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門 法 語 集

』 頭 注

〔*

〔 水 鳥 の 云 々

〕こ の 歌 は 應 無 所 住 而 生 其 心 の 心 を 詠 み た る も の に て 卽 ち 北 條 時 頼 に 與 へ ら れ た る 中 の 一 首 な り(

pp.66-67

〔**

〔 丙 丁 童

〕火 の こ と を い ふ

、即 ち 火 に 投 じ て 焚 く な り

丙 丁

」が 火 の 意

火 の 世 話 を す る 下 僕

転 写 注

(四十五)

啇 量 は か り 考 え る こ と

。 禅 で 師 家

( 指 導 者

) と 修 行 者 の 間 で 問 答 往 復 し て 量 り あ う こ と

常 住 生 滅 変 遷 し な い で

、 恒 に 存 在 す る も の

分 別 対 象 を 認 識 す る は た ら き

。 一 般 人 の

「 分 別

」 は 個 人 的 な 体 験 や 主 観 に 基 づ く の で 真 の 認 識 と な り え ず

、 虚 妄 の 認 識 と さ れ る

変 作 不 思 議 な 力 で 現 し 出 す こ と

親 切 心 の 底 か ら す る こ と

祖 師 一 宗 一 派 の 開 祖

。 禅 宗 で は 釈 迦 以 来 連 綿 と つ づ く 禅 宗 上 の 師 と 仰 ぐ に あ た い す る 傑 出 し た 禅 匠 を い う

気 の 毒 恥 ず か し い こ と

。 き ま り が 悪 い こ と

瞋 恚 自 分 の 心 に 反 す る も の を 怒 り 恨 む こ と

自 性 本 来 か ら そ な わ っ て い る 性 質

本 智 基 本 と し て の 智

(四十六)

実 際 真 源

「 実 際

」 は

、 存 在 の 究 極 の す が た

。「 真 源

」 は

、 究 極 の 根 源

撥 無 否 定 し

、 無 視 す る

法 爾 と し て

「 爾

」 は

、 率 爾 な が ら

、 完 爾 と し て

、 の

「 爾

」 か

。「 法 な る も の と し て

「 六 根 の 縁

」 と は 六 根 の そ れ ぞ れ の 対 象

。 色

・ 声

・ 香

・ 味

・ 触

・ 法 の こ と

決 定 確 定 し て 変 わ ら な い さ ま

順 逆 有 利 と 不 利

昧 す

「 昧

」 は

、「 犯 す

。「 わ か ら な く さ せ る

無 念 無 我 の 境 地 に は い っ て い て 私 心

・ 妄 念 を 去 っ た 状 態

空 花 空 華 に 同 じ

。 実 態 の な い も の を 観 念 の う え に 描 き だ す こ と

證 據 理 解 し て 体 得 す る こ と

廻 霊 魂 が 肉 体 と と も に 死 滅 し な い で 転 々 と 他 の 肉 体 に 移 り

、ち ょ う ど 車 輪 が 回 る よ う に

、 永 久 に 迷 い の 世 界 を 巡 る こ と

(四十七)

即 の 字 の も と に な っ た「 卩

」は 割 符 を 意 味 す る

。別 々 の も の の よ う に 見 え て も

、本 来 は 一 つ で あ る こ と を 示 す

。二 物 が 互 い に 表 裏 と な っ て 互 い に 離 す こ と が で き な い こ と

心 行 心 の は た ら き の 及 ぶ 範 囲

生 々 世 々 生 き か わ り 死 に か わ り

。 い つ ま で も

未 来 際 を 盡 く し て

「 盡 未 来 際

」 は 永 遠 の 未 来 ま で

。 久 遠 に

さ へ ず

「 さ ふ

( 障 ふ

)」 は

、 じ ゃ ま を す る

、 さ え ぎ る

十 五 円 通 諸 法 実 相 の 理 に 通 達 し て 融 通 無 碍 の 心 に 安 住 す る 二 十 五 種 の 方 法

本 徳 本 来 固 有 の 功 徳

・ 価 値

・ 性 質

明 仏

、菩 薩 の 智 慧 を 象 徴 す る も の と し て 用 い る

。迷 妄 の 闇 を や ぶ り

、真 理 を 表 す か ら で あ る

神 通 霊 妙 で 自 由 自 在 な さ ま

(四十八)

盡 未 来 際

未 来 際 を 盡 く し て

」 参 照

水 火 風 仏 教 で は 万 物 を構 成 す る 要 素 を 地・ 水・ 火・ 風 と 考 えた

。こ の 四 要 素 を「 四 大

」 と い う

。 四 大

参 照

来 釈 迦 が 衆 生 を 救 う た め に

、こ の 世 界 に し ば し ば や っ て 来 る こ と

法 見 い ず れ か 一 つ の 法 に 執 着 し て 他 の 法 を す べ て 非 と す る こ と

仏 果 仏 道 を 修 行 し て

、 成 仏 と い う 結 果 を 得 る こ と

恒 河 沙 恒 河 は ガ ン ジ ス 河 の こ と

。ガ ン ジ ス 河 に あ る 砂 の よ う に 多 い の 意

。無 数 な る こ と に た と え て い る

断 無

「 断 無 の 見

」 は 断 見 の こ と

。「 叢 書

」 頭 注

( 五

) を 参 照

真 あ る が ま ま

化 度

衆 生 を 教 化 し 済 度 す る こ と

根 感 覚 器 官

( 眼

・ 耳

・ 鼻

・ 舌

・ 身

)。 ま た そ れ に よ る 認 識 能 力

( 意

(四十九)

