151士10 13士1164士11107±1157土8 1∫3土0月1わ 78士6 166土10 13土1179士18 118士 9 61士 7 1.4土0け01e 84土6
第6節 総 括
盲腸内容物の含窒素物はほとんどが非蛋白恕窒素であり,盲腸糞中に排泄された窒素成分盈と血液中の窒素成 分盈との間に正の相関関係がみられることから,盲腸嚢中に排泄される窒素成分は内因性の窒素に由来するもの があると第7草までの結果から推論した.すをわち,盲腸内のpHは盲腸内への分泌物により決定され,しかも 血液のpIiと盲腸内pHは並行して変化した.また盲腸に分布する血管を切断すると盲腸糞の排泄盈が減少し たことをどである.本草においては,盲腸内に排出する物質を直接採取し,盲腸の排出機能をより直裁的に解明
しようと試みたものである.
まず腸管環流法により,1時間あたりの盲腸内窒素成分の分泌畠を測定して,小腸内への分泌量と比絞すると
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同時に,血液中の窒素成分意との関係についても検討した
成育期別における盲腸内窒素成分の分泌蓋は成育の初期ほど多く,次いで75〜80日齢の堆に慣用配合飼料とそ れに魚粉30%を配合した飼料を給与した場合と,5日間絶食した鶏について盲腸内への窒素成分の分泌盈を測定
してみると,配合飼料給与鶏よりも絶食鶏の方が多く,また魚粉配合飼料給与鶏は絶食鶏よりもさらに多く分泌 した.また75〜80日齢の雄にカゼイン0%,10%,20%および30%配合した単相製飼料を給与したところ,盲腸 内への窒素成分の分泌塵はカゼイン0%の方が10%区よりも多かったが,カゼイン配合飼料ではカゼイン含意の 多いものほど多く分泌した.以上いずれの実験においても,盲腸笹は小腸よりも著しく多く分泌された。盲腸内 への窒素成分の分泌量と血液中の窒素成分含意とは並行的に推移し,また絶食鶏以外では盲腸糞の排泄盈ともよ
く−・致する傾向を示した.,TASAKtandOKUMURA48)およびOKUMURAand TASAKI49)の報告した血液中の窒素 借および尿中への排泄盈とも一徹する関係が得られた.以上の諸点より,盲腸は腎臓における排泄機能を補完す る役割を果たしているものと推論した.
80日齢の雄の血管内にしグルタミン酸を0%,10%,20%および40%含む溶液を体重1kgあたり5mJずつ
注入すると,盲腸内への全窒素の分泌盈は,しグルタミン酸の注入により特にめだった影響はみられをかったが,
尿酸憩およびアンモニア憩窒素については,しグルタミン酸の注入により有意に増加し,しグルタミン酸の注入 盈と盲腸内への分泌盈との間には正の相関関係がみられた.これに対し,小腸内への尿酸憩およびアンモエア憩 窒素の分泌はしグルタミン酸の注入により影響を受けることば全くなかった.また100日齢の雌と300日齢の雄 に[2−14C]尿酸を血管内に注入すると,乾燥腸1gあたりで盲腸は小腸の6〜13倍多く分泌した.
次いで,盲腸からの窒素成分以外の物貿の排出を調査するため,排泄径路の異なる診断用,治療用薬物3種類 と,低毒性の殺虫剤を血管内に注入して盲腸内への排出盈を測定した.まず100日齢の雄に肝機能検査用の[35S]
ぶα参加あ70∽申ゐ班αわ去乃を注入すると,該物質ほ盲腸内に多く排出され(乾燥腸1gあたりで盲腸には小腸の65 倍多く排出した.)通常の抗生物質である[7−3Hコ7もf′αCγCゐ花は注入盈を2倍にすると排出蕊は27倍となり,盲
腸全体では小脇全体の1〜3倍の排出量となった.サルファ剤の上払抽0£αZO血∽は注入盈を増加すると盲腸内へ の排出盈は有意に増加したが,小腸内への排出盈は注入盈による影響がみられず,盲腸全体への排出盈は全小腸 の1−3倍となった.低苺性の[14C]Gz7あαγγgの盲腸内への排出盈は,注入盈を2倍にすると排出歪も2倍とな り,盲腸全体では小腸全体の約3倍の排出盈となった.
以上の結果は,体内における窒素の代謝産生物および各桓薬物が盲腸内に排出されることから,盲腸には排泄 機能のあることを示すものであるこれら盲腸内へ排出される物質は血液により盲腸へ迎搬されるものであるの で,これを実証するために70〜75日齢の雄の盲腸に分布する血管を段階的に切断し,含窒素物の盲腸内へ排出す る蕊を調査した‖その結果,盲腸狭部に分布する前および後腹間膜動・静脈の盲腸枝の切断で甘窒素成分の排出 に決定的な影響は与えをかったが,育休部に広く分布する前および中間回盲腸動・静脈の切断により有志に排出 盈が減少した..このような盲腸内に内因的に排出される物質が盲腸糞中に占める割合を調査してみると,乾物換 簸で盲腸糞の約40%を占めることがわかった.盲腸内に内因的に排出された物質は窒素盈が多く,これを全盲腸 からの排出盈に換許すると,1日間に盲腸糞中に排泄される窒素成分の約50%が内因的に盲腸内へ排出されるこ
とになる.
