平成 25 年度生活化学部検査結果
3 結 果
3.1 平成 25 年度測定結果
VOCsの測定結果(年平均値)を表1に示した。年平均 値は 12 回の測定値を算術平均して算出した。また,平均 値の算出にあたり測定値が検出下限値未満の場合は検出下 限値の 1/2値を用い,検出下限値以上で定量下限値未満 の場合は測定値をそのまま用いた。
優先取組物質 11物質のうち環境基準の定められている ベンゼン,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン及 びジクロロメタンの4物質については,環境基準を超える 物質は無かった。また,指針値が定められている物質につい ても指針値を超える物質はなく,さらに,平成 24 年度に 実施した全国データ2)と比較したところ,アクリロニトリ ル及びトルエンが高めであったが,その他の物質は同程度 か低めであった。
優先取組物質以外の物質について各調査地点における年 平均値を比較したところ,調査地点間で極端に濃度が高い あるいは低い物質は見られなかった。また,フロン類4物 質,塩化メチル及び四塩化炭素の各調査地点における濃度 差は小さかった。
3.2 年平均値の推移
優先取組物質のうち当初から測定を行っている9物質に ついて,平成 10年度からの年平均値の推移を図 1-1~9 に示した。ベンゼン,トリクロロエチレン,テトラクロロ エチレン等の濃度は,測定当初より継続して減少傾向であ った。なお,各物質及び沿岸地の名取市,塩竈市ともに東 日本大震災の影響が考えられるような平均値の推移は見ら れなかった。(平成23年3月は8・9日にサンプリングを 実施,測定。また,23年度は9月から測定を再開している。)
4 参考文献
1) 環境省水・大気環境局大気環境課:有害大気汚染物質 測定方法マニュアル,平成23年3月改訂
2) 環境省報道発表資料:平成24年度大気汚染状況につ いて(有害大気汚染物質モニタリング調査結果報告),
平成26年3月28日
東日本大震災の被災地における環境大気中ダイオキシン類 調査結果について
Investigation Results of Dioxin in Air Environment at the Areas affected by the Great East Japan Earthquake
沖田 若菜*1 菱沼 早樹子 黒江 聡 榧野 光永*2 渡部 正弘
Wakana OKITA, Sakiko HISHINUMA, Satoshi KUROE,
Mitsunaga KAYANO, Masahiro WATANABE
1 はじめに
東日本大震災で発生した災害廃棄物は被災地に設置さ れた二次仮置き場内災害廃棄物仮設焼却炉(以下,「仮 設焼却炉」という。)で焼却処理された。焼却処理によ り発生が懸念されるダイオキシン類の環境大気中におけ る動向を把握するため,大気環境中ダイオキシン類モニ タリング調査(以下,「被災地環境大気モニタリング」
という。)を行った。通常,ダイオキシン類の安全性は 毒性等量(TEQ)で評価するが,より詳細な情報を得る ために組成解析は実測濃度で行った。