1.概要
「しごと」が「ひと」を呼び、「ひと」が「しごと」を呼び込む好循環、その好 循環を支えるまちの活性化といった「まち・ひと・しごと創生」の取り組みにあ たっては、本市の現状や特性を踏まえ、基本目標を立て、成果指標を設定して取 り組みを進める。また、効果検証の仕組みも取り入れる。
(1)6つの基本目標
①地域経済の中心である中小企業を活性化し、魅力ある「しごと」をつくります。
②仙台の魅力を創出・発信し、交流人口の拡大と地域経済の活性化を図ります。
③仙台で学んだ若者が住み続け、東京圏からも人・企業を呼び込む、新たな「ひと」
の流れをつくります。
④希望する方が安心して結婚、出産、子育てできる社会の実現に取り組みます。
⑤豊かな自然環境と防災・減災への取り組みが調和した、持続可能でしなやかな「ま ち」をつくります。
⑥地域特性に合わせ、誰もが安心して暮らし、活躍できるまちづくりを進めます。
(2)他の計画等との関係
本市では、21 世紀半ばを展望して本市が目指すべき都市の姿と、それを実現す るために 2021(令和3)年度から 2030(令和 12)年度までの 10 年間のまちづく りの指針である「仙台市基本計画」及び、その下位計画として位置づけられ、概 ね3年間の行動計画や指標を示す「仙台市実施計画」を策定している。
この本市版の第2期戦略は、我が国における急速な少子高齢化の進展、人口減 少や東京圏への人口の過度の集中への対策が求められる中、2014(平成 26)年 11 月に施行された「まち・ひと・しごと創生法」、同年 12 月に国が地方を支援する 政策パッケージを示した国の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の後継である、
2019(令和元)年 12 月に策定された国の第2期戦略の趣旨に沿った本市版の総 合戦略である。同法の定める「まち・ひと・しごと創生」に沿い、国が示す政策 体系等を勘案しつつ、これに本市の実情を加味した上で、本市版の第2期戦略の 枠組みを作成し、「仙台市実施計画」における個々の事業を再構成して策定する ものである。
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(3)計画期間
本市版の第2期戦略の計画期間は、「仙台市実施計画」との整合を図るため、
2021(令和3)年度から 2023(令和5)年度までとする。
なお、「国の総合戦略」、「仙台市基本計画」等が対象とする期間との比較は、次 の図の通り。
【各種計画等の計画(適用)期間の一覧】
(4)効果検証の仕組み
本市版の第2期戦略では、基本目標毎に数値目標を、主な施策毎に重要業績評 価指標(KPI7)を設定しており、これを用いて達成度や事業の進捗状況を毎年 評価し、施策の効果を検証する。これらの評価、検証は実施計画と合わせて行い、
この結果は、幅広い分野の有識者から構成される仙台市経営戦略会議に報告し、
公表する。
また、評価・検証の上で、基本目標の実現に向けた施策、事業の見直しや改善 を行うほか、国の動き等も踏まえつつ、必要に応じて、目標を含めた見直しを不 断に行いながら、まち・ひと・しごと創生に向けた取り組みを推進する。
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KPI:Key Performance Indicator
の略称。施策、事業の進捗状況を検証するために用いる指標。(年度)
2019 (R1)
2020 (R2)
2021 (R3)
2022 (R4)
2023 (R5)
2024 (R6)
第2 期総合戦略(第3 部) .
