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第5学年の目標及び内容

ドキュメント内 理科 (ページ 65-79)

第3章  各学年の目標及び内容

第3節  第5学年の目標及び内容

1 第5学年の目標

(1) 物質・エネルギー

① 物の溶け方,振り子の運動,電流がつくる磁力についての理解を図 り,観察,実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。

② 物の溶け方,振り子の運動,電流がつくる磁力について追究する中 で,主に予想や仮説を基に,解決の方法を発想する力を養う。

③ 物の溶け方,振り子の運動,電流がつくる磁力について追究する中 で,主体的に問題解決しようとする態度を養う。

(2) 生命・地球

① 生命の連続性,流れる水の働き,気象現象の規則性についての理解 を図り,観察,実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにす る。

② 生命の連続性,流れる水の働き,気象現象の規則性について追究す る中で,主に予想や仮説を基に,解決の方法を発想する力を養う。

③ 生命の連続性,流れる水の働き,気象現象の規則性について追究す る中で,生命を尊重する態度や主体的に問題解決しようとする態度を 養う。

 第5学年の目標は,自然の事物・現象について,理科の見方・考え方を働か せ,問題を追究する活動を通して,物の溶け方,振り子の運動,電流がつくる磁 力,生命の連続性,流れる水の働き,気象現象の規則性についての理解を図り,

観察,実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにするとともに,問題解 決の力や生命を尊重する態度,主体的に問題解決しようとする態度を養うことで ある。

 特に,本学年では,学習の過程において,自然の事物・現象から見いだした問 題についての予想や仮説を基に,解決の方法を発想するといった問題解決の力を 育成することに重点が置かれている。

(1) 「A物質・エネルギー」に関わる目標

 本区分では,物の溶け方,振り子の運動,電流がつくる磁力についての理解を

第3章各学年の目 標及び内容

図り,観察,実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにするとともに,

主に予想や仮説を基に,解決の方法を発想するといった問題解決の力や主体的に 問題解決しようとする態度を養うことが目標である。

 ここでは,「粒子」についての基本的な概念等を柱とした内容として,「A (1) 物の溶け方」を設定する。「A (1) 物の溶け方」については,物が水に溶ける量 や様子に着目して,水の温度や量などの条件を制御しながら調べ,物の溶け方の 規則性を捉えるようにする。

 また,「エネルギー」についての基本的な概念等を柱とした内容として,「A (2) 振り子の運動」,「A (3) 電流がつくる磁力」を設定する。「A (2) 振り子の運 動」については,振り子が1往復する時間に着目して,おもりの重さや振り子の 長さなどの条件を制御しながら調べ,振り子の運動の規則性を捉えるようにす る。「A (3) 電流がつくる磁力」については,電流の大きさや向き,コイルの巻 数などに着目して,それらの条件を制御しながら調べ,電流がつくる磁力につい て捉えるようにする。

(2) 「B生命・地球」に関わる目標

 本区分では,生命の連続性,流れる水の働き,気象現象の規則性についての理 解を図り,観察,実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにするととも に,主に予想や仮説を基に,解決の方法を発想するといった問題解決の力や生命 を尊重する態度,主体的に問題解決しようとする態度を養うことが目標である。

 ここでは,「生命」についての基本的な概念等を柱とした内容として,「B (1) 植物の発芽,成長,結実」,「B (2) 動物の誕生」を設定する。「B (1) 植物の発 芽,成長,結実」については,植物の発芽,成長及び結実の様子に着目して,そ れらに関わる条件を制御しながら調べ,植物の育ち方を捉えるようにする。「B (2) 動物の誕生」については,魚を育てたり人の発生についての資料を活用した りする中で,卵や胎児の様子に着目して,時間の経過と関係付けて調べ,動物の 発生や成長について捉えるようにする。

 また,「地球」についての基本的な概念等を柱とした内容として,「B (3) 流れ る水の働きと土地の変化」,「B (4) 天気の変化」を設定する。「B (3) 流れる水の 働きと土地の変化」については,流れる水の速さや量に着目して,それらの条件 を制御しながら調べ,流れる水の働きと土地の変化を捉えるようにする。「B (4) 天気の変化」については,雲の量や動きに着目して,それらと天気の変化とを関 係付けて調べ,天気の変化の仕方を捉えるようにする。

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2 第5学年の内容 A 物質・エネルギー

(1) 物の溶け方

 物の溶け方について,溶ける量や様子に着目して,水の温度や量など の条件を制御しながら調べる活動を通して,次の事項を身に付けること ができるよう指導する。

ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に 付けること。

(ア) 物が水に溶けても,水と物とを合わせた重さは変わらないこと。

(イ) 物が水に溶ける量には,限度があること。

(ウ) 物が水に溶ける量は水の温度や量,溶ける物によって違うこと。

また,この性質を利用して,溶けている物を取り出すことができる こと。

イ 物の溶け方について追究する中で,物の溶け方の規則性についての 予想や仮説を基に,解決の方法を発想し,表現すること。

(内容の取扱い)

(2) 内容の「A物質・エネルギー」の (1) については,水溶液の中で は,溶けている物が均一に広がることにも触れること。

 本内容は,第3学年「A (1) 物と重さ」の学習を踏まえて,「粒子」について の基本的な概念等を柱とした内容のうちの「粒子の保存性」に関わるものであ り,第6学年「A (2) 水溶液の性質」の学習につながるものである。

