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間毎に計算結果を汎用可視化ツールの入力フォーマットに則ってファイルに書き出 し,汎用可視化ツールがファイルを読み込み可視化する.これによって,全計算領 域が求まらないと表示することができない流線図を描画することができる.利用者 はリアルタイム可視化では得られなかった,より詳細な計算結果を一定時間毎に得 ることができる.

可視化環境の改善

リアルタイム可視化におけるベクトル長とコンター図のスケールが計算中に大きく 変動する場合のために再設定できる機能や,コンターのスペクトルの表示機能,ス テアリングによる停止中において可視化断面を変更した場合に再描画する機能,任 意のタイムステップ毎に可視化をログとして保管し過去の可視化断面との比較が容 易にできる機能を実装する.

速度ベクトル図の描画に関して,可視化する座標軸によらずWorkerはMasterへ

速度u, v, w の値を転送していたが,可視化する際は断面情報のみ必要であるので

Workerは可視化する座標軸に応じて速度の値を選んで転送することで通信負荷が軽

減される.また,速度コンター図の描画に関しても同様に,WorkerはMasterへ速

u, v, wの値を転送していたので,Workerにてu, v, wからコンター図描画に必要

な絶対値を求め,これを転送することで通信負荷が軽減される.さらにより大きな 規模の計算になり可視化断面の情報を転送するにも負荷がかかる場合において,可 視化断面の情報を可視化に影響がない程度に間引き処理を加える必要もある.

高速化率及び負荷分散

計算初期での反復計算は多くの回数反復することになるが,反復のたびに収束判定 を行い反復計算のループ分割処理に同期をかけるのはリスクを伴う.よって,収束 判定を任意のタイミングで行い,ループ分割処理に極力同期をかけることなく計算 を行うべきである.

以上のことが本システムでの機能の拡張と今後の課題として挙げられる.

謝辞

本研究を行うにあたり,松澤 照男 教授には,御指導,御鞭撻を賜り,深く感謝致 します.

また,分散計算環境構築やループ分割処理に関して有益な御意見,御助言,御協力 をいただきました大岩 博史 様(本学博士後期課程),太田 理 様(本学博士後期課程), 数値流体シミュレーションに関して貴重な意見をくださいました渡邉 正宏 様(情 報科学センター),野口 和博 様(本学博士前期課程),その他多くの御協力をくださ いました中山 敏男 様(本学博士後期課程),松澤研究室の皆様に心から感謝いたし ます.

最後に,励ましや支えとなってくれた家族や友人知人の皆様,本当にありがとうご ざいました.

2006年2月 松本 浩之

参考文献

[1] globus toolkit, ”http://www.globus.org/”

[2] UNICORE, ”http://www.unicore.org”

[3] Jini, ”http://www.sun.com/software/jini”

[4] 溝渕貴裕, 石井克哉, 宮本亮,橋本敦, ”Jini技術を用いた分散並列計算環境”, 第 17回数値流体力学講演論文集, pp.126, 2003.

[5] 浅野喜宣, 大岩博史, 松澤照男, ”Jini技術とグリッドミドルウェアを用いた リ アルタイム可視化システムの構築”, 第18回数値流体力学講演論文集, pp.234, 2004.

[6] 大岩博史,松澤照男,”異機種並列計算における数値流体計算の負荷分散”, 第 16回数値流体力学講演論文集,pp.227, 2002.

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