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第5章  結論   

1節:本研究の結論 

  5‐1‐1.本研究で得られた知見のまとめ   

2節:今後の展望と課題 

  5‐2‐1.今後の展望と課題   

87 第5章  結論       

 

5‐1.本研究の結論   

5‐1‐1.本研究で得られた知見のまと め   

  本研究では建築メディアに掲載される「視覚像としての空間 の情報」および「記号による空間の情報」のうち、主要な情報 媒体としてそれぞれ「写真」と「配置図」を対象に分析を施し た。特に写真は「写真の組合せ」と「写真の掲載順」に観点を 分けて分析を施した。 

分析の結果、写真の組合せによる情報伝達の型としては「部 分・全体連続型」「多角的連続型」「空間移動想起型」「同類 情報並置型」「外観・周辺環境対応型」の5種を、写真の掲載 順による情報伝達の型としては「訪問‐階層型」「訪問延長‐

階層型」「辞去‐非階層型」「辞去延長‐非階層型」「外観内 観交互‐階層型」「外観内観交互‐非階層型」の6種を導出し た。それらの意味内容を整理することで、写真による情報伝達 の作法として「自律的仮想行動の伝達」「他律的仮想行動の伝 達」「配列関係の伝達」「統語構造の伝達」の4種を導出した。

一方で、配置図による情報伝達の型として 14 種を導出し、それ らの意味内容を整理することで配置図による情報伝達の作法と して「主体中心的伝達」「体験的伝達」「案内的伝達」の3種 を導出した。 

上記の作法について、【伝達内容】と【伝達手段】の2の枠 組みから整理した結果、伝達内容における『主題』と『全容』

の2観点と、伝達手段における『時間の流れ』『情報の位相』

『情報の羅列』の3観点によって建築メディアにおける情報伝 達の作法を体系化されることを明らかにした。 

   

88 5‐2.今後の展望と課題 

 

5‐2‐1.今後の展望と課題   

  本研究の冒頭で述べたように、情報を介した建築空間の理解 と、身体の体験を通した理解との間に齟齬があることも予想さ

れるため注 5.1)、本研究で得られた知見が身体の経験を通した空

間の理解についての議論への直接的な補強を施すことは困難で あることは間違いない。よって、本研究において見出した建築 メディアによる情報伝達の作法の枠組みを、身体の経験を通し た理解に対してどのように活用していくべきかを検討すること は今後の課題として残されたと考えられる。しかし、本研究で 試みたような情報伝達への論考を推し進めることが、建築空間 の知覚のメカニズムに関わる研究課題のアプローチとなるとも 考えられる。本研究で得た知見が、この種の議論を深める足掛 かりとなることを期待する。  

 

また、本研究で見出した情報伝達の作法を整理する枠組み、

すなわち『伝達内容』の【主題】【全容】と、『伝達手段』の

【時間の流れ】【情報の位相】【情報の羅列】の枠組みとは、

掲載される情報を読解するための要点を提示していると換言す ることができる。これは、建築メディアが発信した情報を読者 が読解するための拠り所(リテラシー)の一端を提示したとも 捉えられるため、この点において社会への還元性が認められる と考えられる。 

         

5.1)浜口隆一:建築ジャーナリズム論,建築文

化 Vol.16 No.5,pp33〜40,彰国社,1961.5

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補章

 

第6章  室内透視モデルにおける眺めの選好と

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