「世界一の環境先進大学」を目指す本学において、三重大学環境報告書2014のテーマは、「持続可能な開発のため の教育(ESD)と環境文化」です。
平成26年11月に開催予定の持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議に向けて、共通教育に おいて「三重大学ブランドのESD」を発展させ、本格的に実施した結果、入学在籍者数の約20%の280人が学長から ESD修了証書を授与されました。このような成果のもと、本学は文部科学省の平成26年度ユネスコ活動費補助金(グロ ーバル人材の育成に向けたESDの推進事業)に採択されました(平成26年度〜28年度)。ユネスコスクールの拠点大 学として、「ESD in 三重 2014」を企画し、三重県内の小中高校でのユネスコスクールの積極的な展開やアジア・太平 洋地域の青少年の国際会議を開催し、次世代を担う青少年の決意を世界に発信することで、「地域に根ざし、世界に誇 れる」本学の基本理念を活かした、環境研究・環境教育・社会貢献・業務運営の合理化を通じた大学の社会的責任 (USR)を果たします。
環境文化において、4月にリニューアルオープンした、木造モダニズム建築の出発点と称される、国の登録有形文化財 の「レーモンドホール」や、三重大学の歴史的資料展示館の三翠会館、平成24年3月にオープンした地域に開かれた環 境プラットホームの「環境・情報科学館」を結ぶ三重大学ミュージアム構想は、本学の成熟した環境文化を表す指標とな ります。本学のみならず、4月にオープンした三重県総合博物館や世界有数の海に関する宝庫の海の博物館、斎宮歴史 博物館などと連携し、三重に学ぶ学生の幅広い知識習得場の提供や学芸員の養成など、時代を先取る環境文化を育む 環境整備を行いました。詳細な内容については、トピックス三重大学ミュージアム構想や特集環境座談会をご覧頂きたい。
本学は、日本の大学初となる経済産業省の補助金事業の「次世代エネルギー技術実証事業」に採択され(平成23年 度〜25年度)、創エネ・蓄エネ・省エネの戦略で取り組み、平成25年度に二酸化炭素27%の削減(平成22年度比)に 成功しました。ハード面では、再生可能エネルギーの積極的導入、ガスコージェネレーションの設置、エネルギーマネジメント による統合制御を推進し、ソフト面では、学生や教職員による省エネ活動の見える化やインセンティブを付与するMIEUポ イント制度の運営による成果であります。特に、MIEUポイント制度は、亀山市においてオール亀山ポイントとして普及され ており、地域挙げての環境ムーブメントが期待されます。
平成25年度の最も誇れる成果として、「第5回エコ大学ランキング総合1位」を受賞されたことが挙げられます。受賞理 由として、地球温暖化対策としての二酸化炭素削減、環境教育、学生の自主的環境活動、地域との連携など、多岐に渡 った分野において、最高得点を獲得したことによります。平成22年度の第2回に続き、2度目の総合1位の受賞となりまし た。また、環境ISO学生委員会の活動に対して、「第14回中部の未来創造大賞
優秀賞および特別賞(中日新聞社賞)」を受賞しました。学生主体で、3R活動の 推進、産官学民との連携による町屋海岸再生プロジェクトの推進、小学生への実 践的環境学習などが高く評価されました。本学の環境への積極的、かつ戦略的 な取り組みは「三重大学モデル」として、日本のみならず、世界のモデルとしてさら に発展できると確信しています。
4月には、これまでの環境管理推進センターと環境保全センターを統合し、「国 際環境教育研究センター」に組織改革を行いました。環境の世紀といわれる21 世紀を先取る、「世界一の環境先進大学」を目指す本学において、本センターは 強力なエンジンとなることから、さらなる発展が多いに期待されます。
本環境報告書は、本学の環境活動に関する総括だけでなく、次世代を担う環 境人財育成の教材として活用できるように巻末には用語解説を設けています。本 学のホームページおよび電子ブック、冊子として公表していますので是非とも目を 通して頂きますようお願い申し上げます。
平成26年9月 理事・副学長(企画・評価・環境担当)
国際環境教育研究センター(GECER)長
