第 5 章 提案方法の効果を検証するための本実験 26
5.3 結果
5.3.2 結果 2:この学習方法が参加者の学習モチベーションに与えた影響 . 38
提案する学習方法を用いた実験を通じた学習モチベーションの変化を比較するために、
2群の実験参加者に対し「この実験を通じて、これから日本語をもっと勉強したいかどう か」と「この実験を通じて、これからオノマトペをもっと勉強したいかどうか」の2問に ついてアンケート調査を行った。
2群の実験参加者がこの2問に対する5段階評価において、各段階を選んだ人数を図5.10 と図5.11に示した。
0"
3"
6"
9"
12"
15"
創作群 評価群
人数
この実験を通じて、!
これから日本語をもっと勉強しようと思いました
1!
2!
3!
4!
5!
そう思わなかった あまりそう思わな かった どちらとも言えない ややそう思った そう思った
図 5.10: 日本語への勉強モチベーション
0"
3"
6"
9"
12"
15"
創作群 評価群
人数
この実験を通じて、!
これからオノマトペをもっと勉強しようと思いました
1!
2!
3!
4!
5!
そう思わなかった あまりそう思わな かった どちらとも言えない ややそう思った そう思った
図 5.11: オノマトペへの勉強モチベーション
5段階中で、モチベーションが上がったと思われる「ややそう思った」・「思った」を選 んだ人数が2群の中に占めている比率を計算した結果は以下のようになる。
• これから日本語をもっと勉強しようと思った
創作群:73%(11人/15人) 評価群: 87%(13人/15人)
• これからオノマトペをもっと勉強しようと思った
創作群:73%(11人/15人) 評価群: 100%(15人/15人)
2群とも11名(73%)以上の実験参加者が「ややそう思った」・「思った」を選んだので、
学習モチベーションが上がったと思われる。また、創作群より評価群の方は「ややそう 思った」・「思った」を選んだ人数がやや多い傾向があることが分かった。
5.3.3 結果 3 :実験参加者による学習方法の評価
それぞれの学習方法に対する好感度(操作性,説明の十分さ, 楽しさ)、及び、使用意識
(オノマトペの学習及びほかの分野の学習においてこの学習方法を再び利用したい、効率 性、ニュアンスの学習程度、オノマトペの学習に役立つ)の評価得点の平均値は図 5.12 と図5.13のようになっている。
1!
2!
3!
4!
使い易さ 5!
説明の十分 楽しさ さ
学習方法に対する好感度の評価得点の平均値
創作群 評価群
1.良くない 2.やや良くない 3.どちらとも言えない 4.やや良い 5.良い
図 5.12: 両学習方法に対する好感度
両学習方法に対する好感度の評価(図 5.12)において、「操作性」、「楽しさ」の評価に おいて、評価群は創作群よりやや高い傾向があることが分かった。しかし、t検定を行っ た結果、この3つの項目に対する創作群と評価群の間では有意差がなかった。
また、両学習方法に対する利用意識の評価(図 5.13)において、「これまでの学習方法 と比べた効率性」、「ニュアンスの学習」の2つの項目以外では、評価群は創作群よりやや
高い傾向があることが分かった。しかし、各項目に対するt検定を行った結果、この五つ の項目に対して2群がどれも有意差がなかった。
1!
2!
3!
4!
5!
オノマトペの学習 における利用意識
他の分野の学習に おける学習意識
ニュアンスの学習 これまでの学習方
法と比べると効率 性 オノマトペの学習
に役たつ
学習方法に対する利用意識の評価得点の平均値
創作群 評価群
1.良くない 2.やや良くない 3.どちらとも言えない 4.やや良い 5.良い
図 5.13: 両学習方法に対する利用意識
好感度と利用意識についてより詳しく分析するため、両学習方法に対する好感度(操作 性、説明の十分さ、楽しさ)の評価について「良くない」から「良い」までの5段階で評 価した人数をそれぞれ図 5.14、図 5.15、図 5.16に示し、使用意識の評価について「良く ない」から「良い」までの5段階で評価した人数を図 5.17、図 5.18、図 5.19、図 5.20、
図 5.21に示した。そして、各項目において、「やや良い」・「良い」の比率を計算した。
両学習方法(創作・評価)に対する好感度の評価は以下の通りであった。
• 操作性が良いと思う人数:
創作群:67% (10人/15人) 評価群:73%(11人/15人)(図 5.14)
• 説明が十分だと思う人数:
創作群:87%(13人/15人)評価群:67% (10人/15人)(図5.15)
• 楽しと思う人数:
創作群:60%(9人/15人)評価群:87% (13人/15人)(図 5.16)
両学習方法(創作・評価)に対する使用意識の評価以下の通りであった。
• これからオノマトペの学習におけるこの学習方法を利用したい人数:
創作群:53% (8人/15人)評価群 : 93%(14人/15人)(図5.17)
0!1!
