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Ⅳ-1 管理業務の流れと実施体制

Ⅳ-1-1 管理業務の流れ

巡視、点検およびその後の対応(修繕等)等、管理業務の基本的な流れは以下のとおりであり、

これらを構成する各業務の役割分担は、各地域の特性や管理形態に応じて設定するものとする。

(図 6 参照)

図 6 管理業務の流れ

Ⅳ-1-2 管理実施体制の構築

公園管理全体の基本的な管理業務(巡視、点検等)を円滑に遂行するための実施体制と管理関 係者の役割分担を検討し構築する。(図 7 図 8 参照)

各地域によって、管理形態(委託管理、直営等)や管理者の人員や関係行政機関、地元団体や ボランティア団体等の協力者の状況が異なるため、各地域に適した管理体制を構築することが 重要である。

(例)

管理体制の構築に当たっては、特に以下の点に留意するものとする。

・自然保護官事務所を経由し、環境省(本省)まで情報の共有化が図れる体制とする。

・環境省(自然保護官事務所)は対象施設以外であっても、必要に応じて、整備施設や歩道 の状況、管理実務の流れ等、管理にかかる全体の状況の把握に努める。

・環境省(自然保護官事務所)は、管理の実務担当機関の業務遂行状況のチェック、あがって きた報告事項への対応(判断)、上部機関(地方環境事務所、本省)への報告等、管理全体 の窓口的な役割を果たす。

・国立公園の管理では、多くの機関・団体等が関わり、互いに協力・連携することにより効 率よく遂行されるものであり、関係機関で構成される協議会等を構築し、公園管理の方針 や役割分担、情報の共有、対策の検討、緊急時の対応等が行われることが望ましい。

・管理の実務担当者は、ボランティア団体を含め多様であり、担当者や機関によって管理方 法や質にばらつきがでないよう、地域ごとに管理ルール(判断と対応等)の取り決め等を 行い、統一的な管理が行われることが望ましい。

記録・報告

対応方針検討

修繕・工事・閉鎖/撤去

各種データの 保存・分析 整備計画・設計へ

フィードバック 巡視・点検

作業記録・報告

図 7 管理実施体制の例 (環境省主体の管理形式)

自然保護官事務所(レンジャー)

地方環境事務所

林野庁

文化庁(世界遺産地域)

アクティブレンジャー

サブレンジャー

パークボランティア

【管理担当機関・担当者】

本省

地方自治体

自然公園財団

観光協会

地元山岳会

NPO ・・・

協力・連携

協力・連携 連絡・報告

報告 報告

【事業主体】

◇警察署 ◇消防署 ◇医療機関

◇関係省庁(気象庁、国土交通省、林野庁等)

◇自治体防災・施設管理担当部局

(河川、海岸、道路、港湾等、公共施設管理者)

【非常時関係機関】

◇学識経験者・専門家 ◇地元有識者

◇地元団体(山岳会、NPO) ◇観光協会

◇ガイド協会 ◇山小屋等宿泊施設

【その他関係機関】

協議・調整

【土地所有者等】

協力・連携

協力・連携

図 8 管理実施体制の例 (協議会形式)

地元山岳会

NPO

観光協会

ガイド協会

山小屋等

関係自治体 (都道府県・市町村)

警察署 消防署

自然保護官事務所

関係省庁 (環境省・林野庁

・文化庁等) 地方環境

事務所 本省

公園管理協議会

委託管理団体等 委託管理団体等 自主管理 (ボランティア等) 協力

連携

協力 連携

【管理担当機関・担当者】

連絡 報告

連絡 報告 報告

報告

委託管理団体等 協力

連携 連絡

報告

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