世界最大級で千年に1回の確率と言われる、3月11日の東日本大震災によって、日本社会は甚大な影響を受け、私た ち一人ひとりの生き方も大きく変わりました。
本環境報告書は、このような時代だからこそ、時代を先取る戦略としてECOとBCP(Business Continuity Plan)との 融合を図り、主なテーマを「防災・エネルギー・環境人財」とし、大学の社会的責任(USR)を果たすことに重点を置きまし た。大学が災害や事故などの緊急事態に遭遇した場合において、資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる本務の 持続的、あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における本務の継続計画の確立を図 る狙いです。
「世界一の環境先進大学」を目指す三重大学は、これまでに、教職員と学生が一丸となって、環境教育・環境研究・地 域貢献・業務運営の合理化を行い、ISO14001認証取得に伴う環境マネジメントシステム(EMS)の構築、3R活動による 環境大臣賞や、環境報告書の環境コミュニケーション大賞、環境経営パール大賞の受賞、エコ大学ランキング総合1位 など、ECO大学としての輝かしい実績を上げています。また、年度末には「環境・情報科学館」が完成され、キャンパスだけ でなく、地域や世界に向けた環境教育の情報発信拠点(プラットフォーム)が構築できるまでになりました。
本環境報告書は、東日本大震災からの復活や環境・情報科学館の建設に伴うエコ情報発信貢献度1位を目指す三 重大学の戦略を力強く語った学長メッセージを筆頭に、トピックスとして、エコ大学ランキング総合1位を含む4つの環境関 連受賞、世界一の二酸化炭素削減目標を掲げているカーボンフリー大学の仕組み、環境・情報科学館、3R活動を挙げ ています。特集には、三重大学の防災(ECOとBCPとの融合)、大学の教職員と学生(留学生)、行政、企業との環境座 談会、昨年愛知・名古屋で開催された国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)のパートナーシップ事業の「COP10 in 三重」を取り上げ、三重大学の目指す世界一の環境先進大学の方向性が明確に提示されています。各章において、
環境ISO学生委員会の年間活動内容、三重大ブランドの環境教育、環境研究、環境コミュニケーション、環境関連の取 り組み、環境に対する規制についての対策(コンプライアンス)、防災・安全衛生への取り組み、環境マネジメントシステム の概要、行政や企業との第三者評価、環境報告書ガイドライン2007との対照、環境教育の教科書となる用語解説が詳 細に記述されていますので、是非とも読んで頂きたい。
本環境報告書がピンチをチャンスに替える発想の転換や、学生主導の実践的環境活動に有効なツールとなることを 願っています。
最後に、本環境報告書の基本コンセプトである「防災・エネルギー・環境人財」のきかっけとなった、3・11の東日本大 震災地から日本や世界へ発信をしている高橋佳子さんの「果てなき荒野を超えて」
の詩を引用しながら、被害者へ鎮魂の歌と同時に、いまを生きる私たちの命の尊厳 や絆の大切さに気づき、未来世代への夢(希望)に繋げたいと思います。
つまずいたらゆっくりと 立ち上がればいい。
失敗したら力を蓄えて やり直せばいい。
また歩みだす。
また挑戦する。
もう一度もう一度 生き直すことができる。
どんなときにも ひとつの道がある。
それがこの世界の約束。
平成23年9月 理事・副学長(環境・国際担当)・ 環境管理推進センター長
朴 恵淑
まと
め
まと め
環境報告書ガイドライン2007との対照表
(1)基本的項目 BI-1 経営責任者の緒言 BI-2 報告にあたっての基本事項 BI-2-1報告の対象組織・期間・分野
BI-2-2報告対象組織の範囲と環境負荷の補足状況 BI-3 事業の概況(経営指標を含む)
BI-4 環境報告の概要 BI-4-1 主な指標等の一覧
BI-4-2 事業活動における環境配慮の取組に関する目標、計画及び実績等の総括 BI-5 事業活動のマテリアルバランス(インプット、内部循環、アウトプット)
(2)「環境マネジメント等の環境経営に関する状況」を表す情報・指標 MP-1 環境マネジメントの状況
MP-1-1 事業活動における環境配慮の方針 MP-1-2 環境マネジメントシステムの状況 MP-2 環境に関する規制遵守状況
MP-3 環境会計情報
MP-4 環境に配慮した投融資の状況 MP-5 サプライチェーンマネジメント等の状況 MP-6 グリーン購入・調達の状況
MP-7 環境に配慮した新技術、DfE等の研究開発の状況 MP-8 環境に配慮した輸送に関する状況
MP-9 生物多様性の保全と生物資源の持続可能な利用の状況 MP-10環境コミュニケーションの状況
MP-11環境に関する社会貢献活動の状況 MP-12環境負荷低減に資する製品・サービスの状況
(3)「事業活動に伴う環境負荷及びその低減に向けた取組の状況」を表す情報・指標 OP-1総エネルギー投入量及びその低減対策
OP-2 総物質投入量及びその低減対策 OP-3 水資源投入量及びその低減対策
OP-4 事業エリア内で循環的利用を行っている物質量等 OP-5 総製品生産量又は総商品販売量
OP-6 温室効果ガスの排出量及びその低減対策
