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自然条件

ドキュメント内 CR(1) (ページ 33-38)

第2章  プロジェクトを取り巻く状況

2.2 プロジェクト・サイト及び周辺の状況 .1 関連インフラの整備状況

2.2.2 自然条件

(1) 気象調査

調査対象地域にはPBSが観測・運営している気象観測所がある。調査対象地域におけるデータ の収集可能な観測所は下表のとおりである。また観測所位置図を図-2.2.1に示す。

調査地域観測所

番号 観測所名 実施機関 経 度 緯 度 標高

(m) 気温 相対

湿度 風速 蒸発 散量

1 Baturetno PBS 110°55' 59''E 7°58' 53''S 154 ○ ○ ○ ○

2 Wonogiri Dam PBS 110°55' 29''E 7°50' 19''S 142 ○ × × ○

3 Pabelan (Surakarta) PBS 110°45'E 7°34'S 106 ○ ○ ○ ○

3観測所の、1975年〜2000年までの気温(最高、最低、平均)、相対湿度、風速、蒸発散量を 資料8.2に示す。また、各月の平均値を下表に示す。

各月の気象データ

気温(℃) 湿度(%) 風速(m/sec) 蒸発(mm/day)

1月 29.29 79.36 1.95 2.8

2月 29.14 77.57 1.76 2.94

3月 29.58 77.21 1.73 3.67

4月 29.64 77.93 1.53 4.35

5月 29.08 77.14 1.58 4.92

6月 28.73 77.07 2.07 4.7

7月 28.29 77.29 2.32 6.27

8月 28.65 76.14 3.09 7.55

9月 29.57 76.5 3.41 8.79

10月 30.35 75.36 3.47 7.57

11月 30.21 77.86 2.71 5.51

12月 29.54 79.71 2.13 3.83

平均 29.34 77.43 2.31 5.24

注)気温、蒸発散量:Wonogiri Dam観測所、その他はBaturetono観測所のデータを使用

調査対象地域は熱帯モンスーン型気候であり、11月から4月まで南西から北東にかけて吹く季 節風は大量の降雨をもたらし、雨期となる。一方7月から 10月にかけては南と南東の季節風に よって乾期となる。月平均気温は 29.3℃であり、季節による温度差は、2℃程度である。また、

月平均湿度は1年を通じ大きな変化はなく平均で77 %となっている。過去最高風速は30.0 m/sec であるが、平均風速は2.31 m/secである。また月平均の蒸発散量は5.24 mm/dayとなっている。

(2) 水文調査

図-2.2.1 にウオノギリ多目的ダム流域の雨量観測所の位置図を示す。調査対象地域において

1976年から2000年までの25年間のデータを持つ7雨量観測所について、データを収集し、解析 を行った。平均年降雨量は約1,900 mmである。各月の雨量を下表に示す。

7観測所の月平均雨量

(単位: mm) Song Putri Nawangan Paranjoho Ngancar Wonogiri

Irrigation

Wonogiri

Dam Jatisrono 観測所

(PBS) (PBS) (PBS) (CJIS) (CJIS) (PBS) (PBS)

1月 385 323 293 362 343 325 358

2月 302 301 253 367 325 296 337

3月 264 262 252 314 299 269 318

4月 206 164 185 204 173 176 199

5月 105 74 76 92 117 97 95

6月 59 59 58 70 63 56 64

7月 36 26 38 26 31 24 29

8月 20 16 19 17 21 21 28

9月 30 28 27 31 20 20 49

10月 74 71 82 88 115 92 147

11月 180 154 168 174 179 159 231

12月 281 229 234 300 222 210 277

合計 1,942 1,706 1,684 2,046 1,908 1,744 2,131

注:観測機関 PBS: Proyek Bengawan Solo CJIS: Central Java Irrigation Service

(3) 水質試験

ウオノギリ多目的ダム貯水池内の堆砂の浚渫計画において環境影響評価を実施する必要があ り、乾期の現状把握の意味で調査団による水質調査が、水力発電所放水口付近のソロ河において 行われた。また、既存観測位置を図-2.2.2に示す。

