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2 ) 厚生労働省 , " 医師の働き方改革に関する検討会 中間的な論点整理 " ( 2018 年 2 月 27 日)

3 ) 厚生労働省 , " 平成 29 年受療行動調査(確定数)の概況 " ( 2019 年 3 月 15 日)

調査客体は無作為抽出された一般病院を利用する患者。

【定義】

• 本調査では、特に断りがない場合には下記の定義を 用いる。

– リフィル処方 1)

 医師が繰り返し利用できる 処方箋を交付し、当該処方箋によ り、患者が薬局で薬を受け取れる仕組み。

✧リフィル処方時に用いる処方箋を指す場合は、リフィル処方箋と呼ぶ。

– 分割調剤 2)

 医師が処方時に指示した場合に薬局で調剤回数を分割する、

2016 年度診療報酬改定で導入された制度を指す。

 本調査においては、患者の服薬管理が困難である等の理由に より、医師が処方時に指示した場合に、薬局で調剤回数を分割 することを指す。

✧ 長期保存が困難な場合や後発医薬品を初めて使用する場合を指さな い。

1 ) 内閣府, “経済財政運営と改革の基本方針2017” (2017年 6 月 29 日)

2) 厚生労働省, "保険調剤の理解のために(平成30年度)” 66

【定義】

• Do 処方

− 患者が外来で処方を受けるに当たり、処方元の医療 機関で前回と同じ内容の処方 1 を受けることを Do 処方 とする。

• 長期 Do 処方

− 本調査においては、処方日数にして 180 日以上にわ たって Do 処方が続く場合を長期 Do 処方とする。

− いわゆる「お薬受診」を行うような患者の多くは本定義 に該当する可能性がある。

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ド ゥ

1 ) 本調査では薬価基準コード 9 桁が前回の処方と同じ場合、 Do 処方と扱う。 2 剤以上の医薬品が処方された場合、処方され

た医薬品ごとに薬価基準コード9桁の一致をもってDo処方とする。なお、本調査における分析対象は内服薬に絞っている。

【文献調査】

リフィル処方に対する関係会議からの指摘

1) 内閣府, "経済財政運営と改革の基本方針2014" (2014年6月24日)

2 ) 内閣府 , " 規制改革実施計画 " ( 2015 年 6 月 30 日)

3 ) 内閣府 , “経済財政運営と改革の基本方針2017” ( 2017 年 6 月 9 日)

経済財政運営と改革の基 本方針2014(骨太方針)

1)

「医薬分業の下での調剤技術料 · 薬学管理料の妥当性 · 適正性について検証 するとともに、診療報酬上の評価において、調剤重視から服薬管理·指導重視 への転換を検討する。その際、薬剤師が処方変更の必要がないかを直接確 認した上で一定期間内の処方箋を繰返し利用する制度(リフィル制度)等につ いて医師法との関係に留意しつつ、検討する。」

規制改革実施計画

2)

「① 医薬分業推進の下での規制の見直し

リフィル処方せんの導入や分割調剤の見直しに関する検討を加速し、結論を 得る。」

経済財政運営と改革の基 本方針2017 (骨太方針)

3)

「薬価制度の抜本改革、患者本位の医薬分業の実現に向けた調剤報酬の見 直し、薬剤の適正使用等

薬剤の適正使用については、病状が安定している患者等に対し、残薬の解消 などに資する、医師の指示に基づくリフィル処方の推進を検討する。また、重 複投薬や多剤投与の適正化について、医師、薬剤師それぞれの役割を踏まえ、

保険者等と連携した取組を推進するとともに、高齢者の生活習慣病治療薬等 の重複投薬や多剤投与を含む処方の在り方について検討し、国内外の調査を 踏まえ、ガイドラインの作成を含め、適正な処方に係る方策の検討を進める。」

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• 骨太方針等において、リフィル処方導入の検討が記載さ

れている。

【文献調査】

リフィル処方導入に関する世論調査の結果 1)

1 ) 日本医療政策機構 , "2017 年 日本の医療に関する世論調査(第二版) " ( 2018 年 2 月) 69

リフィル処方導入についての世論調査(全体・年齢階級別 N = 1,000

• リフィル処方導入に関する賛否を質問した世論 調査では、約 8 割が導入に賛成であった。

– 年代別では、全世代で 7 割以上が賛成であり、年齢

が高くなるにつれて賛成の割合が高くなっていた。

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• 2016 年度に導入された医師の分割指示による分割

調剤は、 2018 年度診療報酬改定において点数、分割 回数(3回まで)および新しい様式が定められた。

医科診療報酬 処方箋料

(F400)

患者の病状は安定しているものの服薬管理が難しい 場合には、分割指示に係る処方箋を交付する。

(中略)

なお、分割指示に係る処方箋を発行する場合は、保 険医療機関及び保険医療養担当規則に定められて いる様式第二号の二を用いることとし、分割の回数は 3回までとする。また、患者に対し、調剤を受ける度に 別紙を含む分割指示に係る処方箋の全てを保険薬 局に提出するよう指導する。

調剤報酬 00 調剤基本料 注9

2回目以降の調剤は、処方医への情報提供を行う。

調剤基本料、調剤料および薬学管理料は、所定点数 を分割回数で除した点数を 1 分割調剤につき算定。

【文献調査】

2018 年度診療報酬改定における分割調剤の見直し

【文献調査】

日本におけるリフィル処方導入に関する研究事例

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