8.1 測 定 方 法
耐力度簡略調査は、「第7章 耐力度簡略調査票」によることとし、その実施に当たっては 次頁以降の事項に留意する。また、次頁以降の留意事項以外については、原則として「第3 章 耐力度調査票付属説明書」によるものとする。
8.2 構 造 耐 力
ア 水平耐力
RC診断基準の第1次診断法の手法により構造耐震指標IS を算定し、各方向のqiを下式に よって計算する。原則として両方向のqiを計算するが、張間方向で教室間に耐震壁が規則的 に配置されているなど、壁量が多く明らかにqi= 1.0以上と考えられる場合は、当該方向の計 算を行わずqi = 1.0とすることができる。なお、第2次診断を実施している場合は、通常の 耐力度測定方法を基に計算を行う。
qi= ISi
0.9
ただし、qiが1.0以上の場合は、1.0とする。
ISi:XまたはY方向についてRC診断基準の第1次診断法により算定されたIS
指標で、経年指標をT = 1.0として計算した値とする。
イ コンクリート圧縮強度
設計図書の値を採用して評価する。設計図書がない場合は、表1に示す建設年代によるこ とができる。なお、ISの算定時にコンクリート圧縮強度を考慮する場合にはk= 1.0とする。
表1 建築年による設計基準強度(Fc)の推定値 建 物 建 築 年
〜昭和26年 昭和27〜29年 昭和30〜39年 昭和40年〜
Fcの推定値
(N/mm2) 14 15 18 21
ウ 基礎構造
地業種別のみの評価とする。
木杭基礎 0.8
RC杭・ペデスタル杭基礎 0.9 直接基礎・その他杭・不明 1.0
8.3 健 全 度
ア 鉄筋腐食度:F
コンクリート表面の状況で測定し、各部位のうちの最低ランク(ランク値の最大)により評 価する。
ランク1:特に問題ない。 1.0
ランク2:さび汁が見られる。 0.75 ランク3:鉄筋が露出しているか、膨張性発錆している。 0.5 測定箇所:柱、梁、壁、床
イ コンクリート中性化深さ:a 理論式(a= 0.37√
t)を採用し、コンクリート中性化深さのみの評価とする。なお、tは建 築時からの経過年数とする。
a1.5 cm・・・・・・・・・・・・1.0 1.5 cm< a <3 cm・・・・・・・・・・・・直線補間 3 cma ・・・・・・・・・・・・0.5
ウ 躯体の状態:D
躯体の状態のランクを簡略化し、各部位のうちの最低ランク(ランク値の最大)により評価 する。
ランク1:ひび割れ、ジャンカがほとんど認められない。 1.0 ランク2:1 mm未満のクラックがあるか、
部分的なジャンカが認められる。 0.75 ランク3:1 mm以上のクラックがあるか、
表面積30 cm角程度のジャンカが認められる。 0.5
測定箇所:柱・梁、壁、床
エ 不同沈下量:φ
内外壁等のひび割れ状況を測定し、各部位のうちの最低ランク(ランク値の最大)により評 価する。
ランク1:不同沈下によるひび割れがほとんど認められない。 1.0 ランク2:不同沈下によるヘアークラックがかなりあるか、
1 mm未満のクラックが認められる。 0.75 ランク3:1 mm以上のクラックが認められる。 0.5 測定箇所:内・外壁、基礎梁、基礎立上がり