存続させることができます。保険会社に車を買 い替えたことを伝えていただき、必要な手続き を行ってください。
◆新たに自動車を購入したため、自動車保険の契約時に特定した自動車(以 下「被保険自動車」といいます。)を変更(車両入替)する必要が生じたとき には、書面により保険会社へその旨を通知することが必要です。このとき に保険会社が承認した場合には、契約内容を引継ぐことができます。
◆車両入替の手続きを行わなかった場合には、車両入替後の自動車の事故に ついて保険金は支払われません。ただし、自家用普通乗用車や自家用小型 乗用車などの契約では、新規取得自動車の自動車検査証に所有者名が記載 された日の翌日から一定期間内に入替手続きを行えば、記載日に遡って車 両入替後の自動車を被保険自動車とみなして取扱うことができる特約が付 帯(セット)されている場合があります。
◆車両入替は、次の要件をすべて満たす場合に行うことができます。
1.車両入替後の自動車の所有者が次のいずれかであること。
(1)被保険自動車の所有者
(2)被保険自動車の契約の保険証券記載の被保険者(以下「記名被保険 者」といいます。)またはその配偶者
(3)被保険自動車の契約の記名被保険者またはその配偶者の同居の親族 2.車両入替後の自動車の用途車種が被保険自動車の用途車種と同一であ
ること。
契約
車両入替 A車
(10等級)
新規取得 B車 自動車
(10等級)
要件を満たす場合には車両入替可能
共
通
く る ま の 保険 す ま い の 保険 資
料
か ら だ の 保 険 ・ 他
とみなして車両入替ができます。
〈例〉
自家用小型乗用車 自家用普通乗用車 自家用軽四輪乗用車 自家用小型貨物車 自家用軽四輪貨物車 自家用普通貨物車
(0.5 トン以下)
自家用普通貨物車
(0.5 トン超 2 トン以下)
特種用途自動車
(キャンピング車)
自家用小型乗用車 自家用普通乗用車 自家用軽四輪乗用車 自家用小型貨物車 自家用軽四輪貨物車 自家用普通貨物車
(0.5 トン以下)
自家用普通貨物車
(0.5 トン超 2 トン以下)
特種用途自動車
(キャンピング車)
車両入替前の自動車 車両入替後の自動車
◆新たに自動車を購入したうえで、現在使用している自動車についても廃車 等を行わずに使い続ける場合、要件を満たせば、引き続き所有する自動車 と新たに購入した自動車の車両入替を行うことができます。この場合、引 き続き所有する自動車は、新規契約として加入することになります。
契約1
車両入替 A
(10等級)
新規取得 B 自動車
(10等級)
A
(新規契約)
(例)廃棄等を行わず、増車する場合
車両入替
契約1 A
(10等級)
A
(10等級)
契約2
廃棄等 C
(8等級)
新規取得 B 自動車
(8等級)
契約1 A
(10等級)
B
(10等級)
新規取得 自動車
(例)複数の自動車を所有し、一部の被保険自動車を入れ替える場合
ノンフリート等級が高い契約の被保険自動車と車両入替した方が 合計の保険料が安くなることが多いです。
車両入替
車両入替
共
通
く る ま の 保険 す ま い の 保険 資
料
か ら だ の 保 険 ・ 他
メ モ ◆被保険自動車の廃棄等を行う際に、所有するその他の自動車と車両入替を 行うこともできます。また、入れ替えるべき自動車がない場合には、「中断 特則」の制度を利用すれば、一定期間内に限り、解除(解約)した契約の等 級を継承することができます(「問23」123ページ参照)。
契約1 A
(10等級)
他の所有 B 自動車
(10等級)
契約2 B
(8等級)
(例)減車する場合
車両入替 解除(解約)
廃棄等
◆車両入替の手続きを行うための条件を満たしていない場合は、現在の契約 を解除(解約)して、新たな自動車保険を契約することになります。この場 合には、従前の被保険自動車に適用されている契約内容を引き継ぐことは できません。
◆また、車両入替の手続きを失念した場合において、更新契約の開始日時点 までに変更の申し出があれば、車両入替が可能なケースがありますが、手 続きを行う前に新規取得自動車に生じた事故による損害や傷害に対して は、保険金は支払われません。
◆なお、保険期間の途中で、被保険自動車を他人に譲渡すること(車両の譲 渡)がありますが、この場合にも被保険自動車に適用されていた自動車保 険の普通保険約款および特約に関する権利・義務は、自動的には、譲受人 に移転しませんので、注意が必要です。
車両を譲渡する場合、書面により保険契約上の権利・義務を譲受人に譲渡 する旨を通知し、保険会社がこれを承認すれば、契約の権利・義務を移転 させることができます。この手続きを行わなかったときには、譲渡後の被 保険自動車に生じた事故による損害や傷害に対して保険金が支払われない ことになります。