 ここでは,児童が,物が水に溶ける量や様子に着目して,水の温度や量などの 条件を制御しながら,物の溶け方の規則性を調べる活動を通して,それらについ ての理解を図り,観察,実験などに関する技能を身に付けるとともに,主に予想 や仮説を基に,解決の方法を発想する力や主体的に問題解決しようとする態度を 育成することがねらいである。

(ア) 物が水に溶ける量や全体の量に着目して,溶かす前の物の重さに水の重さ を加えた全体の重さと,溶かした後の水溶液の重さの変化を比較しながら調 べる。これらの活動を通して,溶けた物の行方についての予想や仮説を基

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に,解決の方法を発想し,表現するとともに,物が水に溶けてもなくなら ず,水と物とを合わせた重さは変わらないことを捉えるようにする。

(イ) 物が水に溶ける量に着目して,水の温度や量といった条件を制御しなが ら,水に物を溶かしたときの,物の溶ける量を調べる。これらの活動を通し て,物の溶け方のきまりについての予想や仮説を基に,解決の方法を発想 し,表現するとともに,物が一定量の水に溶ける量には限度があることを捉 えるようにする。

(ウ) 物が水に溶ける量に着目して,水の温度や量といった条件を制御しなが ら,物の溶ける量やその変化を調べる。これらの活動を通して,物の溶け方 のきまりについての予想や仮説を基に,解決の方法を発想し,表現するとと もに,一定量の水を加熱したときの物の溶ける様子から,水溶液の温度が上 昇すると,溶ける量も増えることや,高い温度で物を溶かした水溶液を冷や すと,溶けた物が出てくることを捉えるようにする。また,水の温度を一定 にして,水の量を増やしたときの物の溶ける量の変化から,水の量が増える と溶ける量も増えることや,溶けた物は水溶液の中に存在することから,水 溶液の水を蒸発させると,溶けた物が出てくることなどを捉えるようにす る。さらに,それらの実験を複数の物を使って行い,物が水に溶ける量やそ の変化は,溶かす物によって違うことを捉えるようにする。

 ここで扱う対象としては,水の温度や溶かす物の違いによって,溶ける量の違 いが顕著に観察できるように,水の温度によって溶ける量の変化が大きい物と変 化が小さい物を用いることが考えられる。また,加熱によって分解しにくく,安 全性の高い物を扱うようにする。

 ここでの指導に当たっては,例えば,有色の物を溶かしたとき,色が水溶液全 体に均一に広がることから,溶けている物が均一に広がることにも触れるように する。また,物が水に溶けても,水と物を合わせた重さは変わらないことについ て,定量的な実験を通して捉えるようにすることが考えられる。さらに,物が溶 けるということを,図や絵などを用いて表現したり,「水溶液」という言葉を使 用して説明したりするなど,物の溶け方について考えたり,説明したりする活動 の充実を図るようにする。

 日常生活との関連として,水や湯に物を溶かした経験を想起させることが考え られる。

 なお,実験を行う際には,メスシリンダーや電子てんびん,ろ過器具,加熱器 具,温度計などの器具の適切な操作について,安全に配慮するように指導する。

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(2) 振り子の運動

 振り子の運動の規則性について,振り子が1往復する時間に着目し て,おもりの重さや振り子の長さなどの条件を制御しながら調べる活動 を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に 付けること。

(ア) 振り子が1往復する時間は,おもりの重さなどによっては変わら ないが,振り子の長さによって変わること。

イ 振り子の運動の規則性について追究する中で,振り子が1往復する 時間に関係する条件についての予想や仮説を基に,解決の方法を発想 し,表現すること。

 本内容は,第3学年「A (2) 風とゴムの力の働き」の学習を踏まえて,「エネ ルギー」についての基本的な概念等を柱とした内容のうちの「エネルギーの捉え 方」に関わるものであり,第6学年「A (3) てこの規則性」の学習につながるも のである。

 ここでは,児童が,振り子が1往復する時間に着目して,おもりの重さや振り 子の長さなどの条件を制御しながら,振り子の運動の規則性を調べる活動を通し て,それらについての理解を図り,観察,実験などに関する技能を身に付けると ともに,主に予想や仮説を基に,解決の方法を発想する力や主体的に問題解決し ようとする態度を育成することがねらいである。

(ア) 振り子が1往復する時間に着目して,おもりの重さ,振り子の長さ,振れ 幅などの条件を制御しながら,振り子が1往復する時間を変化させる条件を 調べる。これらの活動を通して,振り子の運動の規則性についての予想や仮 説を基に,解決の方法を発想し,表現するとともに,振り子が1往復する時 間は,おもりの重さなどによっては変わらないが,振り子の長さによって変 わることを捉えるようにする。

 ここでの指導に当たっては,振り子の長さや振れ幅を一定にしておもりの重さ を変えるなど,変える条件と変えない条件を制御しながら実験を行うことによっ て,実験の結果を適切に処理し,考察することができるようにする。その際,振 れ幅が極端に大きくならないように適切な振れ幅で実験を行うようにする。ま た,振り子の長さは糸などをつるした位置からおもりの重心までであることに留 意する。さらに,伸びの少ない糸などを用いることや,おもりの数を増やして実 験するときに,おもりを下につなげてつるすと振り子の長さも変わってしまうこ

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