第5章 実験結果と考察
5.8 結言
本章では,実験から得られた各種結果とアンケートから得られた各種結果との考察 について述べた.
第6章 おわりに
6.1 まとめ
本研究は,ゲームに利用されてきた様々な要素や仕掛けを現実世界の活動に援用す る効果的なアプローチとして,ゲーミフィケーションを用いたブレインストーミング 支援システムの提案と実装,およびその評価について述べた.また,ゲーミフィケー ションがアイデアの創出に及ぼす影響について考察をおこなった.
評価実験の結果から,ゲーミフィケーションは実験条件によって効果が異なること がわかった.ゲーミフィケーションなし条件より,ゲーミフィケーションを用いるこ とで,アイデアの創出量が増加するとともに,流暢性・柔軟性・独自性を向上させる 効果があった.原因としては,ゲーミフィケーション要素スコア,バッジなどがユー ザらを競争と協力させ,アイデア発想のモチベーションなどを向上させることである と考えている.また,ゲーミフィケーション個人戦とゲーミフィケーション団体戦条 件でアイデアの量と質は顕著な差別がないとわかった.原因としては,アイデア発想 は協力と競争両方に影響され,ゲーミフィケーション団体戦条件で顕著な効果は起き なかったと考えている.
アンケートの結果から,BS活動を促すシステムに潜む動機付けされる条件とし て”Easy Fun”, “Hard Fun”, “Serious Fun”,“People Fun”をユーザに感じ させ,ゲーミフィケーションあり条件のフィードバックはもっとよいとわかった.そ のなかに,団体戦の形式で一番役に立つとわかった.
以上によって,ゲーミフィケーションを用いたブレインストーミング支援システム の効果を示すことができた.
6.2 今後の課題
本実験によって,競争の緊張感,協力の楽しみ,ゲーミフィケーションの面白さな ど心理的な要素を均衡して,長期的なBS活動とその効果を検討する実験が必要である と考えている.また,自然言語識別導入し,アイデアとアイデアではない内容を区別 することなどでシステムの改良をしていきたい.
謝辞
主指導教官である由井薗隆也准教授には,本研究に当たり,研究の方向性,発表の ご指導,論文の執筆様々な助言をいただいた,多忙にもかかわらず,研究生活全般に おいて支援をしていただいたことを心より深く感謝いたします.また,貴重な時間を 割いて実験に参加していただいた被験者の皆様に感謝いたします.研究のみならず授 業,就職活動で切磋琢磨し困難を共に乗り越えてきた同級生の方々が,これからも健 やかに過ごし,皆様の力を存分に発揮できるような日々が送られますよう心からお祈 り致します.最後に,進学を承諾し長い学生生活を金銭的,精神的に支えてくれた両 親に深く感謝したいと思います.