朴 恵淑
まと め
まと め
14.まとめ
14.まとめ
環境省 環境報告ガイドライン(2012年版)との対照表
環境報告ガイドライン(2012年版)による項目 三重大学環境報告書2014における対象項目 項目ページ
【1】環境報告の基本的事項 1. 報告にあたっての基本的要件 (1)対象組織の範囲・対象期間 (2)対象範囲の捕捉率と対象期間の差異 (3)報告方針
(4)公表媒体の方針等 2. 経営責任者の緒言 3. 環境報告の概要
(1)環境配慮経営等の概要 (2)KPIの時系列一覧
(3)個別の環境課題に関する対応総括 4. マテリアルバランス
【2】「環境マネジメント等の環境配慮経営に関する状況」を表す情報・指標 1. 環境配慮の取組方針、ビジョン及び事業戦略等
(1)環境配慮の取組方針
(2)重要な課題、ビジョン及び事業戦略等 2. 組織体制及びガバナンスの状況 (1)環境配慮経営の組織体制等 (2)環境リスクマネジメント体制 (3)環境に関する規制等の遵守状況 3. ステークホルダーへの対応の状況 (1)ステークホルダーへの対応 (2)環境に関する社会貢献活動等
4. バリューチェーンにおける環境配慮等の取組状況 (1)バリューチェーンにおける環境配慮の取組方針、戦略等 (2)グリーン購入・調達
(3)環境負荷低減に資する製品・サービス等 (4)環境関連の新技術・研究開発 (5)環境に配慮した輸送
(6)環境に配慮した資源・不動産開発/投資等 (7)環境に配慮した廃棄物処理/リサイクル
【3】「事業活動に伴う環境負荷及び環境配慮等の取組に関する状況」を表す情報・指標 1. 資源・エネルギーの投入状況
(1)総エネルギー投入量及びその低減対策 (2)総物質投入量及びその低減対策 (3)水資源投入量及びその低減対策 2. 資源等の循環的利用の状況
3. 生産物・環境負荷の産出・排出等の状況 (1)総製品生産量又は総商品販売量等 (2)温室効果ガスの排出量及びその低減対策 (3)総排水量及びその低減対策
(4)大気汚染、生活環境に係る負荷量及びその低減対策 (5)化学物質の排出量、移動量及びその低減対策
(6)廃棄物等総排出量、廃棄物最終処分量及びその低減対策 (7)有害物質等の漏出量及びその防止対策
4. 生物多様性の保全と生物資源の持続可能な利用の状況
【4】「環境配慮経営の経営・社会的側面に関する状況」を表す情報・指標 1. 環境配慮経営の経済的側面に関する状況
(1)事業者における経済的側面の状況 (2)社会における経済的側面の状況 2. 環境配慮経営の社会的側面に関する状況
【5】その他の記載事項等 1. 後発事象等
2. 環境情報の第三者審査等
三重大学の概要 三重大学の概要 三重大学の概要 表3
学長メッセージ
三重大学の概要
環境関連の取り組み・環境に対する規制についての対策 環境関連の取り組み
マテリアルバランス
環境マネジメントシステムの概要 環境マネジメントシステムの概要
環境マネジメントシステムの概要 環境マネジメントシステムの概要 環境に対する規制についての対策
環境ISO学生委員会の活動、環境コミュニケーション 環境ISO学生委員会の活動、環境コミュニケーション
環境コミュニケーション グリーン購入・調達の状況 環境教育・環境研究 環境研究
―
― 廃棄物の現状と対策
環境負荷
グリーン購入・調達の状況 環境負荷
三重大学3R活動
―
サステイナブル・スマートキャンパス・環境関連の取り組み 排水量および水質
環境に対する規制についての対策 化学物質の取扱量
環境負荷
環境に対する規制についての対策 環境研究
環境会計
―
防災・安全衛生への取り組み
― 第三者評価
3〜5 3〜5 3〜5 表3 1 3〜5 46〜56 46〜52
49 60〜69 60〜69
60〜69 60〜69 53〜56
26〜32、39〜45 26〜32、39〜45
39〜45 52 33〜38 36〜38
―
― 52 50〜52
52 50〜52
29
― 22〜25、46〜52
53 53〜56
54 50〜52 53〜56 36〜38
48
― 57〜59
― 70、71
編集後記 三重大学環境報告書2014の作成にあたって
