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3.1 介入群への妊婦プログラムの実施状況

介入群への妊婦プログラムは、平成 22年度に2 回のプレテストを実施したのち、平 成 23 年10 月~平成 27 年2 月にかけて、計 6 グループ開催した。その結果を表 4 に 示す。

ただし、Ⅰ・Ⅱグループは、少しでも調査項目を減らしたいという共催者の希望に

より J-PSEQの〔出産の準備〕の項目を抜いて実施した。また、 Ⅳグループ目に 1 名

ドロップアウトした参加者がいたが、若年妊婦であったため、共催であった市町村で 行っていた若年母のためのグループ支援へとリファーされた。 Ⅵグループは共催者と の話し合いにより、1 週間毎の開催であったが計 3 回のプログラムとなった。そのた め、調査用紙の結果は今回の分析に使用しなかったが 、プログラム中の言動等及びプ ログラム終了時の自由記載アンケートは分析に使用した。 参加者の中には、切迫早産 等の参加者自身の体調不良、子どもの体調不良等で欠席したり、プログラム期間中に 出産を迎えた者もいるが、アンケートが受講前・受講後・出産1か月後の 3 時期で揃 っていれば分析対象とした。

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表 4 妊婦プログラムの実施状況

(2011.10~11)

(2012.2~3)

(2012.6~7)

(2012.10~11)

(2012.10~11)

(2015.2)

テ ー マ お 互 い を知 ろ う・ 緊 張を 緩和し よ う

ア ク テ ィ ビ テ ィ

・ プ ロ グラ ム ・テ キ スト の活用 方 法 につ い ての 説 明

・ お 互 いの 共 通点 ・ 相違 点を認 識 す るゲ ー ム( 同 心円 ゲーム ・ 価 値観 ゲ ーム (yes-noゲ ー ム )

・ 気 持 ちよ く 話し 合 うた めのル ー ル 作り

・ テ ー マ決 め (ブ レ ーン ストー ミ ン グ・ デ ィス カ ッシ ョン)

参 加 人 数 7 7 7 5 6 6

テ ー マ

妊 娠 中 や出 産 に 向 け て 心配 事 ・ 不 安 に つい て

妊 娠 中 や出 産 に 向 け ての 不 安 や イ ライ ラ に ど う 向き 合 う か?

妊 娠 や 出産 の エ ピ ソ ード や 思 い を 語り 、 子 育 て に向 か う 気 持 ちを 整 え る

今(妊 娠 中)気 に な る こと ・ 不 安 な こと 、 出 産 に 向け て の 心 配 事等 を 分 か ち あお う

出 産 に 向け て み ん な は どう し て い る?

分 娩 の イメ ー ジ を 高 めよ う 妊 娠 中 に気 を つ け て いる こ と は

ア ク テ ィ ビ テ ィ

小 グ ル ープ で の 話 し 合い:何 が 不 安 で 、何 が 心 配 か → 全 体 で のデ ィ ス カ ッ ショ ン

( 体 験 学習 サ イ ク ル を用 い た フ ァ シリ テ ー シ ョ ン)

小 グ ル ープ で の 話 し 合い : イ ラ イ ラす る 思 い 出 を出 し 合 う → 全 体 で のデ ィ ス カ ッ ショ ン

( 体 験 学習 サ イ ク ル を用 い た フ ァ シリ テ ー シ ョ ン)

小 グ ル ープ で の 話 し 合い : 以 前 の 妊娠 や 出 産 に まつ わ る エピソートな ど に つ い て→

全 体 で のデ ィ ス カ ッ ショ ン

( 体 験 学習 サ イ ク ル を用 い た フ ァ シリ テ ー シ ョ ン)

小 グ ル ープ で の 話 し 合い : 妊 娠 中 の不 安 事 等 を 模造 紙 に グ ル ーピ ン グ → 全 体 で のデ ィ ス カ ッ ショ ン

( 体 験 学習 サ イ ク ル を用 い た フ ァ シリ テ ー シ ョ ン)

小 グ ル ープ で の 話 し 合い : 出 産 に 向け て の 思 い 出 を話 し 合 う →

全 体 で のデ ィ ス カ ッ シ ョン

( 体 験 学習 サ イ ク ル を 用い た フ ァ シ リ テー シ ョ ン )

小 グ ル ープ で の 話 し 合い : 妊 娠 中 に気 を つ け て いる こ と と そ れに ま つ わ る 思い を 出 し 合 う

→ 全 体 での デ ィ ス カ ッシ ョ ン ( 体 験学 習 サ イ ク ルを 用 い た フ ァシ リ テ ー シ ョン )

