D案
3 総合評価(まとめ)
各案の状況を整理・評価した結果、
○『A案』については、
・再開発事業による商業棟を活用することで、その立地条件を活かした様々な行政サービスの展開 が期待されるが、分散することによる事務上の弊害もあり、メリットがそれほどない。
・また、既に商業棟の取得者が決定し、活用できる可能性が低くなっている。
○『C案』については、
・一括移転によって、分散の解消や大規模駐車場の整備など、利便性の向上が期待される。
・しかし、卸売市場は、現在地での存続を基本に民営化の検討が進められることとなったため、
この建設候補地に庁舎の整備は難しい。
・また、仮に市場を移転する場合であっても、多くの費用や期間を要する。
・地震による液状化や河川の増水による浸水などの可能性が高く、災害対策本部となる庁舎におい て安全性に課題が残る。
○『D案』については、
・C案同様、一括移転によるメリットは大きい。
・しかし、用地取得には複数の地権者との交渉が必要となる
・また、庁舎として活用する場合には、地権者による敷地全体の の実施が前提となる ため、費用や期間などを考慮すると、これが早期に実施されるか非常に不確定である。
・地震による液状化や河川の増水による浸水などの可能性が高く、災害対策本部となる庁舎におい て安全性に課題が残る。
が、大きな課題として挙げられた。
これと比較すれば、
○『B案』については、
・最も事業期間の見通しがつきやすく、他の 3 案よりも短期間で建設可能である。
・また、公共交通機関の利用環境や地震・洪水の被害が少ないなど立地条件もよい という結果となった。
東海地震や東京湾北部を震源とする首都直下型の地震など、大地震発生の可能性が高まるなか、今回 の庁舎整備においては、耐震性の高い庁舎を早急に建設し、防災拠点としての機能と安全性を確保する ことも大きな目的の一つとなっている。このため、建設候補地の状況について、検討開始の時点から状 況の変化したことも踏まえ、実現性に課題が生じたものを整理して絞り込むこととした。
この結果、以上のとおり、
『A案については、既に再開発商業棟の床取得者が決定し、庁舎としての活用が難しくなったこと』
『C案については、現在地で卸売市場の民営化を検討するという方針が示され、この場所に庁舎の整 備は難しくなったこと』
『D案については、複数の地権者交渉が必要であり、また、地権者による の工事が活用の前 提となるが、これに要する期間などを考慮すると、工事を早期に実施することが不確定な状況とな った』
などが整理された。
したがって、新庁舎の建設場所として、事業期間の見通しがつきやすく、早期に実現が可能と判断さ れた次の案を推奨するものとまとめられた。
新庁舎の建設場所は、 『B案』を推奨する
資料 4 新庁舎の規模及び建設場所
特記事項
新庁舎の規模及び建設場所として、以下、策定委員会による特記事項を記す。
○ 庁舎は将来に残るような建物として、少しは余裕をもって良いものを作ること。
○ 現状で非常に狭い1・2階の窓口部門の面積については、増やしていくこと。
○ 市民サービスに重点を置き、庁舎の空間の配分は、市民が使いやすくなるように配慮すること。
○ 諸室の面積については、必要なところを重点的に増やすなど、メリハリをつけること。
○ バリアフリーは、庁舎を利用する市民のほか、職員や議員も想定して庁舎全体で考慮すること
○ ただし、バリアフリーの基準を庁舎全体に適用した規模を確保するだけではなく、互いに声を掛 け合って誘導するなど、施設整備以外の工夫も取り入れること。
○ 良好な職場環境として適性な空間の確保についても、新庁舎整備とあわせ考慮すること。
○ 例えば、コミュニティバスなどの公共交通を組み合わせることで、少ない駐車場でも対応できる ような形を目指していくことがこれからの庁舎に相応しいと思われ、これについても考慮するこ と。
○ 様々な視点でのメリット、デメリットの比較は必要だが、防災拠点となる市役所整備について、
できる限り早く着手できるよう考慮すること。
○ 災害拠点として、津波や液状化によって災害対策・支援活動に支障が生じないような安全な場所 について、最新の被害想定に基づいて検討すること。
○ 現在地から移転する場合は、移転による現在の庁舎周辺の経済への影響についても考慮すること。
○ 各案を、様々な視点から横並びで比較することも必要であること。
○ 現在地から移転する場合は、支所や連絡上等のサービス圏域のバランスについても検討する必要 があること。