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【絶縁トランス仕様】

無停電極性切換時の接続方法について

注意事項:

絶縁トランス 2 次側の N と E は絶対に接続しないでください。

接続した場合、保護が働き測定できなくなります。

A3-5:絶縁トランスの接続方法は下記となります。

他の機器

絶縁トランス 漏電ブレーカ

低圧 100V 高圧

6600V

接地端子

東京理工舎の 絶縁トランス

過電流遮断機が あればなお良い。

E N L (LINE IN)

L(N) E N(L)

N につながる方を 接続する。

L G N

絶縁抵抗

被試験物内部での 配線違いに注意 110%

Q3 ー 5 ◆絶縁トランスの接続方法は?

注意事項:

絶縁トランス 2 次側の N と E を接続してください。

Q 3-6:無停電極性切換のチェックが働き、測定をおこなうことができません。

どうしたらよいでしょうか?

A3-6:LINE IN に接続する配線が正確にできていない可能性があります。

 無停電極性切換機能を使用する場合は本ガイドの絶縁トランス使用時の接続方法をご覧ください。

絶縁トランス 漏電ブレーカ

低圧 100V 高圧

6600V

接地端子

東京理工舎の 絶縁トランス

過電流遮断機が あればなお良い。

E N L (LINE IN)

L(N) E N(L)

N につながる方を 接続する。

L G N

被試験物内部での 配線違いに注意

通常(無停電極性切換を使用しない)時の接続方法について

110%

Q 3-7:片線切れのときの方が漏れ電流値が大きくなるのは何故ですか?

A 3-7:正常状態では、被測定機器の    N側から漏れる電流はゼロです。

   これに対して、電源線の片線    切れ(単一故障状態)では、

   L側・N側ともに電位がある    ため、それぞれの漏れ電流値    が加算されます。

   よって、片線切れ状態のとき    の方が漏れ電流値が大きくな    ります。

被測定機器被測定機器

絶縁トランス AC

L

N E

AC L

N E

絶縁トランス

正常

(片線切れ)故障 ともに電位あり

等電位(0V)

=漏れない

漏れ電流短絡

漏れ電流短絡

Q 3-8:何も測定していないのに数値が出てしまいます。

A 3-8:測定回路に使用している電圧計の周波数性能が良いため(入力インピーダン スが大きいから)、このような結果となります。ネットワーク回路のフィルタを ON している場合は、高い周波数成分が除去されるため、見た目にはわからない場合もあ ります。

漏れ電流測定回路に電源線や接地線のノイズ成分が回り込んでいる可能性があります ので、電源環境を改善して測定を行ってください。

安定化電源や絶縁トランスを使用する対策もありますが、接地線の引き回しが長かっ たり、同じ電源系統にノイズ源となる大型装置が稼動している環境下においては、著 しい改善がみられない場合もあります。

Q 3-9:測定値が落ち着きません。どうしてですか?

A3-9:測定周波数測定範囲が 0.1Hz になっていませんか? 0.1Hz になっている場合、回路上測定 の応答が悪く、測定に時間がかかってしまいます。

 0.1Hz ~ 15Hz の周波数成分をもつ漏れ電流が存在しないということがわかれば、周波数測定範囲 を 15Hz からに設定して頂くことで測定値が早く落ち着きます。

Q3 ー 10 ◆ 被測定器の電源を入れるとブレーカが落ちる

Q 3-10:被測定機器の電源を入れると、ST5540、ST5541 のブレーカがおちてしまいます。何故?

A 3-10:ST5540、ST5541 に装備しているブレーカの遮断特性を以下に示します。

動作特性は 20 Aの中速形(M)です。電源投入時のイナーシャディレイを付属しています。これは スイッチ投入時の突入電流による作動を防ぐものですが、一度投入されたら、あとは中速形の特性 にしたがって遮断します。

■動作特性曲線の見方

例えば横軸200%(40A)時は、少 なくとも2.0秒間は動作しないことを 意味しています。

ST5540、ST5541 の前面のコンセントを 使用する際は、この範囲内で使用してく ださい。これを外れる場合は、外部電源 で測定を行ってください。

(故障モード等の自動測定は出来なくな ります。)

コンセントは日本国内モデルのみフロン トパネルに設定されています。

Q 3-11:ST5540 の校正は、測定用ヒューズ (50mA) をショートして実施している とのことですが、実際の測定のときは、ヒューズ ( 約 20 Ω ) が入ります。

これは、測定した電流値に影響が出るのではないでしょうか?

A 3-11:ほとんど影響しません。次の考え方で問題ないと判断できます。

例えば電源が 100 Vの場合に漏れ電流が本来 1 mAだったとき、その絶縁 抵抗は、100 kΩになります。(100 V÷ 1 mA)

ネットワークのヒューズは、この絶縁抵抗に加算した状態になります。

   このときの影響量は、ヒューズの抵抗を 20 Ωとすると、

     20 Ω÷ 100 kΩ× 100(%) 計算 = 0.02%

   となり、最高測定確度±2%に対して、十分小さいと判断できます。

また、1 mAより小さな漏れ電流ならば(これが通常ですね)、影響量は もっと小さくなります。

ですから、測定用ヒューズの内部抵抗約 20 Ωは問題になりません。

また、測定プローブのリード抵抗も存在しますが、上記と同じ考え方で問題 ないと判断できます。(ヒューズの抵抗 >> リード抵抗)

Q 3-12:消費電流 20A を超える機器の接続は可能ですか?