参 加 人 数 7 5 6 6 7 7

テ ー マ

生 ま れ た 後 の 生 活 や 子 育 て に 関 す る 心 配 事 ・ 不 安 に つ い て

妊 娠 ・ 出 産 ・ 育 児 期 に お い て 仕 事 や 自 分 の 時 間 に つ い て ど う 向 き 合 う か

親 子 関 係 ・ 出 産 後 の 子 育 て に つ い て( 母 と の 関 係 ・ 上 の 子 へ の 対 応 等)

夫 や 実 父 母 ・ 義 父 母 と の 関 係 に つ いて

産 後 の 育 児 に つ い て(育 児 の 実 際 や 仕 事 復 帰 ・ 保 育 園 や 幼 稚 園 選 び)

子 ど も 二 人 の 育 児 上 の 子 の 赤 ち ゃ ん 返 り へ の 心 構 え 、 ど っ ち を 優 先 す べ き か)等

ア ク テ ィ ビ テ ィ

小 グ ル ー プ で の 話 し 合 い : 初 め て の 育 児 や 上 の 子 の 対 応 に つ いて → 全 体 で の デ ィ ス カ ッ シ ョ ン

( 体 験 学 習 サ イ ク ル を 用 い た フ ァ シ リ テ ー シ ョ ン)

小 グ ル ー プ で の 話 し 合 い : メ モ 紙 に 悩 み 、 良 い こ と 悪 い こ と を 書 き な が ら→

全 体 で の デ ィ ス カ ッ シ ョ ン

( 体 験 学 習 サ イ ク ル を 用 い た フ ァ シ リ テ ー シ ョ ン)

小 グ ル ー プ で の 話 し 合い : 実 母 と の 関 係 や 上 の 子 の 対 応 に つ い て → 全 体 で の デ ィ ス カ ッ シ ョ ン

( 体 験 学 習 サ イ ク ル を 用 い た フ ァ シ リ テ ー シ ョ ン)

小 グ ル ー プ で の 話 し 合 い : 夫 や 父 母 へ の イ ラ イ ラ に つ い て → 全 体 で の デ ィ ス カ ッ シ ョ ン

( 体 験 学 習 サ イ ク ル を 用 い た フ ァ シ リ テ ー シ ョ ン)

小 グ ル ー プ で の 話 し 合 い : 産 後 の 育 児 に つ い て 思 い を 出 し 合 う→

全 体 で の デ ィ ス カ ッ シ ョ ン

( 体 験 学 習 サ イ ク ル を 用 い た フ ァ シ リ テ ー シ ョ ン)

小 グ ル ー プ で の 話 し 合 い : 模 造 紙 上 で グ ル ー ピ ング → 全 体 で の デ ィ ス カ ッ シ ョ ン

( 体 験 学 習 サ イ ク ル を 用 い た フ ァ シ リ テ ー シ ョ ン)

参 加 人 数 10 4 4 6 4 7

テ ー マ

夫 や 父 母 と の 関 係 に つい て

夫 及 び 実 母 ・ 義 父 母 と の 関 係 に つ いて

ス ト レ ス 解 消 法 や 産 後 の 仕 事 に つ いて

出 産 後 の 子 育 て や 仕 事 に つ

夫 や 実 母 ・ 義 父 母 と の 関 係 に つ い て

ア ク テ ィ ビ テ ィ

小 グ ル ー プ で の 話 し 合い 日 頃 の 夫 や 家 族 へ の イ ラ イ ラ →

全 体 で の デ ィ ス カ ッ ショ ン

( 体 験 学 習 サ イ ク ル を 用 い た フ ァ シ リ テ ー シ ョ ン)

小 グ ル ー プ で の 話 し 合 い : 日 頃 の 夫 や 家 族 に つ いて → 全 体 で の デ ィ ス カ ッ シ ョ ン

( 体 験 学 習 サ イ ク ル を 用 い た フ ァ シ リ テ ー シ ョ ン)

小 グ ル ー プ で の 話 し 合い : 日 頃 の ス ト レ ス 解 消 法は → 全 体 で の デ ィ ス カ ッ シ ョ ン

( 体 験 学 習 サ イ ク ル を 用 い た フ ァ シ リ テ ー シ ョ ン)

小 グ ル ー プ で の 話 し 合い : 日 頃 の ス ト レ ス 解 消 法は → 全 体 で の デ ィ ス カ ッ シ ョ ン

( 体 験 学 習 サ イ ク ル を 用 い た フ ァ シ リ テ ー シ ョ ン)

小 グ ル ー プ で の 話 し 合い : 日 頃 の ス ト レ ス 解 消 法は → 全 体 で の デ ィ ス カ ッ シ ョ ン

( 体 験 学 習 サ イ ク ル を 用 い た フ ァ シ リ テ ー シ ョ ン)

