本 研 究は、 知 的 財 産
学
習につ いて学習
効 果 を 測 定 する 尺度
を作
成 する た めの基 礎 研 究 と し て、 知 的 財 産に対 する中学
生の意
識 実 態 を 把 握 すること を目的とする。1 .
各章
の結 論
第
2 章 先 行 研 究の整理 で は、創
造 性に関 する先 行 研 究、情
報教 育
に おける著
作権
に関す る先 行 研 究、 技術
科に おける知 財学
習に関 する先 行 研 究の成
果 と 課 題 を 明 らか にすること を 目 的に、先
行 研 究の整理を 行い、 以 下、 6 点が明 らか になっ た.以 下、 4 点の知 見が得 られた。
1
)
世 界に お ける創
造 性 研 究は ア メ リ カのギル フ ォ ー ド が始め た。 その後、 世 界に広が り、 日 本の創
造 性 研 究は恩田を 中心とし て展 開し、 彼 らが作
られ た創
造 性テ ス ト及び創
造 性の測定 方 法は現
在
でも多
く 使われている。2
) 情
報 教育
に おいて、著
作 権 や情
報 倫理や情
報 活 用 能 力 などの尺度
を 作 ら れてい る が、 知 財 と 関わ る中学
生に対 する評 定尺度
はま だ 見 当たら なか った。3
)
技術 教育
に おいて、 知 財学 習
に関わ る体 験 的、 実 践 的学習
活 動 を行 っていること が わ かっ た。4
)
技術
教育
に おいて、宮
川は創
造 性に関する 尺度
を 作 ら れてい ることが わ か った。以 下、 2 点の課 題が明 らか になっ た。
1
)
技術 教育
は知 財 学習
を導
入 ・ 展 開 する共に、 中 学 生に対 する知 財 意 識尺度
を 開 発 する 必要 がある。2
) 今
後、 技術
教育
の中に、 知 財学
習の教材
開 発 や指 導
法 を工夫 ・改 善
する た め に、 中学
生に 対 する知 財意
識 実 態 を 把握
すること が 必要である。第
3 章 知 的 財 産に対 する知 財 意 識尺度
の開 発で は、 知 財意
識尺度
を 開 発 すること を目的 に、 中 学校
1 年 生から3 年 生 (三重 県) まで調 査 を 実 施 した。 以 下6 点が でき た。1)予備 調 査 を行い、 中
学
生は知 財に対 するイメ ー ジを把 握 すること が できた。2
)
予 備 調 査に よ り、 尺度
のカ テ ゴリを 作 ら れた こと が できた。3) 各カ テ ゴリ に従っ て、 予備 調 査 を用いた 48 項目を 作 ら れたことが できた。
4
)
4 8 項目を 用いて、 予備 調 査 を 実 施し、 その後、 因子分 析 を行い、 5 因 子抽
出し たo5
)
抽 出 さ れた 5 因子の信 頼 性につ いて検
討 を行い、 内 的 一 貫 性 を 証 明が できた。6) 相 関 分 析 を行い、 尺度の妥 当 性 を
検
証し たo第
4 章 知 的 財 産に対 する中学
生の意
識の実 態につ いての研 究で は、 開 発 され た知 財 意 識 尺度
を 用い て、 本 調 査 を行 った。 以 下4 点が明 らか に し た。1) 知 財 意 識尺度 を 用いて、 本 調 査 を 実 施し た。 その後、 因子分 析 を行い、 「
創
造 的 活 動 ‑ の 意 欲」 、「知 財 共 有の価 値づけ」 、 「知 財 ‑ の興 味 ・ 関心」 、
「知 財 ‑ の意 識 化」 、
「 知 財 ‑ の尊 重」 5 因子を
抽
出し た。2)1 次 元 分 散 分 析に よ り、 男 女 間での比較 を行っ た。 A 学 校 を 除 き、
第
3 因 子 「知 財 ‑ の興 味 ・ 関心」 のみ全ての学 校は男 女 間での有 意 差が確 認できた。3)同様に 1 次元分 散 分 析に よ り、 学 年 間の比
較
を行 った。 各 学 校は 同 じな 傾 向が見 られな か った。4) 同 様に 1 次元分 散 分 析に よ り、
学
年 別に男 女 間の比較 を行 った. 1 年 生と2 年 生の時は、第 1 因子 「創 造 的 活 動 ‑ の意 欲」 、 第2 因子 「知 財 共
有
の価 値づけ」 、 第5 因子 「知 財 ‑ の 尊 重」 に おいて、 全ての学校
は男 女 間での有
意 差が見 られなか っ た。 し か し、 3 年生の時は、A 学 校 とC 学 校 を 除 き、 全ての
学
校は男 女 間での有意
差が確 認できた。これ らの ことよ り、 各 章の
成
果から本 研 究の結 論は、 以 下の通り である。知 財 学 習の目 標 と 関わ る先 行 研 究 を分 析よ り成 果 と 課 題 を 明 らか に し た。 予 備 調 査から 中 学 生に対 する イ メ ー ジを把 握 すること が できた。 予備 調 査の尺度 を 作り、 調 査 を 実 施 し、
因子分 析を行 ったもと に、 本 調 査の尺度を開 発し、 開 発 し た知 財 意 識尺度を用いて、 本 調 査 を行 っ た。
今 後、 知 財 学 習 指 導に おいて は、 特に女 子に対し て、 各 下位尺度に 示され た よう な 知 財
‑ 活 動に興 味 ・ 関心を持た せ る教 材の開発 や 指
導
法の 工夫が 必要である と考 え られ る。2 .
今後
の課 題
本 研 究で は、 中
学
生に対 するのみ知 財 意 識 を 分 析 し た。今
後は、 こ の研 究の基に、 ′ト・ 中 ・ 高 ・ 大に適 応 する知 財意
識尺度 を 開 発し、 各 学 年 段階
に縦 断 的 な調 査 を行 っていく 予定で あ る。