本章では,6.1節において本論分についての結論を述べ、6.2節において今後の 課題について述べる。
6.1 結論
本論文では、Web検索結果の視覚化の手法を提案した。今までの文字からサイ ト情報を得る検索結果の表現方法ではなく、htmlページのサムネイル画像を作成 することによって、視覚的にサイト情報を得る方法である。まずリンク先がどのよ うなサイトで、どのような情報を提供しているのか推測できるかについて文字列 のリンクと画像のリンクを比較し、画像のリンクが優位であることが分かり、検 索結果ページの視覚化の有効性を示した。検索サイトの結果表示は「イメージを 湧かせ易いサムネイル表示」という発想のもと、本システム「SpinSearch」を構築 した。そしてGoogleの検索結果ページと「SpinSearch」の検索結果ページを比較 することによって、「SpinSearch」の検索結果の表現の優位性を確かめた。検索結 果をサイトサマリのように文字情報で表現するのではなく、htmlページのサムネ イル画像で表現する方が有効的であることが確認された。
第2章では、従来の関連研究を紹介した。特に「3Dウェブ検索」は同じよう な研究をしていたので、特に詳しく述べ、その問題点について説明した。
第3章では、視覚化の有効性を示した。ここでは「文字列によるリンク」と「写 真によるリンク」を比較することによって、検索結果ページを視覚化することの 意義を見出した。また問題点を解決するために「Flash」を使うことを提案した。
第4章では、提案する手法について述べた。また「SpinSearch」のシステムにつ いて具体的に説明し、その実装方法について解説した。
第5章では、実際に「SpinSearch」の実験を行い、Googleの検索結果ページと
「SpinSearch」の検索結果ページを比較し、提案する手法が有効であることを確認 した。
6.2 今後の課題
1. 本研究は様々なシステムやソフトウェアを組み合わせた応用研究ではあるが、
独自のアルゴリズムを導き出し、より早く処理できるサムネイル画像作成や 検索エンジンなど、精度の高い検索システムの構築する。
2. 現在のところ、日本語サイトに適しているものを作ったが、英語での検索は 当然のことながら、ハングル語や中国語が学校教育で学ばれてる現実を踏ま え、そういった言語、特にアジア圏の言語での検索も可能にする。
3. 「SpinSearch」では、サムネイル画像作成に処理時間がかかるため、これを データベースに保存したり、CGIで使用したりできるよう、Webで公開する ために処理速度を速める。
参考文献
(1) gooラボ、3Dウェブ検索のページ: ”http://goo.ntt-infolead.net/”
(2) 嵯峨 隆之,岡本 孝司: ”Web3D協調システムにおけるFlashの導入”,情報 可視化学会, vol.24, No.1, 2004/074
(3) Macromedia: ”http://www.macromedia.com/”
(4) Google: ”http://www.google.com/”
(5) Onestat Research: ”http://www.onestat.com/”
(6) Webnail2: ”http://www.hirax.net/”
(7) url2bmp: ”http://www.pixel-technology.com/freeware/url2bmp/english/index.html”
(8) Thumbshots: ”http://www.thumbshots.org/”
(9) Nielsen, Jakob, and Landauer, Thomas K.: ”A mathematical model of the finding of usability problems,” Proceedings of ACM INTERCHI’93 Confer-ence (Amsterdam, The Netherlands, 24-29 April 1993), pp. 206-213.