次表に、今回の試験値とともに、ソロ河沿いにおける既存の試験値を示す。

観測位置 実施時期 pH SS (mg/l)

BOD (mg/l)

COD (mg/l)

DO

(mg/l) 水質基準による分類

ソロ河 ダム直下流 Sep. 2001 7.35 30.00 17.250 51.145 5.70

ダム 出口付近 Apr. 2000 7.40 46.00 2.199 27.778 5.50

貯水池   Jul. 2000 7.59 24.00 0.002 24.000 8.05 Category B

Sep. 2000 7.91 14.00 3.384 14.220 7.60

ダム (場所不明) Jun. 2000 8 26 5.85 18 7.45

貯水池   Jul. 2000 8.2 42 4.27 24 7

    Aug. 2000 8.4 66 2.7 33 7.6

    Sep. 2000 8.2 99 1.13 60 8.1 Category B

    Oct. 2000 7.9 95 4.12 43 8.11

    Nov. 2000 7.6 91 7.1 25 8.12

②-1 Dec. 2000 7.7 104 3.2 30 8.1   チョロ堰 出口付近 Apr. 2000 7.40 496.00 2.200 23.810 6.20

Jul. 2000 7.50 22.00 4.396 20.000 7.66 Category B

Sep. 2000 7.09 24.00 5.307 12.390 6.40

ソロ河 シドワルノ Jul. 1996 8.60 198.00 12.00 51.00 8.70

Sidowarno Aug. 1996 7.40 193.00 3.10 84.00 7.59

  (ダム下流約 Sep. 1996 7.40 127.00 5.90 14.00 8.3420km) Oct. 1996 7.50 119.00 5.80 12.00 5.00

  (スラカルタ上流 Nov. 1996 7.40 79.00 7.40 9.80 8.15 Category C

  約10kmDec. 1996 7.40 110.00 2.70 93.00 8.50

Jan. 1997 7.20 89.00 4.80 18.00 13.10

Feb. 1997 7.80 128.00 4.70 10.00 6.60

②-2 Mar. 1997 7.70 114.00 6.00 99.00 6.90

ソロ河 バチャム Jun 2000 8.45 86 0.384 19.5 6.31

Bacem Jul. 2000 8.25 100 0.395 23 6.65

  (ダム下流約 Aug. 2000 8.1 115 0.4 24 7

25km) Sep. 2000 7.6 150 1.13 150 6.4

  (スラカルタ上流 Oct. 2000 7.65 150 2.17 86.1 6.785

  約5km) Nov. 2000 7.6 168 3.2 21 7.17

②-1 Dec. 2000 7.3 127 5.76 88 8.31

May 7.53 133 9.408 60.4 4.520 (1991〜97年間の

Jun. 7.20 203 7.113 41.0 5.325 月別平均値)

Jul. 7.76 207 5.828 38.1 6.180 (注:1994/1995欠測)

Aug. 7.38 199 5.856 74..5 6.397

Sep. 7.84 145 8.912 51.9 6.424

Oct. 7.62 175 22.278 67.8 5.420

Nov. 7.60 142 11.152 40.7 6.590

Dec. 7.38 134 7.318 44.3 5.840

Jan. 7.22 141 8.692 50.4 6.780

Feb. 7.24 177 6.490 35.8 5.600

②-3 Mar. 7.30 146 6.934 32.7 5.780

注)WonogiriSidowarnoについては既存試験値の内の最新値のみ表示

※:各々の報告書内における分類を転記。今回の試験値については、試験項目不足のため分類不能。なお、

表中の項目のみではCategory BもしくはCの基準を超過している場合があるものの、表示していない他 の試験項目で全て基準を満たしていることから、総合滴に判断して分類されている模様である。ただし、

チョロ堰の試験において水銀が検出されており、留意するよう記載されている。

出典 ①:CDMP調査

②:LAPORAN MONITORING KUALITAS AIR SUNGAI, 1999/2000(-1), 1996/1997(-2), 1991/1992,1992/1993,1993/1994,1995/1996, 1996/1997の平均(②-3PBS作成資料)

