム を試すことを勧める。)

URL https://www.bn.gov.br/servicos/direitos-autorais

登録対象著作物 視聴覚著作物を除く、すべての著作権保護を受ける著作物

(注:国立図書館では、「視聴覚著作物を除く、すべての著作権 保護を受ける著作物」が登録対象となっているものの、従来は音 楽著作物は音楽学校で、工学建築著作物は連邦工学・建築・農学 委員会等で登録されていたため、例えば、音楽著作物を登録しよ うとする著作権者は、未だに音楽学校にて登録する人もいれば、

国立図書館で登録する人もいる。)

注)音楽学校・リオデジャネイロ連邦大学の美術学校 URL:https://eba.ufrj.br/direitosautorais/

連邦工学・建築・農学委員会

URL:http://www.confea.org.br/servicos-prestados/registro-de-obras-intelectuais

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