4.8 InfoRod の動作概要
4.8.2 管理者側アプリケーションの動作概要
管理者側アプリケーションは,第4.6.1項で述べたようにインタフェース層,情報管理層から構成される.
以下に,インタフェース層,情報管理層における動作概要を示す.
インタフェース層
インタフェース層における処理と情報の流れを図4.12に示す.インタフェース層は,地図上にInfoRod データベースに登録された情報を表示し,新規登録,編集,削除などの操作を受け付ける.
地図上に情報を表示する場合は,まず情報表示モジュールで表示範囲の位置情報を取得する.取得した位置 情報を情報取得モジュールに送信し,情報取得モジュールからInfoRodデータベースに表示範囲内に存在す る対象の問い合わせを行う.取得した対象の情報は,情報取得モジュールで管理を行い,対象のIDと位置情 報だけを情報表示モジュールに送信し,地図上にマーカーとして対象を表示する.
対象を新規登録する場合は,管理者が情報表示モジュールで位置を選択する.ついで,管理者が対象の詳細 情報を入力後,位置情報と入力された詳細情報が情報管理層に送信される.
対象を編集する場合は,管理者が情報表示モジュールのマーカーを選択する.マーカーを選択すると情報表 示モジュールは,IDを情報取得モジュールに問い合わせて対象の詳細情報を取得し,フォームに表示する.
その後,管理者が詳細情報の編集を行うと,IDと更新した詳細情報を情報管理層に送信する.
対象を削除する場合は,管理者が情報表示モジュールのマーカーを選択する.情報表示モジュールは,選択 された対象のIDを取得し,情報管理層に送信する.
情報管理層
情報管理層における処理と情報の流れを図4.13に示す.情報管理層は,インタフェース層から送られた管 理者による対象の新規登録,編集,削除などの操作を実行する.
まず,作業確認モジュールがインタフェース層から作業内容を取得する.作業内容の正当性を確認するため に,確認クエリを生成し,問い合わせモジュールに送信する.そしてクエリの結果を確認し,エラーが検出さ れるとインタフェース層にエラーを通知する.エラーが検出されなかったら,作業内容を作業実行モジュール に送信する.作業実行モジュールでは,InfoRodデータベースを更新するための,実行クエリを生成し,問い 合わせモジュールに送る.問い合わせモジュールからクエリの結果が返されると,インタフェース層に作業結 果の通知を送信する.
4.9 まとめ
本章では,第4章で提案した実空間発見型情報アクセス手法であるInfoRodの設計を行った.はじめに,
InfoRodにおける振る動作の設計,振る動作に対するフィードバックの設計,InfoRodのデータベース設計な
どを行った.ついで,InfoRodのシステムにおける利用者側,管理者側アプリケーション双方のソフトウェ ア,ハードウェア構成について述べた.次章では,InfoRodプロトタイプの実装に関しての説明を行う.
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図4.12 インタフェース層における動作概要図
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図4.13 情報管理層における動作概要図
第 5 章
InfoRod の実装
本章では,端末を振る動作を用いた実空間発見型情報アクセス手法であるInfoRodのプロトタイプ実装に ついて述べる.まず,加速度センサを用いた端末を振る動作の解析について説明する.ついで,利用者側アプ リケーションにおけるハードウェア,ソフトウェア双方についての実装を述べる.最後に,管理者側アプリ ケーションにおけるソフトウェア実装について述べる.