2!3!
4!5!
6!7!
8!9!
10!11!
12!13!
14!15!
創作群 評価群
人数
この学習方法の操作は難しかったですか
5.難しいと思った 4.!やや難しいと思った 3.!どちらとも言えない 2.!あまり難しいと思わなかった 1.!難しいと思わなかった
図 5.14: 両学習方法に対する難しさ評価の人数
0"
1"
2"
3"
4"
5"
6"
7"
8"
9"
10"
11"
12"
13"
14"
15"
創作群 評価群
人数
この学習方法についての説明は十分ですか
5.!十分ではないと思った 4.!あまり十分ではないと思った 3.!どちらとも言えない 2.!やや十分だと思った 1.!十分だと思った
図 5.15: 両学習方法に対する説明の十分さ評価の人数
0!1!
2!3!
4!5!
6!7!
8!9!
10!11!
12!13!
14!15!
創作群 評価群
人数
この学習方法は楽しいと思いますか
楽しくないと思った 4.!あまり楽しくないと思った 3.!どちらとも言えない 2.!やや楽しいと思った 1.!楽しいと思った
図 5.16: 両学習方法に対する楽しさ評価の人数
• ほかの分野におけるこの学習方法の利用したい人数:
創作群: 67% (10人/15人)評価群: 80%(12人/15人)(図5.18)
• これまでの学習方法と比べると効率性が高いを思う人数:
創作群:73%(11人/15人)評価群: 47%(7人/15人)(図 5.19)
• ニュアンスの学習ができたと思う人数:
創作群:80% (12人/15人)評価群: 67%(10人/15人)(図 5.20)
• オノマトペの学習に役たったと思う人数:
創作群:60%(9人/15人)評価群: 87%(13人/15人)(図 5.21)
0!1!
2!3!
4!5!
6!7!
8!9!
10!11!
12!13!
14!15!
創作群 評価群
人数
新しい擬音擬態語を学習する際に、またこの学 習方法を利用したいと思いますか
1.!利用したくない 2.!あまり利用したくない 3.!どちらとも言えない 4.!やや利用したい 5.!利用したい
図 5.17: オノマトペの学習における再利用意識評価の人数
0!1!
2!3!
4!5!
6!7!
8!9!
10!11!
12!13!
14!15!
創作群 評価群
人数
ほかの分野の学習においても、この学習方法を使 いたいと思いますか
1.!使いたくないと思った 2.!あまり使いたくないと思った 3.!どちらとも言えない 4.!やや使いたいと思った 5.!使いたいと思った
図 5.18: ほかの分野における再利用意識評価の人数
0!1!
2!3!
4!5!
6!7!
8!9!
10!11!
12!13!
14!15!
創作群 評価群
人数
1.!高くないと思った 2.!あまり高くないと思った 3.!どちらとも言えない 4.!やや高いと思った 5.!高いと思った
図 5.19: ほかの学習方法と比べての効率性に関する評価の人数
0!1!
2!3!
4!5!
6!7!
8!9!
10!11!
12!13!
14!15!
創作群 評価群
人数
この学習方法によって、オノマトペのニュアンス を学習できたと思いますか
1.!思わなかった
2.!あまりそう思わなかった 3.!どちらとも言えない 4.!ややそう思った 5.!そうと思った
図 5.20: オノマトペのニュアンスの習得に関する評価の人数
0!1!
2!3!
4!5!
6!7!
8!9!
10!11!
12!13!
14!15!
創作群 評価群
人数
この学習方法は擬音語、擬態語の学習に! 役に立つと思いますか
1.!そう思わなかった 2.!あまりそう思わなかった 3.!どちらとも言えない 4.!ややそう思った 5.!そう思った
図 5.21: オノマトペの学習に役立つ評価の人数