インドネシア国の水質基準(一部) (1990年制定)

Standard Value Category Water Use

area pH SS BOD COD DO

National 6.5-8.5 1000 - -

-Central Java 6.5-8.5 500-1500 - -

-A

Water that may be used directly as drinking water without any previous treatment

East Java 6.5-8.5 1500 - -

-National 5-9 1000 - - > 6

Central Java 5.5-8.5 500-1500 6 -

-B Water that may be used as raw water for drinking water

East Java 6-8.5 1500 6 10

-National 6-9 1000 - - > 3

Central Java 6.5-8.5 2000 (10) (30) 3

C Water that may be used for fisheries and livestock

East Java 6-9 2000 - -

-National 5-9 1000-2000 - -

-Central Java 6-8.5 2000 - -

-D

Water that may be used for agricultural purposes and may also be utilized for small business in cities, industries and hydro-electric

generation East Java 6-9 1000-2500 - -

-注)( ) : CDMP調査の中で与えられている数値 出典:CDMP調査(一部書式を変更)

表に示すように、貯水池、そして下流のソロ河のスラカルタ市までの区間では、「イ」国の水

質基準のCategory B、すなわち生の水を煮沸程度の処置を施すことにより飲むことができる、と

いう基準を概ね満たしているものと言える。

(4) 土質調査結果

また、現地調査時にクドゥワン川砂防ダム候補地点付近及び貯水池末端のクドゥワン橋地点で 河床材料調査を実施している。この結果を次表に示す。

河床材料の物理試験値

試料名(採取場所) クドゥワン橋 砂防ダム No.1サイト

砂防ダム No.2サイト

砂防ダム No.2サイト 上流5km

(既存試験)① ウオノギリダム

近傍

(既存試験)② 貯水池末端?

採取・試験日 Sep.2001 Sep.2001 Sep.2001 Sep.2001 1975年前後 1993年前後 ウオノギリ多目的ダム

からの距離(km) 8 12 19 24 0.5〜2 6〜8前後 採取深度 GL−(m) 0.5 0.5 0.5 0.5 1.0 -土粒子の密度ρs(g/cm32.507 2.735 2.649 2.611 2.74〜3.30 -自然含水比 Wn(% 52.2 13.1 11.2 22.7 - -礫  分(% 2 94 77 89 80〜97 0

砂  分(% 18 6 23 11 3〜15 5

シルト分(% 56

粘 土 分(%

80 (0.3) (0.1) (<0.2) 0〜5

39 均等係数 Uc 1.7 2.3 5.2 5.9 - -粒 度

曲率係数 Uc’ - 1.3 2.0 1.8 - -液性限界wL(% 64.5 - - - -

-塑性限界wp(% 28.4 - - - -

-塑 性 指 数

      Ip 36.1 - - - - -コンシステンシー

コンシステンシー指数 Ic 0.3 - - - -

-分  類 シルト

(高液性限界)粒度の良い礫 粒度の良い礫 粒度の良い礫 粒度の良い礫 細粒土 分類記号 (MH) (GW) (GW) (GW) (GW) F 既存試験値の出典 ①:Engineering Report : Soil and Rock Material Investigation for Consulting Engineering

Services on Wonogiri Multipurpose Dam Project

②:PEKERJAAN MONITORING SEDIMENTASI WADUK WONOGIRI DAN BENDUNGAN COLO

上記結果より、貯水池末端での礫分が2 %、砂分19 %と少なく大部分が浮遊砂であり、クドゥ ワン川では80-90 %と堆積物の大部分が礫である。

(5) 深浅測量

ウオノギリ多目的ダム貯水池の堆砂の現況を把握することを目的として、現地調査時(2001年8 月〜9月)に取水口周辺を中心として深浅測量を行った。

また、PJT-Iが2001年の4月前後に深浅測量を実施しているため、このデータを取り込みウオ

ノギリ多目的ダム堤体前面の堆砂状況を把握した。図-2.2.3にウオノギリ多目的ダム周辺全体の、

図-1.1.2に取水口近傍の深浅測量結果を示す。

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