以上の結果を組合して考えると,盲腸糞の一・部は小腸より流人した微細物質により占められるが,約40%相当 盈は血液の窒素代謝産物および異状成分が排泄されたものであると考えられ,盲腸には腎臓の排泄機能を補完す る作用があるものと考えられる.
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第9章 総 括
鶏の盲腸機能に関する研究は従来多く行われているが,をかでも飼料の消化,吸収および飼料効率など栄養面 に関するものが多い.しかし,その結果は研究者間により相反する意見があり,それらの研究報告からは盲腸が 栄養面で能動的な活動をしていると断定することば困難である.従って,盲腸機能を各種の両から探究し,特に 栄養面に関する寄与がどの程度あるかを解明しようとして本研究を計画した.盲腸機能の解明に際しては,主と して盲腸除去による各種機能の変化を調査することによって検討した.その結果,鶏の盲腸は飼料の消化吸収器 官として栄養面で重要な役割を果たしているものでばをく,むしろ体内で産生された内因性物質あるいは外来異 物の排泄器官として,腎臓の機能をある程度補完する機能を有するとの結論を得た.その概要について述べると 次のようである..
盲腸の成長,産卵に果たす役割については,盲腸機能を阻止する手術方法および手術の程度をかえて調査した が,成長,産卵,飼料摂取盈および飼料効率などに対照区と全く差がみられなかった1.また雛の盲腸に分布する 血管あるいは神経を切断してもその影響はみられなかった.
鶏の盲腸は全勝に占める割合が比較的大きいにもかかわらず,盲腸を結致しても成長,産卵および飼料効率に 影響のみられ凌いことば,飼料の消化吸収に盲腸は影響を与えないものと考えた.しかし,鶏の一・生を通じてある
特定の時期,あるいは疾病その他の外的,内的な異常状態が生じたときのように異常な代謝状態の下では重要な 働きをしているのではないかと考えられるい その手掛かりを得るために,まず成育期別における盲腸の発達と盲 腸糞の排泄盃と排泄回数を調査した.体塵100gあたりの十二指腸,小腸(十二指腸を除く),盲腸および直腸 の重患,長さはいずれも初生時が故も大きく,面噴では膵化後10日が故大倍を示したがその後は急激を低下がみ
られ,70日齢以降はほぼ恒常的な値を示した、をお飼料(幼雛用,中雛用,大雛用および成鶏用)を切り替えた 鶏は盲腸塞が軽くなった1小腸に対する盲腸の割合は30日齢から90日齢までが大きかった‖ 盲腸糞の排泄盈は30
日齢および60日齢は多かったが,90日齢以降は半減したい 排泄回数は30日齢から120日齢まで順次減少した.こ のことから,盲腸は成育の初期に旺盛な働きをしている可蘭性が示唆された.−・方,盲腸糞は小腸内容物の流人 物によるとされていることから,絶食時には当然その排泄盈が変るものと考えられる.さらに盲腸糞は早朝に多
く排泄されることから神経支配をうけているものと思われるい それらを確めるために,絶食時との関係を終日明 と暗とに対して盲腸糞の時刻別排泄の様相を48時間調査した自然条件下での24時間絶食後は,対照区と同様の 排泄パタ・−ンを示し,排泄盈は1/2に減少したが脇糞に対する割合は著しく増加した..また排泄回数は対照区と 変らをかった終日明にすると探夜に盲腸糞の排泄がみられ,腸糞,盲腸糞ともに排泄量は増加したが排泄回数 は変らなかった.また終日暗にすると盲腸糞の排才世ピ、−クが遅れて午前10時〜12時となり,1回あたりの排泄盈 は増加したが,排泄回数は対照区の約1/2に減少した… 絶食時における盲腸内容物の経時的変化は各時刻ともに 給食時よりも少をく,時刻別排泄盈の推移とよく−・致した∴旨脱糞の排泄パターンは光条件により異をることか
ら神経支配を受けること,盲腸糞の排泄故は成育の初期で蛋白質の要求盈の大きい時期に多く排泄すること,ま た絶食時にも相当泣排泄されることをどから,雛の盲腸に分布する血管および神経を切断して,盲腸糞排泄の様 相を自然条件下で2昼夜にわたり調査した小前,中間,後回盲腸動・静脈に付随する神経の切断は,早朝に大き な排泄ピ・−クはみられず,探夜に若干排泄がみられた.盲腸に分布する前,中間,後回盲腸動・静脈とそれに付 随する神経を切断すると,盲腸糞の排泄丑および排泄回数は対照区よりも減少の傾向を示した.さらに盲腸に分 布する全血管と神経を切断すると,盲腸糞の排泄は全て途絶した.このことは盲腸糞の排泄に前,後腸管膜動・