OP-7 大気汚染、生活環境に係る負荷低減及びその低減対策 OP-8 化学物質の排出量、移動量及びその低減対策
OP-9 廃棄物等総排出量、廃棄物最終処分量及びその低減対策 OP-10総排出量及びその低減対策
(4)「環境配慮と経営との関連状況」を表す情報・指標
(5)「社会的取組の状況」を表す情報・指標
学長メッセージ
三重大学の概要 三重大学の概要 三重大学の概要
環境関連の取り組み・環境に対する規制についての対策 環境関連の取り組み
マテリアルバランス
環境マネジメントシステムの概要 環境マネジメントシステムの概要 環境に対する規制についての対策 環境会計
―――
―――
グリーン購入・調達の状況 環境研究
―――
COP 10 in三重、環境研究
環境ISO学生委員会の活動、環境コミュニケーション 環境ISO学生委員会の活動、環境コミュニケーション 環境教育・環境研究
環境負荷
グリーン購入・調達の状況 環境負荷
三重大学3R活動
―――
カーボンフリー大学を目指して・環境関連の取り組み 環境に対する規制についての対策
化学物質の取扱量 環境負荷 排水量および水質
―――
4つの環境関連受賞、三重大学の防災(ECOとBCPと の融合)、防災・安全衛生への取り組み
1
3〜5 3〜5 3〜5
50〜60 50〜56
53 64〜71 64〜71 57〜60
52
―
― 56 36〜41
― 22〜25、36〜41 26〜30、42〜49 26〜30、42〜49 33〜41
54〜56
56 54〜56
11
― 8〜9、50〜56
57〜60 58 54〜56
57
― 6〜7、12〜15、
61〜63 環境報告書2007ガイドラインによる項目 三重大学環境報告書2011における対象項目 項目ページ
編集後記 三重大学環境報告書2011の作成にあたって
世界最大級で千年に1回の確率と言われる、3月11日の東日本大震災によって、日本社会は甚大な影響を受け、私た ち一人ひとりの生き方も大きく変わりました。
本環境報告書は、このような時代だからこそ、時代を先取る戦略としてECOとBCP(Business Continuity Plan)との 融合を図り、主なテーマを「防災・エネルギー・環境人財」とし、大学の社会的責任(USR)を果たすことに重点を置きまし た。大学が災害や事故などの緊急事態に遭遇した場合において、資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる本務の 持続的、あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における本務の継続計画の確立を図 る狙いです。
「世界一の環境先進大学」を目指す三重大学は、これまでに、教職員と学生が一丸となって、環境教育・環境研究・地 域貢献・業務運営の合理化を行い、ISO14001認証取得に伴う環境マネジメントシステム(EMS)の構築、3R活動による 環境大臣賞や、環境報告書の環境コミュニケーション大賞、環境経営パール大賞の受賞、エコ大学ランキング総合1位 など、ECO大学としての輝かしい実績を上げています。また、年度末には「環境・情報科学館」が完成され、キャンパスだけ でなく、地域や世界に向けた環境教育の情報発信拠点(プラットフォーム)が構築できるまでになりました。
本環境報告書は、東日本大震災からの復活や環境・情報科学館の建設に伴うエコ情報発信貢献度1位を目指す三 重大学の戦略を力強く語った学長メッセージを筆頭に、トピックスとして、エコ大学ランキング総合1位を含む4つの環境関 連受賞、世界一の二酸化炭素削減目標を掲げているカーボンフリー大学の仕組み、環境・情報科学館、3R活動を挙げ ています。特集には、三重大学の防災(ECOとBCPとの融合)、大学の教職員と学生(留学生)、行政、企業との環境座 談会、昨年愛知・名古屋で開催された国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)のパートナーシップ事業の「COP10 in 三重」を取り上げ、三重大学の目指す世界一の環境先進大学の方向性が明確に提示されています。各章において、
環境ISO学生委員会の年間活動内容、三重大ブランドの環境教育、環境研究、環境コミュニケーション、環境関連の取 り組み、環境に対する規制についての対策(コンプライアンス)、防災・安全衛生への取り組み、環境マネジメントシステム の概要、行政や企業との第三者評価、環境報告書ガイドライン2007との対照、環境教育の教科書となる用語解説が詳 細に記述されていますので、是非とも読んで頂きたい。
本環境報告書がピンチをチャンスに替える発想の転換や、学生主導の実践的環境活動に有効なツールとなることを 願っています。
最後に、本環境報告書の基本コンセプトである「防災・エネルギー・環境人財」のきかっけとなった、3・11の東日本大 震災地から日本や世界へ発信をしている高橋佳子さんの「果てなき荒野を超えて」
の詩を引用しながら、被害者へ鎮魂の歌と同時に、いまを生きる私たちの命の尊厳 や絆の大切さに気づき、未来世代への夢(希望)に繋げたいと思います。
つまずいたらゆっくりと 立ち上がればいい。
失敗したら力を蓄えて やり直せばいい。
また歩みだす。
また挑戦する。
もう一度もう一度 生き直すことができる。
どんなときにも ひとつの道がある。
それがこの世界の約束。
平成23年9月 理事・副学長(環境・国際担当)・ 環境管理推進センター長