国の総合戦略
仙台市基本計画
仙台市実施計画 仙台市経済成長戦略
2023
仙台市交流人口ビジネス 活性化戦略
2
2015(H27)~
2015(H27)~
~ 2026(R8)
~ 2030(R12)
~2026(R8)
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-(5)新型コロナウイルス感染症を踏まえた対応
2019(令和元)年に発生した新型コロナウイルス感染症は全世界へと広がるパ ンデミックとなり、日本でも感染者数の急増が医療現場をひっ迫させ、緊急事態 宣言が発令される事態に至った。地域経済への打撃は大きく、個人の生活におい ても、「新たな生活様式」の実践など、人との対面を前提としたライフスタイルの あり方が問われている。
まず、市民の命と健康を守ることを最優先に、様々な手立てを講じるとともに、
感染症の影響を最小限に食い止め、経済活動の軌道回復を図ることが不可欠であ る。また、安心して暮らすことができる都市を目指すためには、幅広い分野にデ ジタル技術を取り入れるなど、社会の変化への対応力を高める必要がある。
今回のコロナ禍により、東京一極集中に対する企業のリスク分散やリモートワ ークの進展など、地方への意識の高まりが見られている。その流れを仙台に引き 寄せるため、感染拡大防止や地域経済の再生・活性化に取り組むことはもとより、
安全安心で快適な都市基盤などの仙台ならではの強みを磨き上げて優位性を高 め、効果的に発信していく。
(6)SDGs
8(持続可能な開発目標)の推進
SDGsは、2015(平成 27)年 9 月の「国連持続可能な開発サミット」におい て採択された、2030(令和 12)年に向けた国際社会全体の行動計画である「持続 可能な開発のための 2030 アジェンダ(通称:2030 アジェンダ)」にて記載された 国際目標である。
SDGsの持続可能という考えは本市の施策全般に通じるとともに、東日本大 震災を経て、防災環境都市を目指すグローバルな施策展開の観点からも重要なも のであることから、本市版の総合戦略においてもSDGsの推進を企業や市民な どの多様な主体と連携して取り組むにあたっての共通理念とする。
8
SDGs:Sustainable Development Goals
の略称。2030アジェンダにおける169
のターゲットを伴う17
のゴールからなる目標。- 30 - SDGsの17の目標
あらゆる場所のあらゆる形態の貧困 を終わらせる
各国内及び各国間の不平等を是正する
飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄 養改善を実現し、持続可能な農業を促 進する
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続 可能な都市及び人間居住を実現する
あらゆる年齢のすべての人々の健康 的な生活を確保し、福祉を促進する
持続可能な生産消費形態を確保する
すべての人々への包摂的かつ公正な 質の高い教育を提供し、生涯学習の機 会を促進する
気候変動及びその影響を軽減するための緊急 対策を講じる
ジェンダー平等を達成し、すべての女 性及び女児の能力強化を行う
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保 全し、持続可能な形で利用する
すべての人々の水と衛生の利用可能 性と持続可能な管理を確保する
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推 進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、
ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多 様性の損失を阻止する
すべての人々の、安価かつ信頼できる 持続可能な近代的エネルギーへのア
クセスを確保する 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会
を促進し、すべての人々に司法へのアクセス を提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で 説明責任のある包摂的な制度を構築する
持続可能な開発のための実施手段を強化し、
グローバル・パートナーシップを活性化する 包摂的かつ持続可能な経済成長及び
すべての人々の完全かつ生産的な雇 用と働きがいのある人間らしい雇用
(ディーセント・ワーク)を促進する
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進 及びイノベーションの推進を図る
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-2.基本的方向及び具体的施策
基本目標①
「しごと」と「ひと」の好循環を確立するためには、まずは、「しごと」づくりが 基本であり、安定した雇用を生み出せる地域経済の活性化がまち・ひと・しごと創 生の取り組みにおいては重要となる。
第3次産業が中心となる本市経済においては、今後見込まれる高齢人口割合の急 激な増加に対し、域外からの需要獲得や、産業の高付加価値化を進めていくことに 加え、質・量ともに変化していくニーズへの適切な対応を通じて、地元中小企業の 活性化を図っていかなくてはならない。
新型コロナウイルス感染症の影響で打撃を受けた地域経済の回復を進めるとと もに、変容する社会理念や価値観へ対応するためのデジタル化や新しいビジネスス タイルへの転換を図っていく。また、地域経済を牽引するリーディング企業を生み 出すとともに、本市のポテンシャルであるICT関連企業の集積を活かした市場拡 大が見込まれる分野の産業との融合や産学官連携による近未来技術の実装を促進 するなど、魅力ある「しごと」の創出を目指す。
【数値目標】
■集中支援対象企業 累計 50 社 2019(R1)年から 2023(R5)年まで (7 社 2017(H29)年度)
■本市の事業により生まれた域内の企業間取引件数
累計 400 件 2019(R1)年から 2023(R5)年まで (71 件 2017(H29)年度)
【基本的方向】
(1)地域企業の成長促進
(2)ローカルビジネスの持続性向上・活性化
(3)Society5.0 を実現するイノベーションの促進
(4)新型コロナウイルス感染症へ対応した地域経済の再生と変革
基本目標①:地域経済の中心である中小企業を活性化し、魅力ある「しごと」をつくり ます。
す。