三 毒 人 の 善 心 を 害 す る 三 種 の 迷 い

。 貪 欲

瞋 恚

・ 愚 痴

計 度 か ぞ え は か る

無 自 性 そ れ 自 体 が な い こ と

『 説 文 解 字

』に よ る と

、「 雨

」と

「 申

」(

= い な び か り

)か ら 構 成 さ れ る

。 こ の

「 電

」 の 訓 を

、 こ の よ う に 読 ん で み た

直 指 見 性 直 指 は

、迂 遠 な言 語 文 字 を も

、い ろ い ろ な 手 段 を も 用 い ず

、端 的 に ま っ す ぐ に そ の も の を 示 す こ と

。見 性 は

、真 の 自 己 に 気 が つ く こ と

「 直 指 人 心

、 見 性 成 仏

」 を 略 言 し た も の

、 事 は

、 左 の

「 事 理

」 参 照

事 理 千 差 万 別 の 現 象 と

、 唯 一 平 等 の 真 如

。 現 象 世 界 と 究 極 の 境 地

叢 書

」に は「 理 雖

頓 悟

、 乘

悟 併 消

、非

頓 除

、 次 第盡

」と あ る が

、『 禅 門 法 語 集

』 に は 句 読 も 返 り 点 も つ け て い な い

。「 叢 書

」 の 句 読 と 返 り 点 は 誤 り と し て こ

(五十)

れ を 削 除 し た

。な お『 楞 厳 経

』の 原 テ キ ス ト は「 理 則 頓 悟

、乘 悟 併 銷

。事 非 頓 除

、因 次 第 盡

。」 で あ る(

「 理 と し て 則 ち 頓 悟 な り

、乘 と 悟 と 併 び に 銷 す

。事 と し て 頓 除 す る に 非 ず

、 次 第 に 因 り て 盡 く

」)

。(

「 銷

」 は

「 消

」 に 通 じ る

上 根

「 根

」は 前 注

」参 照

。ま た「 機 根

」( 教 え を 聞 い て 修 行 し う る 能 力

を 指 す 場 合 も あ る

。そ れ を 上 下 に わ け て

、悟 り の 能 力 の す ぐ れ た も の を 上 根 と い う

り か ん

( 利 勘

) 損 得 を 計 算 し て か か る こ と

。 ま た

、 そ の 考 え の 強 い こ と

な る 程 実 義

「 な る 程

」 は

、 で き る 限 り

。「 実 義

」 は

、 誠 意

。 ま ご こ ろ

そ が ひ

( 背 向 ひ

) 背 の 方 を 向 き 合 わ せ た さ ま

。 背 中 合 せ

本 覚 本 来 備 わ っ て い る 清 浄 な 性 質

(五十一)

参 考 文 献

[

転 写 底 本]

・ 鷲 尾 順 敬 編 輯

『 国 文 東 方 仏 教 叢 書 第 2 輯 講 說 部

』( 東 方 書 院

、 昭 和 五 年

[

転 写 参 照]

・ 山 田 孝 道

・ 森 大 狂 校 訂

『 禅 門 法 語 集 下 巻

』( 光 融 館

、 大 正 六 年

。[ 覆 刻 版

= 至 言 社

、 昭 和 四 十 八 年]

[

一 般]

・ 玉 城 康 四 郎

『 日 本 の 禅 語 録 第 十 六 巻 盤 珪

』( 講 談 社

、 昭 和 五 十 六 年

・ 中 村 元

・ 紀 野 一 義

『 般 若 心 経

・ 金 剛 般 若 経

』[ ワ イ ド 版 岩 波 文 庫 8]

( 岩 波 書 店

、 1 9 9 4 年

(五十二)

[

辞 典]

・『 岩 波 古 語

』 大 野 晋 他 編

『 岩 波 古 語 辞 典

』( 岩 波 書 店

、 1 9 7 9 年

・『 漢 辞 海

』 佐 藤 晋

・ 濱 口 富 士 雄 編

『 全 訳 漢 辞 海

』( 三 省 堂

、 2 0 0 6 年

・『 広 説 仏 教 語

』 中 村 元

『 広 説 仏 教 語 大 辞 典

』( 東 京 書 籍

、 平 成 十 三 年

・『 三 省 堂 全 訳 読 解 古 語

』 鈴 木 一 雄 編

( 代 表

)『 三 省 堂 全 訳 読 解 古 語 辞 典 第 二 版

』( 三 省 堂

、 二

〇 四 年

・『 新 潮・ 現 代 語 古 語

』 山 田 俊 男 他 編『 新 装 改 訂 新 潮 国 語 辞 典

― 現 代 語・ 古 語

』( 新 潮 社

、 昭 和 六 二 年

・『 新 明 解 漢 和

』 長 澤 規 矩 也 他 編

『 新 明 解 漢 和 辞 典

― 第 四 版

』( 三 省 堂

、 一 九 九

〇 年

・『 大 漢 和

』 諸 橋 轍 次

『 大 漢 和 辞 典 修 訂 版

』( 大 修 館 書 店

、 昭 和 六 十 年

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