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4. 第二部 皮膚筋炎・多発性筋炎に伴う間質性肺病変の 予後不良因子の解析

4.2 方法

4.2.1 研究デザイン

本研究は単施設の後ろ向き観察研究である。多発性筋炎・皮膚筋炎における 間質性肺病変の予後とその規定因子を明らかにすることを目的とした。

臨床検査値、画像所見、臨床経過などの患者データは医療記録を用いて収集 した。この研究はヘルシンキ宣言と医薬品の臨床試験の基本理念に従って施行 した。

4.2.2 対象

2000年1月から2011年10月の間に当科に入院して初回治療を行った間質性 肺病変合併PM及びDM患者を対象とした。PM、DMの診断にはBohan & Peter の診断基準37、CADMの診断にはSontheimerの診断基準61,62を用いた。封入 体筋炎、重複症候群は除外した。

すべての対象患者はプレドニゾロン(Predonisolone:PSL)換算で0.8mg/kg 以上の高容量副腎皮質ステロイドで治療され、重症例では主治医の判断により ステロイドパルス療法(メチルプレドニゾロン1000mg/日、静注3日間)、シク ロスポリン(2~3mg/kg/day)、タクロリムス(1~3mg/day)、シクロフォスフ ァミドパルス療法(500mg/m2、月1回静注)のいずれかの治療、またはいずれ か複数の治療を併用された。

4.2.3 間質性肺病変の評価

すべての対象患者は、間質性肺病変の診断のため治療前にHRCTを施行した。

HRCT上の間質性肺病変に関連した異常陰影は放射線科医の読影により、結節 影、線状・網状影、スリガラス陰影、浸潤影、牽引性気管支拡張像、蜂巣肺の6 つに分類した。

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呼吸機能の評価として、スパイロメトリーにて努力性肺活量(Forced vital capacity:FVC)、一秒率、肺拡散能(Diffusing of the lung for carbon

monoxide:DLCO)を測定した。

4.2.4 予後の評価

一次エンドポイントは治療開始から再発、死亡、または重篤な感染症を発症 するまでの期間とした。二次エンドポイントは、原因を問わず治療開始から死 亡までの期間とした。

再発の定義は、PSL換算で0.5mg/kg以上での再治療を要するものとした。

重篤な感染症の定義は、入院治療または入院期間の延長を要するものとした。

4.2.5 予後因子の解析

PM、DMに合併した間質性肺病変の予後因子を抽出するため、各背景因子の 有無に関して一次エンドポイント及び二次エンドポイントを単変量解析で比較 し、P値が0.1以下となるものを候補因子として抽出した。これらのうち内部相 関のあるものを除外し、得られた危険因子の候補から多変量解析にて最終的な 予後因子を同定した。各因子に対してはハザード比(Hazard ratio: HR)、及び

その95%CIを算出した。

抽出した予後因子は、それぞれROC解析(Receiver operating characteristic analysis)にて正確性の確認を行った。

4.2.6 統計解析

連続変数に対してはStudent's t検定及びMann-Whitney U検定、カテゴリ ー変数に対してはカイ二乗検定及びフィッシャーの正確確率検定によって統計 解析を実施した。生存曲線はKaplan-Meier法にて作成し、単変量の生存分析に

はLog-rank検定を用いた。候補因子における内部相関の確認には、Spearman

の順位相関係数を用いた。多変量解析及びHRとその95%CIの算出には、Cox

33 の比例ハザード解析を用いた。

全てのP値は両側検定で0.05未満を有意とした。統計解析はSPSS version 19.0.0(SPSS Japan、東京、日本)を用いて行った。

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