参 加 人 数 3 6 7 6 7

27 3.2 調査票配布及び回収状況

調査票は、1 名の母につき受講前・受講後・出産 1 か月後の計 3 回配布した。介入 群では 38 名を対象とし、35 名(回収率 92.1%)より回収が得られた。また比較群で は、A施設では 60名を対象とし 22名より回収が得られ、B施設では 30名を対象とし 16名より回収が得られ、合わせて比較群では 90名を対象とし、38名(回収率 42.2%)

より回収が得られた。その結果を表 5に示す。

このうち、受講前・受講後・出産 1か月後の調査票が揃ったもので、J-PSEQ、グル ープによる被サポート感尺度、育児支援質問紙の育児困難感Ⅰ等の主な調査項目の 回 答状況が 9割以上有効であったものを分析対象とした。その結果、介入群は 27名(有

効回答率 71.1%)、比較群は 17名(有効回答率 18.9%)であった。

表 5 調査票配布及び回収状況

3.3 母の特徴

3.3.1 介入群と比較群の母の特徴

介入群と比較群の母の属性を表 6 に示す。年齢は、介入群33.9±3.8 歳、比較群31.8

±3.5歳であり、年齢、家族形態、仕事の有無、子どもの年齢・性別について、両群の 偏りはなかった。しかし、出産経験について、介入群は初産 13 名(48.1%)、経産 14

名(51.8%)、比較群は13名(48.1%)、経産 14名(51.8%)であり、介入群は比較群

に比べて、経産婦の割合が有意に多かった(χ2=4.36、p≦0.05)。

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表 6 介入群と比較群の母の属性

次に、介入群と比較群の、クラス受講前と出産一か月後のサポート状況について、

表 7 に示す。物理的サポートとして必要な時に子どもを預けられる人の有無について 訊ねたところ、プログラム受講前の介入群は「気軽に預けられる人がいる」と回答し

た母が 19 名(70.4%)、「いるがどちらかというと頼みにくい」と回答した母が 8 名

(29.6%)であった。比較群では「気軽に預けられる人がいる」と回答した母が 13名

(76.5%)、「いるがどちらかというと頼みにくい」と回答した母が 4名(23.5%)で あった。出産1ヶ月後においては、「気軽に預けられる人」の割合が介入群ではやや増 え、比較群ではやや減少した。子どもを預けられる人として、各クラス受講前と出産 一ヶ月後では、介入群では夫と実父母の割合が増えていたが、比較群では減少してい た。また、情緒的サポートとして悩み等を安心して打ち明けられるあなたの理解者の 有無について訊ねたところ、介入群は「いる」と回答した母が 26名(96.3%)、「無回答」

が 1名(3.7%)であった。比較群は「いる」と回答した母が 17名(100.0%)であった。出 産 1ヶ月後においては、介入群は不変であるが、比較群では「いない」と回答した母 が 1名(3.7%)いた。

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表 7 介入群と比較群のクラス受講前と出産一か月後のサポート状況

各クラスの受講状況及び妊娠から出産までの母子の健康状態を表 8に示す。プログ ラムへの参加回数は、介入群は 3.2±0.8 回(2-4回)、比較群は 2.9±0.9回(2-5 回)であった。各クラス受講前の妊娠週数は、介入群は 25.7±7.0週、比較群は 19.9

±9.5週で共に妊娠中期にあたるが、クラスへの受講開始が介入群の方が有意に遅かっ た(Wilcoxon の符号順位検定、p≦0.05)。ただし、各クラス受講後の妊娠週数につい ては、介入群 29.7±6.9 週、比較群は 32.4±5.7 でともに妊娠後期にあたり、有意な差 はみられなかった。

本研究の該当教室(介入群は妊婦プログラム、比較群はマザーズクラス)以外の妊 娠・出産・子育てに関する教室やプログラムの受講状況は、介入群では、妊婦プログ ラムのみの受講者は 16 名(59.3%)、妊婦プログラム以外の教室も受講していた者は 5 名(18.6%)、それは産施設でのマザーズクラスの受講であり、不明は 6名(22.2%)であ った。比較群は、マザーズクラスのみの受講者は 3 名(16.7%)、該当施設でのマザーズ クラス以外の教室受講者は 3名(16.7%)で、それは町村でのマザーズクラスの受講であ り、不明は 11 名(64.7%)であった。

本来分析の際には、妊婦プログラムのみ受講した母と該当施設での マザーズクラス のみ受講した母の 2 郡で比較すべきであるが、妊婦を対象としたクラスは医療施設だ

ドキュメント内 育児不安・育児困難の予防を目指した (ページ 33-93)

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