6. 場所打ち PC 桁橋
6.4 箱桁橋
6.4 箱桁橋
6.4.2 構造細目 1
) 部材寸法
① ウェブ寸法
ウェブの最小寸法は,鉄筋かぶり,スターラップ,軸方向鉄筋の配置,主鋼材(シース)の配置,定 着具の配置および施工性を考慮して決定する。
図
6-11ウェブ厚の設定例
図
6-12定着具配置に必要なウェブ厚
② 上床版
上床版の厚さは,箱桁内支間中央部,箱桁内ハンチ付根部,片持床版付根及び片持先端の4箇所で定 まる。これらの寸法は,構造形式,架設工法による相違はほとんどなく,また,長大支間の場合などの 特殊な場合を除いて主桁方向に変化させる必要はない。目安値を表 6-6に示す。
表
6-6箱桁の上床版厚の目安
断面形状 上床版の構造 d1 d2(=d3) d4 備考
1室箱桁 RC 300mm 500mm 250mm PC 270mm 450mm 250mm 2室箱桁 RC 300mm 500mm 250mm PC 270mm 450mm 250mm
* d4は使用横締鋼材によって変わる。
d1:箱桁内支間中央部厚 d2:箱桁内ハンチ付根厚 d3:片持床版付根厚 d4:片持床版先端厚
【出典】
PC橋カンチレバー工法 技術資料 p-18
6.場所打ち PC 桁橋 6.4 箱桁橋
a,bの値については、PC鋼材の緊張定着工法の種類 などによって異なるため、土木学会プレストレスト コンクリート設計施工指針を参照のこと。
③ 下床版
下床版は一般にRC構造である。下床版の場合,上床版と異なり支間中央付近と橋脚上では厚さを変 え,後者を厚くすることが一般的である。目安値を表 6-7に示す。
表
6-7箱桁の下床版厚の目安値
断面形状 支間中央部 橋脚支点部
1室箱桁 250mm 500mm 2室箱桁 300mm 700mm
2
) 開口部の補強
・
開口部を設ける場合はその周辺を補強する。・
床版あるいは壁などにおいて,マンホール・添架物貫通孔等を設置するために設けられる比較的小 さい開口部付近の補強方法は図 6-13に示すように行うのがよい。図 6-13 開口部付近の補強方法
・
開口部を設けることによって切断された鉄筋量以上の補強鉄筋を両側に配置する。・
補強鉄筋の長さは,開口部の辺長に定着長aの2倍を加えた長さ以上とする。・
開口部の隅角部には,補強鉄筋と同じ直径の鉄筋を2列以上補強鉄筋と重なるように配置する。・
大きな開口部を受ける場合は,この欠損の影響を考慮して部材の設計を行い,適切な補強を行う必 要がある。6.4.3 外ケーブル構造
・
全外ケーブル構造は採用しないものとし,外ケーブルを採用する場合は,内外ケーブル併用とする。・
外ケーブル構造は,ケーブルとコンクリートとの平面保持の仮定が成立しないこと及び部材の変形 に伴い外ケーブルの偏心が変化すること等,外ケーブル構造の特性を考慮して設計する必要がある。・
外ケーブルの定着部及び偏向部は,ケーブルの張力を主桁へ円滑に伝達できる構造とし,ケーブル の張力及びケーブルが偏向することにより生じる局部応力に対して,鉄筋又はPC鋼材によって補 強するものとする。・
外ケーブルは,防食に対して十分配慮するとともに,振動に対して配慮する必要がある。・
外ケーブルの定着部及び偏向部は,ケーブルに局部的な曲げが生じない構造とする必要がある。・
外ケーブルと内ケーブルの比率は,十分に効果が得られるように設定するとともに,将来の耐久性 についても十分留意して検討することとし,以下のような考え方で設定する。→ 永久荷重を内ケーブル,変動荷重を外ケーブルで負担する比率とする
→ 架設時に必要な分を内ケーブル,その他を外ケーブルで負担する比率とする
→ 内ケーブルを上床版及び下床版に直線配置し,その他を外ケーブルで負担する比率とする。
(1) 外ケーブル構造は,「H24道示Ⅲ 18章外ケーブル構造」により行う。
6.場所打ち PC 桁橋 6.4 箱桁橋
【参考】H24道示Ⅲ 10.5 pp-252~254
【参考】
H24道示Ⅲ 18章 pp-312~316
6.5 その他の橋梁形式