4. 価値評価
4.4 機械的特性と組成分析結果
選別試験(Mode4)で得られた最終選別物PEおよびPPについて成形素材としての 位置づけを調べるため、各々の組成とMFR(流動性)、機械的特性の関係をグラフ化し た。なお、品目別に分離した試料、ドイツ容リプラによるペレットサンプル(機械的特 性はカタログ値)等についても合わせてプロットした。
MFR 引張降 伏強度
引張破
断伸度 ヤング率 曲げ強度 曲げ弾 性率
IZ衝撃強度
(23℃) 灰分 密度
g/10min Mpa % Mpa Mpa Mpa KJ/㎡ % g/㎤
PP 12 25.0 - - - 1170 - ≦2 0.91
LDPE 1 15.0 - - - 300 - ≦2 0.92
HDPE 1 22.0 - - - 760 - ≦2 0.94
Mixed Plastic 0.08*1 9.0 - - - 1100 - ≦5.3
-Film Plastic 32*2 14.9 - - - 645 - ≦5.3
-*1 :190℃/5kg g/10min
*2 :230℃/2.16kg cm3/10min
機械的特性 樹脂
<以下、図中 ◆:最終選別物 ◆:品目別 ◆:参考データ を表す>
図4-3 最終選別物PEの組成と流動性
図4-4最終選別物PEの組成と曲げ弾性率
図4-5最終選別物PEの組成と引張破断時のび率
【PEについて】以上のグラフより、
イ)流動性については、0.4程度と非常に低い値を示す。これは、最終選別物に含まれ る低MFRである品目の材質に引きずられた結果と見られる。
ロ)曲げ弾性率については混合された材質の平均的な値となっている。
ハ)引張破断時のび率は「Mode4」が、PE%に依らず低い値を示した。これは、最終 選別物に含まれる「ボトル」等、低い値の材質に引きずられているように見えるが、加 えて、本PEは非相溶である異種材質が混合された状態であるため、引張時の応力集中 を受ける界面などの欠陥を生じていることが影響していることも考えられる。
図4-6 最終選別物PPの組成と流動性
図4-7最終選別物PPの組成と曲げ弾性率
【PPについて①】以上のグラフより、
イ)PP%と流動性の関係はPEの場合に比べ相関が高いように見えるが、やはり低MFR の材質に引きずられた結果となっている。なお、データのばらつきはPEより小さくな
段階で、PP/PEのポリマーブレンド品が使われているとの情報があり、PE%が高くと も弾性率の低下が抑えられている。これに対し、「複合フィルム」ではPETなどの異種 のポリマーとの複層であり、これを単純に混練した結果、物性低下が大きいのではない かと思われる。
図4-8最終選別物PPの組成と引張破断時のび率
図4-9最終選別物PPの組成とIzod衝撃値 (本図のみ横軸はPE%であることに注意)
【PPについて②】以上のグラフより、
ハ)破断時のび率はPEの場合と同様、非常に低い値を示しているが、異種材料の混合 による影響によるものではないかと考えられる
ニ)PPはその用途としてバージンや単一樹脂である再生 PP等の代替/部分配合が想 定されるため衝撃特性についても示した(図4-9)。なお、本図のみ X軸は(混合され ている)PE%としているので注意いただきたい。
衝撃特性も、ハ)と同様の傾向を示しPE%が15%程度であるにもかかわらず低い値 を示している。