すること。
⑥ 作業の実行に必要な資材。ユーティリティの購入・搬入計画を作成し、実施すること。ま た、オンサイト、オフサイトの設備管理が確実に行われていること。
⑦ 作業手順、緊急時対応、設備管理、教育などあらゆる計画や実行作業手順の修正を 適切に、かつ、迅速に行うこと(変更管理の推進)。
⑧ 以上の活動全体を行うコストを抑制するために、まず、かかっている費用を常に把握し、
資源配分の最適化を図り、実行すること。
「最初からあらゆる作業手順を完全に準備することは、極めて困難である」という前提条 件に立ってアクティビティ・モデルを整備すべきであろう。従って、遺棄兵器の処理の業務は 若干の不備があると、大きな事故に繋がるおそれもあることから、「不備を見つける」、迅速 に「修正計画を作る」、「教育・訓練に反映させる」ことが最低限必要であろう。これは、プロ セス安全管理における変更管理に相当する。
遺棄兵器は数多くの種類があるだけではなく、経年変化により腐食、変形が加わってい るため、処理手順がある程度決まっているとはいえ、適切で詳細処理手順の選択、作業上 への搬入・設置を含む作業実行に相当の時間ぶれが生じるのは当然ありうる。したがって、
スケジュール等の変更は頻繁に起こる可能性もあり、その場合には関係作業者に周知徹 底させる手段とその確認方法の確立も必要である。
また、国際条約に則った作業の計画、実施確認を公表することは、実行管理の重要な役 割である。
以上、述べたように計画(ここでは、実装をも計画に含めている)、実施、見直しのサイク ルを確実に行うことが、環境・安全を維持すること、更に、リスク管理を織り込んだコストの 圧縮に繋がる。そのために、サイクル全体にわたる情報管理が必須である。アクティビティ・
モデルにそって集積された情報(図.15参照)を用いて、長中短期計画、実行の全貌を把 握し、両者の差異を認識・分析し、修正をかける仕組みが必須であろう。このように総合化 された処理技術は、欧米各国における化学兵器廃棄技術の進展に寄与するものと期待さ れる。
図.13 アクティビティ・モデル(1)
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図.14 アクティビティ・モデル(2)
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<遺棄兵器の処理管理をする>
A 0 : 遺棄兵器処理を管理・実行する。
A 1 : 全体活動を管理する。
A 1 1 : 処理工程管理の実施計画を作る。
A 1 1 1 : 処理工程計画を作る。
A 1 1 2 : 資金配分計画を作る。
A 1 1 3 : 進捗管理を行う。
A 1 2 : プロセス安全管理の実施計画を作る。
A 1 2 1 : 設計に関わる安全技術指針を作る。
A 1 2 2 : 人的作業に関わる安全実施指針を作る。
A 1 2 3 : 実施方針の承認と変更管理を行う。
A 1 3 : 処理スケジュールを作る。
A 1 3 1 : 中期スケジュールを作る。
A 1 3 2 : 資源割り当てを行う。
A 2 : 廃棄処理を実行する。
A 2 1 : 処理の実行管理をする。
A 2 1 1 : 詳細スケジュールを作る。
A 2 1 2 : 処理手順を決める。
A 2 1 3 : 環境・安全状況を確認する。
A 2 2 : 在庫管理を行う。
A 2 2 1 : 搬入をする。
A 2 2 2 : 搬出をする。
A 2 3 : 処理を実行する。
A 2 3 1 : 処理設定・ユーティリティ準備をする。
A 2 3 2 : 処理手順を実行する。
A 2 3 3 : 処理/安全確認をする。
A 2 4 : 環境・安全のためのモニタリングを行う。
A 2 4 1 : 分析を行う。
A 2 4 2 : 異常検知を行う。
A 2 4 3 : 分析値の長期傾向を把握する。
A 3 : 資源を準備する
A 3 1 : 設備を設計/修正設計する。
A 3 2 : 作業者の教育を行う。
表 .14 アクティビティ リスト
アクティビティ・モデル(図.13及び図.14参照)
設備管理データ
(修正を含む)
処理管理データ 操作マニュアル
類
廃棄物管理 データ 安全指針、及び、
関連情報等
在庫データ 搬入データ 指示・作業報告
等の書類
教育に関する データ
アクティビティ モデルデータ
環境・安全 に関するデータ ユーティリティ 管理データ
発注管理 データ コスト
管理データ
従業者データ 経理管理データ
・・・・・
図.15 アクティビティ・モデルにそって集積された情報