統計改革の遂行を専門技術・信頼確保の面から支えるととも に、改革を一過性のものとせず、今後の環境変化に統計行政が迅 速・的確に対応できるよう、統計委員会の専門性と公正性・中立 性を高めるとともに、その自律性・機動性を高める。このため、
以下の視点から、統計委員会の機能を強化することとし、関連す る他の機能強化と併せて次期通常国会に必要な法案を提出する。
また、統計委員会においては、最終取りまとめにおいて盛り込ま れた各種機能を十全に発揮できるような委員会運営を確立する。
・ 各府省における統計の継続的改善、ユーザーや報告者の声の
反映、業務の見直し等を推進するため、統計委員会が、諮問 によらず、自らの判断により課題を設定して審議を行い、建 議を行う仕組みやフォローアップ機能を整備するとともに、
建議や各種意見の実効性を確保するため、勧告機能を付与
・ 統計委員会自らによる課題設定等を支えるため、国際動向等
の情報収集機能や研究機能、各方面からの要望把握機能を強 化
・ 行政記録情報や地方自治体・民間が保有する各種データの統
計的利活用について、統計委員会が技術的観点・中立的観点 から支援を実施
・ 統計委員会に、専門知識を有する委員等や作成者・報告者・ユ
ーザーの声を代表する委員等を確保するとともに、事務局に も、民間企業の会計処理等に精通した者など専門人材を確保
5.今後の進め方
今般の改革は、EBPMの推進体制の構築と統計の改善を一体的 に進めるとともに、その基盤となる統計システムや統計行政の在り 方そのものを見直す大改革である。これを全うするには中長期にわ たる不断の改善努力が必要であり、本取りまとめにおける取組は、
こうしたプロセスの第一歩として位置付けるべきものである。
本取りまとめをもって、改革は実行段階に移行することになるが、
改革を軌道に乗せ、所期の成果を得るには、改革初年度の取組がと りわけ重要である。
EBPMについては、政府部内の推進体制の構築に向けた取組を
速やかに進めるとともに、政策、施策、事務事業の各段階における 実践を順次進めていく。
また、GDP統計を軸とした経済統計の改善については、本会議 における検討と並行して、すでに統計委員会における検討が開始さ れており、その検討結果を踏まえ、関係府省において着実な取組を 進める。
改革の基盤としての統計システムの再構築や報告者負担の軽減、
統計業務・統計行政体制の見直し等については、改革方策の具体的 検討を進め、公的統計基本計画を本年中に見直すとともに、統計関 連法制を総合的に見直し、次期通常国会に必要な法案を提出するな ど所要の取組を進めていく。
本会議としても、こうした関係各府省、統計委員会、EBPM推 進委員会等における今後の推進状況や検討状況を的確にフォロー アップし、改革の進展を図っていくこととする。
EBPMと統計の改革を一体的に推進し、改革の実を挙げるため には、政府内の意識改革が必要になるのはもちろんのこと、国民の 幅広い理解と協力が欠かせない。本取りまとめを契機として、社会 的基盤としての統計の重要性や、統計等をベースにした政策立案の 改善などについて、高い関心が寄せられることを期待したい。
別紙 個別統計等における措置等(統計調査の負担感や統計ユーザ
ーのニーズに関する調査等の結果関連)
本年2月から4月にかけて総務省及び内閣官房が行った、企業等 に対する「統計調査の負担感・重複感の実態に関する調査」、ユー ザーに対する「統計ユーザーのニーズに関する調査」及び書面調査 を中心とした「政府統計の棚卸し」の結果に関連し、各府省が行う こととしている取組は、下表のとおりである。
また、上記の取組を含め、企業等及びユーザーから寄せられた個 別の意見・要望等への対応や対応が困難なものの理由については、
総務省において本年夏までに取りまとめて公表するとともに、公的 統計基本計画の見直しにおいて活用する。
府 省 名 統 計 名 等 措 置 事 項 関 連 項 目
内 閣 府 国 民 経 済 計 算
○ 統 計 利 用者 のニ ーズ の大 きい 支出 側 GDP 系 列について、平成 23 年基準値の 1980年までの簡易遡及の2017年度中の 公 表 を 目指す。
3(2)④
総 務 省 国 勢 調 査 ○ 地域メッシュデータの公表について、
業 務 の 効率化により早期化。
○ フ ァ イ ルの ダウ ンロ ード を1 市町 村 ご と か ら複 数市 町村 な ど一 括し てで き る よ う にすることを検討。
3(2)④ 4(2)①
家 計 調 査 ○ オ ン ラ イン家計簿の導入やキャッシ
ュ レ ス 化への対応などの改良を進め、
平 成 30年1 月から開始。
○ 産 学 官 連携 の研 究協 議会 を早 期に 立 ち上げて、民間企業が保有するビッグデ ー タ の 活用 につ いて 実 用化 に向 けた 具 体 的 な 検討。
3(2)④ 4(2)①
府 省 名 統 計 名 等 措 置 事 項 関 連 項 目 総 務 省
(続 き)
消 費 者 物 価 指 数
○ 消 費 税 率改 定に 伴う ユー ザー の加 工 作業を軽減するため、消費税率改定の直 接 的 な 影響 を除 く系 列 を参 考値 とし て 作 成 ・ 公表予定。
3(2)④
政 府 統 計 共 同 利 用 シ ス テ ム
○ オンライン調査システムについて、利 用 者 の利便性向上を図るため、平成 30 年 に 政 府統 計共 同利 用 シス テム の更 改 を 行い、確認コードの設定条件・ルール の 見 直 しなどを実施。
○ 視 覚 障 害者 向け の音 声読 み上 げソ フ トの措置など、アクセシビリティの確保 を 検 討 。
3(2)④ 4(2)①
財 務 省 法 人 企 業 統 計 調 査
○ 標 本 入 れ替 えに 伴う 断層 を調 整し た 計 数 の参考提供として、「継続標本のみ を用いた計数による前年同期比増加率」
を 主 要 項目 につ いて 参 考提 供を 行う 予 定 。
3(2)④
厚 生 労 働 省
毎 月 勤 労 統 計 調 査
○ サ ン プ ル替 えに 伴う 断層 やデ ータ の 大幅な振れが生じることがないよう、規 模 30人以上事業所について、サンプル 替 え 時 の段 差を 縮減 で きる と期 待さ れ るローテーションサンプリングを導入。
○ 精度向上の観点から、母集団情報につ い て 、 2~ 3年 周期 の 経済 セン サス か ら、毎年、内容が更新されるようになっ た 総 務 省作 成の 事業 所 母集 団デ ータ ベ ー ス の 年次フレームへ変更。
3(2)④
生 活 の し づ ら さ な ど に 関 す る 調 査
○ 集 計 結 果の 公表 形式 につ いて 、平 成 28 年 調 査から従来の PDF形式に加え、
機械判読可能な形式による公表を検討。
3(2)④