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SAS-Phone

6.3 考察

6.1 検証環境

送信クライアント端末 MacBookAir

プロセッサ 1.6GHz Intel Core 2 Duo

メモリ 2GB 1067MHz DDR3

中継サーバ端末 CentOSデスクトップマシン

プロセッサ Intel(R) Pentium(R) 4 CPU 3.00GHz

メモリ 1GB

受信クライアント端末 MacPro

プロセッサ 2 x 2 GHz Dual-Intel Xeon

メモリ 4GB

無線LAN IPN-W500AP

通信速度 54Mbps

6.2 端末の処理時間

送信クライアント端末 5.270000ms 中継サーバ端末 0.050000ms 受信クライアント端末 1.670000ms

6.3 考察

中継サーバの処理時間は0.05秒であり,音声通話において支障がない程度の遅延時間であ ると考えられる. 今回の実験は,携帯端末ではなくシミュレータを利用しているが,サーバを 経由してもSAS-2を用いた音声通信が実現できる可能性を確認できた.

7

結論

本論文では, 本研究における提案システムを用いることにより, 中継サーバを経由して

SAS-2 を用いた音声通話を実現する可能性を示した. しかし, 今回検証した環境は, 送信端

末と受信端末にシミュレータを使用しており, 本来の使用用途である携帯端末の処理能力は 考慮していない. そのため, 携帯端末で無線LANを利用して音声通話すると, 携帯端末の処 理能力では通信速度が低下する恐れがある. この問題の解決策としては, SAS-2の鍵交換回 数を減らし, 暗号化の処理量を減らすことが考えられる. また, ローカルネットワーク内に中 継サーバを設置して通信したが, 中継サーバでの処理時間が非常に短いことから, 中継サー バを経由してもSAS-2を用いたVoIP通話が可能であると考えられる.

謝辞

本研究の遂行と論文作成にあたって, 言葉では言い表せないほどの御指導, 御助言をいた だきました高知工科大学フロンティア工学コース 清水明宏教授に心より感謝し厚く御礼申 し上げます.本研究の副査を担当していただいた高知工科大学フロンティア工学コース 渡 邊法美教授, 古沢浩准教授に深く御礼申し上げます.

また, 提案システム実装にご協力いただきました清水研究室, 青木渉氏に心より感謝いた します.さらに, 本研究において適切なご助言ををいただいた高知工科大学 清水研究室 岡 村大氏, 中野友貴氏に心より感謝いたします. 最後に, 有益な議論を交わしていただいた高知 工科大学 清水研究室の関係者各位に深く感謝いたします.

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