このうち、令和2年7月豪雨の概要及び警察措置については、次のとおりで ある。
1 令和2年7月豪雨の概要(人的被害については、10月31日現在)
令和2年7月3日から同月8日にかけて、梅雨前線が華中から九州付近を通っ て東日本にのびてほとんど停滞し、前線の活動が非常に活発となった。その結 果、西日本や東日本で大雨となり、特に九州では同月4日から同月7日にかけ て記録的な大雨になった。また、岐阜県周辺では同月7日から同月8日にかけ て記録的な大雨となった。その後も前線は本州付近に停滞し、同月13日から同 月14日にかけて中国地方を中心に、同月27日から同月28日にかけて東北地方を 中心に大雨となった。同月3日から同月31日までの総降水量は、長野県や高知 県 の 多 い 所 で 2,000ミ リ メ ー ト ル を 超 え 、 九 州 南 部 、 九 州 北 部 地 方 、 東 海 地 方 及び東北地方の多くの地点で、24時間、48時間及び72時間降水量が観測史上1 位の値を超えた。こうした大雨により河川の氾濫、浸水害、土砂災害等が発生はん するなどして、死者84人、行方不明者2人等の被害が発生した。
2 令和2年7月豪雨に伴う警察措置等
管轄区域内で大規模な被害が発生した熊本県警察等では、警察本部長を長と する災害警備本部等を設置し、指揮体制を確立するとともに、広域緊急援助隊 等の警察災害派遣部隊及び警察航空機(ヘリコプター)等を活用した被災状況 についての情報収集、被災者の救出救助、交通対策、情報通信対策、被災地に おける各種犯罪等への対策等の活動を実施した。また、警察庁及び関係管区警 察局においても所要の体制を構築し、関連情報の収集、関係機関との連絡調整 等を実施した。
警察では、今後も部隊の装備資機材等の高度化や計画的な整備をはじめ、想 定される被災現場における救助技術の更なる検討や警察航空機(ヘリコプター)
の積極的な広域運用による早期被害状況等の把握、効果的な部隊派遣・運用等 を図り、災害対処能力の向上に努めるとともに、大規模浸水や河川の氾濫への 対応等についての検討を進めていくこととしている。
第4 台風による被害
令和2年(2020年)中は、22個の台風が発生し、うち7個が接近した。
台風による人的被害(10月31日現在)は、死者3人、行方不明者3人であっ た。
こ の う ち台 風 第 10号 の 概 要 及 び 警 察 措 置 に つ い て は 、 次 の と お り で あ る 。
1 台風第10号の概要(人的被害については、10月31日現在)
台風第10号は、令和2年9月1日午後9時に小笠原近海で発生し、日本の南 を西北西に進んだ後、同月5日から同月6日にかけて大型で非常に強い勢力で 沖縄地方に接近した。その後、勢力を維持したまま北上し、同月6日から同月 7日にかけて奄美地方から九州に接近した後、朝鮮半島に上陸し、同月8日午 前3時に中国東北区で温帯低気圧に変わった。これにより土砂災害等が発生す るなどして、死者3人、行方不明者3人等の被害が発生した。
2 台風第10号に伴う警察措置等
管轄区域内に被害が集中した宮崎県警察等では、警察本部長を長とする災害 警備本部等を設置し、指揮体制を確立するとともに、広域緊急援助隊等の警察 災害派遣部隊及び警察用航空機(ヘリコプター)等を活用した被災状況につい ての情報収集や行方不明者の捜索等の活動を実施した。また、警察庁及び関係 管区警察局においても所要の体制を構築し、関連情報の収集、関係機関との連 絡調整等を実施した。
警察では、今後も各種合同訓練の積極的な実施を推進し、関係機関との連携 強化等を図るほか、装備資機材の整備を進めるなど、災害対処能力の向上に努 め、大規模浸水や河川の氾濫への対応等についての検討を進めていくこととし ている。
第5 各種感染症への対策
1 新型インフルエンザ等への対応
警察は、新型インフルエンザ等が発生した場合に、国民の生命及び健康を保 護し、並びに国民生活及び国民経済に及ぼす影響が最小となるようにすること