A 3-12:不可能です。

被測定機器用ライン電圧は、~ 240V まで入力できます。

被測定機器の消費電流は、 ~ 20A まで OK です。

これに従い、表記を 4800VA としてしまうと、100V 電源で使用する国内のお客様が、「約 48A まで OK」と判断しかねません。

よって製品仕様は電圧と電流で分けて設定し、電圧 240V、電流 20A までとしてあります。

~補足~

被測定機器用ライン電圧は定格 240V までとなっていますが、電源電圧変動± 10%

を考慮しているため、厳密にいうと 264V まで入力可能となります。

Q 3-13:クラスⅡ機器には接地線がありません。

   【LINE IN】に供給する電源コードは、2P プラグタイプでも可能ですか?

A 3-13:クラスⅡ機器の試験においても、接地線へ流れる試験があります。

【LINE IN】へは必ず、付属の 3P 電源コードを使用して、接地極のある電源に接続してください。

Q 3-14:規格書を読むと、漏れ電流試験に使用する測定器は、「直流又は、0.1Hz ~ 1MHz までの周 波数に対して、約 1M Ω以上の入力インピーダンスをもつもの」となっています。ST5540 の入力イ ンピーダンスはどれくらいでしょうか?

A 3-14:1MHz まで 1M Ωの入力インピーダンスを維持することは困難です。

仮に 1pF の入力容量があるとすると、1MHz ではインピーダンスが約 160k Ωとなります。(1M Ωの 抵抗と 1pF の入力容量が並列回路と考えます。)

ですので、規格において入力容量 150pF 以下が要求されており製品仕様にて入力容量を謳っています。

ST5540,ST5541 の電圧計部の入力容量は、実力値で約 80pF です。

Q 3-15:被測定機器の電源に定格の 110%の電源を使用するのは何故ですか?

A 3-15:100Vといわれる商用電源は、常に変動しています。

負荷が多いと100V以下になることもありますし、負荷が少ないと100V以上になることもあり ます。

被測定機器の電源電圧定格は一般的に定格電圧の±10%の範囲で規定されていますので、その範囲 で最も漏れ電流が大きくなる電圧で測定します。最悪の条件で漏れ電流測定を行うことで、機器の安 全性を確認することができます。

Q3 ー 16 ◆ 20A を超える機器の測り方

Q 3-16:20A を超える機器の測り方

A 3-16:20A を超える機器の場合、ST5540、ST5541 のアウトレットからの電源供給は できません。

したがって ST5540、ST5541 の自動測定機能が使用できなくなるため、電源極性の切換え や単一故障状態の模擬はお客様にて模擬回路を製作していただくか、下記の通り手動にて実 施していただく必要があります。

①本体の漏れ電流測定の設定を

【外装-外装間漏れ】にします。

 この設定により、ST5540、ST5541 を

「T2端子とT1端子を使用した電流計」

とイメージしてください。

②被測定機器には、その電源容量に合う別の電源から供給します。

③T2端子とT1端子を測定したい箇所に挿入します。

 例)外装-接地漏れ電流測定

被測定機器の接地端子⇔接地(アース)間へ挿入

■電源極性の切換え

電源プラグを抜き、逆向きに差し直します。被測定機器の電源供給形態が3Pコンセントの 場合は、逆向きに差せるように3P-2P変換プラグを使用し、変換プラグのアース線は接 地(アース)に接続しておきます。

■接地線切れ状態の模擬

3P-2P変換プラグを使用し、アース線は接続しません。被測定機器の電源供給形態が2 Pプラグ+アース線の場合はアース線を外すだけです。

■電源線の片線切れ状態の模擬

回路を製作していただくようになります。

電圧計

T1

T2

Q 3-17:他のメーカの測定器と測定値が違います。どちらが正しいのでしょう?

A 3-17:インバータモータ搭載機械等の漏れ電流測定の場合にこの症状が現れます。

周波数特性が悪い測定器を使用した場合、高周波成分までの測定が出来ません。

また、平均値方式の測定器を使用した場合、正弦波以外では値が低めに出ます。

Q 3-18:3相電源機器の測り方

A 3-18-1:①ネットワークB 1/ B 2 を使用する場合

ST5540、ST5541 の模擬回路は、3相電源機器には対応しておりません。

下図のような回路を用意していただく必要があります。

R・S・Tいずれかが断線した状態(単一故障状態)を作り、測定します。

被測定機器の保護接地端子は、ST5540、ST5541 のG端子に接続します。

ST5540、ST5541 の【LINE IN】には、電源コードを接続して、接地への経路を作ります。

□接地漏れ電流測定

 ST5540、ST5541 の「接地漏れ電流」を選択し、測定値を読みます。

□接触電流、外装漏れ電流測定(保護接地されていない外装-大地間)

ST5540、ST5541 の「接触電流(外装-接地間漏れ)」または

「外装漏れ電流(外装-接地間漏れ)を選択し T2 を機器の外装にあてて測定します。

□同様に接触電流(外装-外装間)、外装‐外装間漏れ電流、患者漏れ電流も測定できます。

被測定機器

絶縁トランス

R S T

接地漏れ電流

外装漏れ電流

G G

T2 V

測定ネットワーク L

N E

[ LINE IN ] ST5540、ST5541

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