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2017年2月17日

4.3 結果

満潮時の沖合域における定点調査

2017年11⽉から2018年2⽉にかけて、満潮時のStn. 1の表層塩分は28.3〜30.8で 変化した(図4-3a)。⽔温は11⽉上旬から12⽉下旬にかけて低下していき、12⽉25⽇

には8.9°Cと10°Cを下回った (図4-3a)。その後も緩やかに低下していき、2⽉9⽇に

は6.5°Cまで低下した。栄養塩濃度はDIN、DSiおよびDRP共に同様の傾向を⽰し、11

⽉上旬に⾼い濃度を⽰した後、1⽉の上旬にかけて減少していき、⼀旦1⽉の中旬に上 昇したものの、2⽉にかけて再度減少した (図4-3b)。DIN、DSiおよびDRP濃度は、そ れぞれ0.2〜26.5 μM、1.6〜103.0 μMおよび0.10〜1.78 μMで変動した。DSi濃度は観測 期間の終盤を除いては30 μM以上の⾼い濃度を⽰していたが、DIN濃度は12⽉の中旬 から1⽉上旬まで2 μM以下と低濃度で推移した。透明度は0.3〜2.0 mで変動し、⼤潮 で低く、⼩潮で⾼い傾向にあった (図4-3c)。Chl a 濃度は、2.9〜39.7 μg L–1で変動し、

11⽉17⽇、12⽉5⽇および2⽉16⽇に30 μg L–1を超える⾼い濃度を⽰した。なお11

⽉17⽇には渦鞭⽑藻類のAkashiwo sanguineaのブルームが発⽣しており、12⽉5⽇以

降はSkeletonema属を中⼼とする珪藻ブルームが発⽣していた (データ未記載)。また2

⽉16⽇にもSkeletonema属を中⼼とする珪藻類によるブルームが発⽣していた。全天⽇

射量は11⽉から12⽉にかけて減少していき、1⽉以降上昇傾向を⽰した(図 4-3d)。

満潮時の感潮域および沖合域の増殖環境

図4-4に12⽉26⽇満潮時の表層塩分、表層DIN濃度および有光層/⽔深 (zeu/z) ⽐の

⽔平分布を⽰す。また表 4-1には各地点の観測値および分析値を⽰す。表 4-1の塩分、

栄養塩濃度およびChl a 濃度は表層の値となっている。塩分は18.2〜29.4で変動し、感 潮域の上流部ほど低く、沖合域で⾼かった (図4-4a)。DIN濃度は、0.4〜41.6 μMで変動 しており、感潮域の上流部ほど⾼く、沖合域ほど低い値であった (図4-4b)。またDRP およびDSi濃度においてもDINと同様の傾向であった (表4-1)。Chl a 濃度は3.7〜12.9 μg L−1で変動しており、感潮域の上流部では低く、Stn. 1〜3で10 μg L−1以上と⾼濃度で

あった (表4-1)。Kdは0.8〜5.1 m−1で変動しており、Stn. 1および2では1 m−1以下と低 く、Stn. 5〜8では2 m–1以上と⾼かった (表4-1).zeu/z⽐は,Stn. 1および2では1以上 であったが、Stn. 3〜8については0.6以下の値を⽰した (図4-4c)。

⼲潮時の沖合域の増殖環境

図4-5に12⽉27⽇⼲潮時の塩分、DIN濃度およびzeu/z⽐の⽔平分布を⽰し、表 4-2に各⼲潮時調査で得られた観測値および分析値を⽰す。表4-2の塩分、栄養塩濃度お よびChl a 濃度は表層の値となっている。12⽉27⽇⼲潮時の塩分は2.4〜28.4で変動 しており、Stn. SおよびKでは10以下と⾮常に低かった。また沖合域ではStn. 9で最 も低く、Stn. 1 で最も⾼かった (図4-5a)。DIN 濃度は2.3〜67.5 μMで変動しており、

Stn. SおよびKでは50 μM以上と⾮常に⾼濃度であった。そして沖合域ではStn. 9で最

も⾼く、Stn. 1で最も低かった (図4-5b)。DRPおよびDSi濃度についてもDIN濃度と 同様の傾向を⽰していた (表4-2)。12⽉27⽇⼲潮時のKdは1.2〜8.4 m–1で変動してい た (表4-2)。またzeu/z⽐は0.4〜2.3で変動しており、塩分が低かったStn. 9で0.4以下 であり、それ以外の地点では0.9以上であった (図4-5c)。

11⽉28⽇および1⽉26⽇の⼲潮時の調査結果として、塩分はそれぞれ1.1〜28.1お

よび0.8〜29.3で変動していた (表4-2)。またDIN濃度は、11⽉28⽇の調査時には全

域で11 μM以上と⾼濃度であり、DRPおよびDSi濃度についても同様に全地点で⾼い

濃度であった (表4-2)。1⽉26⽇のDIN濃度は、Stn. SおよびK では69 μM以上と⾮

常に⾼濃度であり、沖合域でもStn. 10および11では10 μM以上と⾼く、河川から最も

離れた Stn. 15 では 1.9 μM と他の地点に⽐べ低い濃度であった (表 4-2)。DRP および

DSi濃度も同様の傾向を⽰したが、全地点でそれぞれ0.6 μMおよび40 μM以上であっ た。Kdは11⽉28⽇および1⽉26⽇の調査で、それぞれ1.1〜1.5 m−1、および0.9〜1.4 m−1で変動していた (表4-2)。zeu/z⽐は、11⽉28⽇および1⽉26⽇の観測した全地点

で1以上であった (表4-2)。