「世界一の環境先進大学」を目指す本学において、三重大学環境報告書2014のテーマは、「持続可能な開発のため の教育(ESD)と環境文化」です。
平成26年11月に開催予定の持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議に向けて、共通教育に おいて「三重大学ブランドのESD」を発展させ、本格的に実施した結果、入学在籍者数の約20%の280人が学長から ESD修了証書を授与されました。このような成果のもと、本学は文部科学省の平成26年度ユネスコ活動費補助金(グロ ーバル人材の育成に向けたESDの推進事業)に採択されました(平成26年度〜28年度)。ユネスコスクールの拠点大 学として、「ESD in 三重 2014」を企画し、三重県内の小中高校でのユネスコスクールの積極的な展開やアジア・太平 洋地域の青少年の国際会議を開催し、次世代を担う青少年の決意を世界に発信することで、「地域に根ざし、世界に誇 れる」本学の基本理念を活かした、環境研究・環境教育・社会貢献・業務運営の合理化を通じた大学の社会的責任 (USR)を果たします。
環境文化において、4月にリニューアルオープンした、木造モダニズム建築の出発点と称される、国の登録有形文化財 の「レーモンドホール」や、三重大学の歴史的資料展示館の三翠会館、平成24年3月にオープンした地域に開かれた環 境プラットホームの「環境・情報科学館」を結ぶ三重大学ミュージアム構想は、本学の成熟した環境文化を表す指標とな ります。本学のみならず、4月にオープンした三重県総合博物館や世界有数の海に関する宝庫の海の博物館、斎宮歴史 博物館などと連携し、三重に学ぶ学生の幅広い知識習得場の提供や学芸員の養成など、時代を先取る環境文化を育む 環境整備を行いました。詳細な内容については、トピックス三重大学ミュージアム構想や特集環境座談会をご覧頂きたい。
本学は、日本の大学初となる経済産業省の補助金事業の「次世代エネルギー技術実証事業」に採択され(平成23年 度〜25年度)、創エネ・蓄エネ・省エネの戦略で取り組み、平成25年度に二酸化炭素27%の削減(平成22年度比)に 成功しました。ハード面では、再生可能エネルギーの積極的導入、ガスコージェネレーションの設置、エネルギーマネジメント による統合制御を推進し、ソフト面では、学生や教職員による省エネ活動の見える化やインセンティブを付与するMIEUポ イント制度の運営による成果であります。特に、MIEUポイント制度は、亀山市においてオール亀山ポイントとして普及され ており、地域挙げての環境ムーブメントが期待されます。
平成25年度の最も誇れる成果として、「第5回エコ大学ランキング総合1位」を受賞されたことが挙げられます。受賞理 由として、地球温暖化対策としての二酸化炭素削減、環境教育、学生の自主的環境活動、地域との連携など、多岐に渡 った分野において、最高得点を獲得したことによります。平成22年度の第2回に続き、2度目の総合1位の受賞となりまし た。また、環境ISO学生委員会の活動に対して、「第14回中部の未来創造大賞
優秀賞および特別賞(中日新聞社賞)」を受賞しました。学生主体で、3R活動の 推進、産官学民との連携による町屋海岸再生プロジェクトの推進、小学生への実 践的環境学習などが高く評価されました。本学の環境への積極的、かつ戦略的 な取り組みは「三重大学モデル」として、日本のみならず、世界のモデルとしてさら に発展できると確信しています。
4月には、これまでの環境管理推進センターと環境保全センターを統合し、「国 際環境教育研究センター」に組織改革を行いました。環境の世紀といわれる21 世紀を先取る、「世界一の環境先進大学」を目指す本学において、本センターは 強力なエンジンとなることから、さらなる発展が多いに期待されます。
本環境報告書は、本学の環境活動に関する総括だけでなく、次世代を担う環 境人財育成の教材として活用できるように巻末には用語解説を設けています。本 学のホームページおよび電子ブック、冊子として公表していますので是非とも目を 通して頂きますようお願い申し上げます。
平成26年9月 理事・副学長(企画・評価・環境担当)
国際環境教育研究センター(GECER)長
朴 恵淑
まと め
まと め